【川崎市中原区】武蔵小杉駅・武蔵中原駅から行く静かな2つの神社、神明社と今井神社<初詣スポット②>
お正月まであと3週間。中原区内にはいくつもの神社やお寺があります。中原区内の初詣スポットの2つの神社をご紹介します。
神明神社
武蔵中原駅から等々力緑地方面に向かったところ、静かな住宅街の中にある「神明神社」です。御祭神は、天照皇大神(あまてらすおおみかみ)です。
江戸時代の宝永年間に、上小田中村の鎮守として祀られ創建されたと、神社内に云われが書かれています。宝永年間というと、徳川綱吉が将軍になった時代です。
宝永4年(1707年)に宝永地震(M8.4~9.3)と、その49日後に富士山の宝永大噴火が起きています。宝永地震は東海道沖から南海道沖が震源域の南海トラフ巨大地震で、上小田中村でもさぞ揺れたことでしょう。
宝永年間のいつに創建されたのかはわからないようなんですが、宝永地震の4年前には、関東で元禄大地震(M7.9〜8.5)も起きていますし、上小田中村の鎮守として神社を建てたことで、村人の慰めになったことは想像に難くありません。
さて、神明神社内には、川崎市地域有形文化財の「八百八橋(はっぴゃくやばし)」があります。
下の写真の立て看板の下にある箱に説明書きが入っています。説明書きによれば、江戸時代後期に上丸子村の野村文左衛門さんが、村の水路にかけられた橋が洪水のたびに流出するのを見て、私財を投じて木製の橋を石橋に架けかえたとあります。その遺構のひとつがこちらにあるものだそうです。
「生涯をかけて」とも説明書きにありました。なかなかできることではありません。初詣で神明神社へ行った際には、入って左側にある八百八橋もぜひご覧ください。
神明神社は武蔵中原駅から少し歩いた住宅街の中にあります。
神明神社への行き方
神奈川県川崎市中原区上小田中6丁目43−1
武蔵中原駅 から徒歩5分(400m) 地図で道順を見る
今井神社
武蔵小杉から二ヶ領用水沿いに行くとある神社です。鎌倉時代初期、今年の大河ドラマに出てきた源頼朝の頃に創建されたと伝えられています。
境内にはブランコやすべり台などの遊具もあり、休みの日には小さいお子さんを連れた家族連れをいつも見かけます。
御祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)。神社庁ですと大山咋命とあり、大きな山の所有者の神様で、農耕や治水を司る神様とのことで、二ヶ領用水の脇にある神社の神様としてなるほどです。なお、現在は住吉神社の兼務社となっています。