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【河内長野市】えちぜん鉄道の除雪用電気機関車が、なぜか河内長野に!さっそく見に行ってきました

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野駅が南海、近鉄のターミナル駅であることや南海千代田駅の近くに南海の車両工場があることで、河内長野は知る人ぞ知る鉄道の町です。休日になるとSNS上で鉄道の好きな方の投稿をよく見かけます。

そして以前、松ヶ丘郵便局近くに豊橋鉄道の車両が保管しているという記事を紹介しました。すると今度は、豊橋鉄道の車両のすぐ横に、えちぜん鉄道の除雪車が置かれているという情報を得たのです。

えちぜん鉄道とは京福電気鉄道を前身とする福井の私鉄で、福井駅を拠点に芦原・三国方面と永平寺・勝山方面のふたつの路線を有しています。

今回河内長野のに来たのはふたつの電気機関車ML521形で、除雪用に利用されていたものです。歴史を見ると1949年に京福電気鉄道が購入(当時はテキ521形)したもので、当初は貨物用として利用していたそうですが、1980年代には除雪用になったのこと。

2003年に京福電気鉄道からそのままえちぜん鉄道が引継ぎ、除雪用として活躍しましたが、今年2024年の3月に新型のラッセル車(除雪用車両の一種)が導入されたために、ついに役目を終えてえちぜん鉄道の車両基地から搬出されたそうです。

さて、豊橋鉄道が保管されている現場に行くと、確かに手前に茶色い小さな機関車が見えます。

2両(521号・522号)が揃っているのが見えます。情報によれば3月8日、えちぜん鉄道に新型のラッセル車が導入されたことにより、ML521形のふたつの電気機関車が入れ替わりに出ていきました。

そして、3月下旬に河内長野にある山広運輸興業さんの敷地、豊橋鉄道の横に降ろされたそうです。えちぜん鉄道として活躍していたころは2両が永久連結改造されて利用していたそうですが、連結部分は外され、並んで保管されています。

別の角度から見ると、ふたつの電気機関車の前に黒い排雪板(スノープラウ)がついているのが見え、かつて除雪に使われていたことがよくわかります。

河内長野でも主に山側では雪が積もってバスの通行に影響が出ることがありますが、北陸地方の雪は比べ物にならないほど多く積もります。

黒い排雪板を拡大すると酷使されている跡が見えますね。

ちなみにML521形の主要緒元(性能・機能)は次の通りです。

全長:9.694m
全幅:2.171m
全高:3.915m
自重:25.3t
電気方式:直流600V(架空電車線方式)
軸配置:B-B
電動機:TCH-60(60kW)×4基
動力伝達方式:吊り掛け式
制御装置:直並列抵抗制御
ブレーキ方式:空気ブレーキ

※もし見学に行かれるとしても、会社や個人の敷地内にはけっして入らず、マナーを守ってくださいね。

松ヶ丘郵便局近くにあるえちぜん鉄道の電気機関車(除雪車)

住所:大阪府河内長野市松ケ丘東町

アクセス:南海滝谷駅から徒歩7分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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