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小田急線殺傷 自分が車内の乗客だったらどう身を守る?切りつけの被害者にならないために(防犯・護身術)

おりえ

総合危機管理アドバイザー/防犯・防災・護身術

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小田急線の祖師ヶ谷大蔵駅近くの上り走行中の車内で複数の人が刃物で切りつけ、刺される事件が起こりました。10人を殺傷する通り魔的な事件ですね。

逮捕された36歳の容疑者の男性は

「電車なら逃げ場がなくて大量に殺せると思った」

「幸せそうな女性を見ると殺してやりたいと思っていた」

調べに対して、こう供述しているようです。

あまりに卑劣で身勝手な犯行です。

今回の場合、その発言から特に女性をターゲットにしていた事実はあるかもしれませんが、一般的に通り魔事件は誰でもいいと言いながらも本人も気づかないうちに自分より弱そうな人を狙うという傾向はあります。

個人的な意見ですが幸せそうな女性ってどんな人でしょう

幸せか幸せじゃないかなんて犯人に判断されたくないし見た目じゃわからないっつーの!
こっちだって犯人の心の闇が見えてりゃ近づかないっつーの!と心の声もダダ漏れ気味で憤慨しております。

日常的に殺傷事件や通り魔を意識しては生活できない

事件が起こるたびに私たちは日常に潜む危険について改めて考えさせられますが
またしばらくすると忘れてしまいがち。

今回、小田急線の車内で切りつけられ、被害に遭われた方はどんなに怖くて痛い思いをしたのだろうと心が痛みます。現場に遭遇した方々も恐怖という見えない心の傷は深いと思います。

犯罪は罪のない多くの人や周りに人を傷つけますよね。私たちはこのように理不尽な犯罪からどうやって身を守ればよいのでしょうか?

ただ、そんな理不尽な犯罪であっても、毎日事件の事ばかりを気にして生活するわけにはいかないですし、防犯のことばかりに過剰に神経を尖らせて日々暮らすというのは精神的にも疲弊してしまいます。
特に毎日電車で通勤通学している人たちは、そんな日常の中で自分が被害者になる、事件に巻き込まれるかもしれない不安をかかえてばかりもいられません。

だからこそ、日頃から一定の防犯意識や対策で、まずできることから心がけ、いざという時に備えておくことが必要かと思います。
今回はそのなかでもこの小田急線での殺傷事件のような刃物を持った人に対する殺傷事件、通り魔対策としてお伝えします。

命を守るにはどんな状況でも臨機応変に

命を守るにはどんな状況でも臨機応変が大切です。今回は護身術という目線から防犯対策を提案しますが、命を守り逃げるための正解はマニュアル通りにはいきません。護身術って知らない人からみると技であり、万能と思われがちですが身体を使って投げ飛ばす、押さえつけるなんて力差やタイミングでほとんど役に立ちません。どうやって身を守るか、自分が被害者にならないためにエスケープするか、考え方や防犯対策そのすべてが護身術です。

*本題からずれますが興味のある方は護身術記事読んでください
護身術の技の効果?あるわけないじゃん、波平さんの毛が太くなったた程度だよ!と言う護身術師の話

命を守るためには場所・時間・物・その人、そのタイミング。様々な要因の中で自己判断に迫られます。襲われてしまったらその時でなけれでない正解があるのです。だからと言って普段から何もしない状況よりは心構えや知識、対策はマイナスにはならないのではないでしょうか。

今回の小田急線殺傷事件・ 切りつけへのリスク軽減方法を考えよう 道具で守る

では私たちはどうすればよいのか?

少しでもリスクを減らす対策を取るしかないのです。

①防犯(防刃)バックを使用する

その中の一つが防犯グッズですね。その中でもお勧めが防犯用バッグ。今は切りつけに強い防刃タイプの物が出ています。日常の防刃バックを持ち歩くだけでもいざという時に身を守る盾替わりにはなってくれる可能性が高いです。


防刃バックの1分動画参考にしてみて下さい。

もちろん防刃バックだけではなく、普通のバッグや財布であっても,防御に使えるものはいざという時は何でも使うことを覚えておいて下さい。



②傘や日傘で身を守る

芯があるので警棒の代わりのように防御に使うことも可能です。日傘や折り畳み傘は手の先に持たずに自分の手首から肘に貼りつけるようにして持って体をガードして下さい。傘は開くと見えずらいだけでなくつかまれやすいです。間違っても開いて使用しないで下さいね。

③グレーゾーンの携帯用催涙スプレー

催涙スプレーは自宅で保管している分には問題ありませんが、持ち歩いていた場合軽犯罪法の恐れがあるグレーゾーンではありますが一応記載します。

催涙スプレーは相手の目や鼻を刺激して攻撃を遅らせている間に逃げる道具としては有効かもしれませんが、「軽犯罪法」軽犯罪法1条2号に引っかかる恐れがります。「正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者」にあたるかどうか・・以前高田馬場でも異臭事件で催涙スプレーがまかれて人が搬送されたことがあります。(女性が逮捕されました)そんな事例もあるので堂々と持ち歩いてください!とは言えないのが現状。

今回の通り魔殺傷事件などで精神的に怖い思いをしているので持ち歩いてる・・という理由などが通るといいのですが、もし職務質問等された場合警察官の判断次第です。グレーゾーンであるということは覚えておいてください。

小田急線殺傷事件・切りつけへのリスク軽減を方法を考えよう 身体を守る

〇できる限り背中を向けない

刃物を持った相手に対して全力で走って逃げてほしい、でもそんな時に背中を向けるなというのは無理難題かもしれません。ただし今回の場合電車内で起こった事件。全力で走るのも難しい状況では背後から切りつけられたり刺されたりする可能性があり、背中を向けることはお勧めできません。

相手との距離がありターゲットになっていない状況では全力でその場を離れる方がよいですが、相手が近くで自分に向かってきた場合、よほど脚力に自信がない場合は安易に背中を向けるのは攻撃をかわすことができないのでかえって危険を伴う場合があります。

〇尻もちをつかない、しゃがまない

これは夜道などで襲われそうになった時にも同じなのですが、怖くてしゃがみたくなる気持ちはわかります。でもやはりしゃがんだ時点で逃げ場はありません。このまま動けないならグレイシー立ちでもできない限り、貝のようになって首元も守りながら丸くなるしか防御の方法がありませんが、蹴られたり、わき腹や頭を刺されたり、転がして体勢を崩され刺されることも十分考えられます。足元が自由である、逃げられることは大事。できるだけお尻が床の近くにないように踏ん張って、もし転んでも急いで立ち上がって下さい。

〇正中線を中心に身を守る

命を守るべき大事な部位は多々ありますが一番覚えておいて欲しいのが身体の中心(正中線)には急所が集中していること、あと首回り全体。とりあえずどうすればよいかわからない人はここを中心に守るのが無難だと覚えておいてください。

通り魔対策にどこを守るべきか
通り魔対策にどこを守るべきか

また刃物に対して手のひらの方から腕を相手に向けると手首には動脈がありますので危険です。刃物を持っている相手に手のひら方向を向けることはおすすめできません。

手でガードする場合は手の小指が外側に(相手側)に親指が自分側に向くような形で手首から肘にかけての骨や肘を利用しながら身を守ってください。

 被害者にならないためにエスケープのきっかけをさがす それでも刃物を振り上げてきたら

これも自分が被害者にならないために身を守るための一つのヒントにすぎません。以前、元警察官の方からいただいたアドバイスをお伝えします。
普段は刃物を振り回し慣れていない犯人が興奮状態で切りかかるとき、そのアクションは大振りになることが多いようです。
つまり動きが無駄に多く、刃物を振り上げるにもほんのわずかですが時間がかかる。もう一つは犯人側も比較的上半身に神経が集中している可能性が高いということ(下半身のガードが甘い)そんな知識も通り魔から逃げるきっかけを探すのに覚えておいて損はないかと思います。

自分の命が最優先  本気で助かりたい気持ち

最後になりますが、やはりいざという時に自分の命を守れるのは自分しかいません。

護身術や防犯・防災セミナーなどでも必ずお伝えするのですが、

危険を感じた時、ドキドキして手が震えたり、体がうまく動かないと感じる人もいるでしょう。でもそれは自分の身体が緊急事態に備え心拍数を上げて助かろうとしている証拠です。身体が諦めていないのに心で諦めちゃダメ。火事場の馬鹿力ってあるんです。

理不尽な犯罪等に気持ちで負けない。今日もいつもどおりに家に帰り、温かいご飯を食べてお風呂に入り、自分のやわらかい布団でゆっくり眠る。絶対そうする!
その強い気持ちが大事です。当たり前に帰り、日常を当たり前に過ごせるように。

その時自分を守るには何が一番いい方法か?自分で判断して奮い立たせ最後まであきらめずエスケープできるようにと、命を守るには心から思う気持ちも大切だということも忘れないでいて欲しいと思います。

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