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「特上」を冠したまるで黄金聖闘士のような「カップヌードル」はナニモノ?

オサーンカップ麺ライター

「特上」で金ピカのカップヌードル

「特上カップヌードル」4品揃い踏み
「特上カップヌードル」4品揃い踏み

今回は、「特上」と冠がついたカップヌードル4品、「特上 カップヌードル」、「特上 カップヌードル カレー」、「特上 カップヌードル シーフードヌードル」、「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」の4品をレビューします。

スープと具材が「特上」
スープと具材が「特上」

商品名が「特上」な上に金ピカなパッケージで、ワンランク上のスープと具材が味わえるいつもよりぜいたくな「カップヌードル」と謳っていますが、定価はいつもの税別236円より23円だけ高い259円に留まっており、この価格で本当に特上な味が楽しめるならうれしいですよね。まるで黄金聖闘士のような姿をしたカップヌードル4品の実力は果たしてどうなのでしょうか。

「トリュフ風味」&「最大サイズ謎肉」の「特上 カップヌードル」

「特上 カップヌードル」(左)と「カップヌードル」(右)
「特上 カップヌードル」(左)と「カップヌードル」(右)

まずは、醤油味のノーマル「カップヌードル」を贅沢にした「特上 カップヌードル」。トリュフ風味のオイルと、いつもの1.5倍のカップヌードル史上最大サイズの謎肉をによって「特上」を謳っています。

出来上がりの比較 「特上 カップヌードル」(左)と「カップヌードル」(右)
出来上がりの比較 「特上 カップヌードル」(左)と「カップヌードル」(右)

「特上カップヌードル」の大きな謎肉が目立っていて肉量も多そうですが、一方でエビやたまごは本家「カップヌードル」の方が多く、全体的な具のボリュームは両者良い勝負となっており、謎肉が大きいとは言っても特上感は限定的。

「特上 カップヌードル」完成
「特上 カップヌードル」完成

いつもより醤油味が濃いスープに、トリュフ風味のオイルを加えることで、いつもと印象がだいぶ異なるスープになります。濃い醤油味と強めのトリュフ風味のバランスは良好で、トリュフの風味が強いのでいつもよりリッチに感じられますが、いつもの味の延長線上にあるというより、別物のスープになった感が強いです。

麺は時間経過とともにスープをどんどん吸っていくいつものカップヌードルとほぼ同じタイプのもので、麺とスープが一体化していく感じはまさに「カップヌードル」のいつもの姿。「特上」の最もカップヌードルらしい部分でした。

「後かけスパイス」&「皮付きポテト」の「特上 カップヌードル カレー」

「特上 カップヌードル カレー」(左)と「カップヌードル カレー」(右)
「特上 カップヌードル カレー」(左)と「カップヌードル カレー」(右)

続いては、「カップヌードル カレー」を贅沢にした「特上 カップヌードル カレー」。「後かけスパイス」と「皮つきポテト」を入れることで「特上」を謳っています。

出来上がりの比較 「特上 カップヌードル カレー」(左)と「カップヌードル カレー」(右)
出来上がりの比較 「特上 カップヌードル カレー」(左)と「カップヌードル カレー」(右)

見た目の違いは、「特上」に入っているスパイスと皮付きポテトですが、他は通常「カレー」のポテトのカットが大きいくらいで、それほど大きな違いはありません。

「特上 カップヌードル カレー」完成
「特上 カップヌードル カレー」完成

いつもの「カップヌードル カレー」は、ポークベースで玉ねぎがたくさん入ったカレースープが特徴ですが、「特上」はビーフベースで玉ねぎは控えめ、そしてバターのコクを強く効かせて欧風カレー感の強いスープとなっています。別添スパイスも刺激より香りが強く、欧風カレー感を高めるものでした。

スープのどろどろした形状は「カップヌードル カレー」のDNAを間違いなく引き継いでいますが、味はむしろ「欧風チーズカレー」の方が近いようにも感じました。スパイス感まで含めると「特上」の方が高級感はあるものの、特にいつもの「カップヌードル カレー」の玉ねぎの味が好きな人だと別物だと感じるのではないでしょうか。

「旨み濃いスープ」&「エビ入り」の「特上 シーフードヌードル」

「特上 カップヌードル シーフードヌードル」(左)と「カップヌードル シーフードヌードル」(右)
「特上 カップヌードル シーフードヌードル」(左)と「カップヌードル シーフードヌードル」(右)

3つめは、「カップヌードル シーフードヌードル」の「特上」バージョン、「特上 カップヌードル シーフードヌードル」。「旨み濃いスープ」と「エビ入り」が特徴とのことですが、エビはノーマル「カップヌードル」の特徴的な具でもあります。

出来上がりの比較 「特上 カップヌードル シーフードヌードル」(左)と「カップヌードル シーフードヌードル」(右)
出来上がりの比較 「特上 カップヌードル シーフードヌードル」(左)と「カップヌードル シーフードヌードル」(右)

「カップヌードル」のエビと「シーフードヌードル」のイカが夢の共演を果たしています。ファンにとっては涙モノの感動シーンではありますが、いつもの「シーフードヌードル」に比べるとイカがかなり少なくて小さく、イカを模した魚練物「ほぼイカ」も入っていないため、エビとイカが共演していても特上な感じはあまりしません。

「特上 カップヌードル シーフードヌードル」完成
「特上 カップヌードル シーフードヌードル」完成

ポークベースに海鮮味を加えたクリーミーなちゃんぽん風のスープですが、いつも以上にクリーミーで、冬の定番商品である「ミルクシーフードヌードル」に近いものを感じました。甘くて濃いです。

加えて、具から溶け出したエビの風味が強く感じられ、ノーマル「カップヌードル」の味にも少し寄っており、「ミルクシーフードヌードル」とノーマルの「カップヌードル」が合体したような雰囲気がありました。

「トマトリッチ」&「唐辛子謎肉」の「特上 チリトマトヌードル」

「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」(左)と「カップヌードル チリトマトヌードル」(右)
「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」(左)と「カップヌードル チリトマトヌードル」(右)

最後は、「カップヌードル チリトマトヌードル」のリッチ商品、「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」。「トマトリッチ」なスープといつもの「白謎肉」に代わる「唐辛子謎肉」を入れ、「特上」を謳っています。

出来上がりの比較  「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」(左)と「カップヌードル チリトマトヌードル」(右)
出来上がりの比較 「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」(左)と「カップヌードル チリトマトヌードル」(右)

いつもの「白謎肉」が赤っぽい「唐辛子謎肉」に置き換わっている以外は両者の具は同じ構成。コーンはやや少なめですが、謎肉、トマト加工品、いんげん、キャベツは「特上」の方が量が多く、全体的にボリューミー。4品の中で唯一、純粋に「特上」の具が通常商品よりリッチだと言い切れます。

「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」完成
「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」完成

いつもの「チリトマトヌードル」のピリ辛トマトスープの味を踏襲しつつ、トマトの酸味と辛味が格段にアップしています。ファンキーなチリトマトとでもいいましょうか。かなりエッジが立っていますが、本家「チリトマト」の同一線上にありながら、格段に辛くて鼻にツンとくる酸味で特上を感じられるパワフルなスープでした。

唐辛子謎肉はピリッと辛いですが、スープも辛いので謎肉の辛さはよく味わわなければそれほど目立ちません。ただ、いつもの白謎肉よりも粒が大きいので食べ応え十分で肉量も多く、いつもより高級感がありました。

「特上」というより別物

「特上」と銘打たれた「カップヌードル」4種でしたが、いつもより20円程度だけ高い価格設定が示す通りプチ贅沢くらいの高級感で、いつもと味がかなり違うので別物感が漂っています。「特上 チリトマトヌードル」だけはいつもの味をパワーアップさせた印象でした。

4品いずれもおいしかったですが、同時に今回の「特上」4品を食べることで、いつもの「カップヌードル」4品が完成された後を引く味であることも再認識できるのではないでしょうか。数日後にまた食べたくなるのはいつもの味の方でした。

カップ麺ライター

カップ麺の新商品を食べてレビューするのがライフワーク。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。特にペヤングウォッチャーとして、「獄激辛」や「ペタマックス」などペヤングの新商品を追いかけています。実はスープにごはんを入れて食べるのが麺をすするより好きで最も至福の時。

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