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防災ライフハック、台風前に備えるべき冷と暖のポイント!冷凍庫の空きスペースはこう使おう

おりえ総合危機管理アドバイザー三沢おりえ/防犯・防災・護身術

いよいよ台風シーズン到来です。

台風6号の被害は激甚災害ともいえるレベルの(現時点検討中)被害が出ました。

しかし、今年の台風シーズンはまだ始まったばかりです。

2023年8月12日現在、台風7号も本州に接近中。備えで必要なものは水、食料、電源などいくつもありますが今回は台風やその他の災害でも主に在宅避難時に役立つ防災のライフハック、冷と暖のポイントについてお伝えします。

冷の必要性 ベットボトルで水を凍らせる

日頃から冷凍庫の空きスペースがあればペットボトルの水など凍らせておきましょう。用途はたくさんありますよ。まず、停電中の冷凍庫の温度を長持ちさせるために役立ちます。クーラーボックスに詰め替えて他の食材を冷やす氷に使うことも可能。身体を冷やす氷として、部屋の冷気の代わりに、、溶けかけは冷たい水として飲める、など使い道はたくさんあります。もちろん常温に戻っても使えますよね。これも備え、ちなみに冷凍庫はぎゅうぎゅう詰めの方が節電効果も高いです。まさに備えで一石二鳥ですね。(ちなみに冷蔵庫は逆で、スペースがある方が省エネになります)

ペットボトルの水を凍らせる注意点
本来であれば冷凍専用のペットボトルの水を凍らせるのがベストです。他のペットボトルだと膨張してしまう可能性があります。それを防ぐにはあらかじめ水を少し抜いて置くといいのですが、すぐに使用しない場合は衛生面で問題になります。比較的硬くて丈夫なボトルが膨張しずらいので、先にいくつか試してみるのがいよいかと思います。ちなみに炭酸水は破損の恐れが高いので冷凍はNGです。

暖の必要性 カセットコンロ×ガスボンベ

災害時、特に在宅避難が求められる場合の必須アイテムです。防災グッズをそろえる時にまずは準備して欲しい一つがカセットコンロ。お湯を沸かす、茹でる、火を通すはもちろん、いざとなった場合の明かりや暖を取るのにも必要。ライフラインが絶たれた場合でも一定時間、火の確保ができるカセットコンロは絶対に日頃から備えておいて欲しいですね。ちなみにカセットコンロ用のガスボンベがないと使用できませんので、こちらも多めに備えておいて欲しいです。

在宅避難にはカセットコンロ
在宅避難にはカセットコンロ

カセットコンロの注意点 一酸化炭素中毒に注意
災害時便利なカセットコンロですが、換気ができないと一酸化炭素中毒になってしまう可能性があります。台風中は換気扇の使用停止や24時間換気の停止も推奨されているので、締め切り中の使用は悩ましいところですが、できるだけ広い部屋で使う、長時間ではなく必要時に使用するなど程よく使い分けを。
またカセットコンロ用のガスボンベは使用期限がありますので注意してください。(基本は6、7年程度)

身体への冷暖は冷却シートや使い捨てカイロなど

暑さや寒さを調整できるグッズの一つに冷却シートや温熱のカイロがあります。ライフラインを絶たれた時でも、これらは袋から出すだけで身体を冷やしたり温めたりすることができますね。

他にも持続性は弱い可能性がありますが冷却スプレーや塗るカイロなどもあります。

こちらは在宅避難時はもちろん、持ち出し用の避難袋にも入れておいて欲しいアイテムです。

冷暖の備えも大切な防災のライフハック

いかがでしたでしょうか?災害時に必要な冷と暖、防災として備えるということは、私たちが災害中も災害後も命を守り、いかにストレスなく過ごせるかという準備です。体調も崩しやすい可能性もある中、すぐに病院で手当てができるとも限りません。寒さや暑さから身を守る調整、時に身体を冷やすことや、温かいものを口にする、火の通ったものを口にすることは思っている以上に大切です。冷暖の備えも防災の一環として覚えておいて欲しいと思います。

総合危機管理アドバイザー三沢おりえ/防犯・防災・護身術

防犯・防災グッズ記事ランキング監修も手がける専門家。常識にとらわれない怖くない危機管理の考え方で講演会やメディア、セミナー、イベントなど幅広く活動。生活の中ですぐに取り入れられる対策や動き方、便利なグッズを提案。大学や企業向けに行う座学と実技のダイバーシティ系セミナーは防災、防犯だけでなくハラスメント対策など、身を守るために役立つと高いリピート率。 防犯整備士、危機管理士(自然災害・社会リスク)非常食研究家。 逃げるための護身術指導者、元硬式空手世界チャンピオン。 日本災害危機管理士機構、日本防犯設備士機構所属。

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