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台湾料理を再現したカップライス「台湾メシ」登場!「魯肉飯」と「鹹豆漿粥」

オサーンカップ麺ライター
「台湾メシ」の「魯肉飯」と「鹹豆漿粥」

台湾の定番料理「魯肉飯」と「鹹豆漿粥」を再現

今回レビューするのは、日清食品のカップライス「台湾メシ 魯肉飯」「台湾メシ 鹹豆漿粥」。前者は豚バラ肉を醤油で甘辛く煮たものをご飯にかけた庶民派料理「魯肉飯」を、後者は台湾の朝食の定番である豆乳スープ「鹹豆漿」をお粥にアレンジして再現しています。

日清食品のカップライスは、「カレーメシ」や「ぶっこみ飯」、「謎肉丼」などがおなじみですが、韓国料理の味を再現している「炎メシ」もあり、今回の「台湾メシ」と合わせて人気のアジア料理が竜虎相まみえるかたちとなっています。

「魯肉飯」と「鹹豆漿粥」の内容物

「魯肉飯」(左)と「鹹豆漿粥」(右)の内容物
「魯肉飯」(左)と「鹹豆漿粥」(右)の内容物

「魯肉飯」と「鹹豆漿粥」の内容物を見ていくと、ともにライスや粉末、かやくが入っており、別添袋がついているのは「鹹豆漿粥」のみ。「魯肉飯」は別添袋こそないものの、肉がたくさん入っています。

米の量にも両者大きな違いがあり、「魯肉飯」が75グラム、「鹹豆漿粥」が26グラム。「鹹豆漿粥」は他の日清カップライスと比べても量が少なくなっています。
また、両者のライス粒の大きさが異なっており、「魯肉飯」の粒は他の日清カップライスと同等なのに対し、「鹹豆漿粥」の粒はいつもよりだいぶ大きいです。

「台湾メシ 魯肉飯」

「台湾メシ 魯肉飯」
「台湾メシ 魯肉飯」

まずは「台湾メシ 魯肉飯」。「魯肉飯」は、台湾では屋台や定食、家庭でも食べられるポピュラーな料理で、日本でも台湾料理店だけではなく居酒屋などでも供されているおなじみの台湾料理。

「台湾メシ 魯肉飯」完成
「台湾メシ 魯肉飯」完成

味付けは、豚の旨みを効かせた甘辛醤油だれに五香粉を香らせています。甘めの醤油味は日本でも食べ慣れているような味わいで、台湾料理は全般的に外国の味付けにあまり食べ慣れていなくても食べやすいものが多く、今回の甘辛醤油味も日本食と言われても違和感ない味となっています。

一方で、五香粉の香りは異国感を漂わせています。スパイス感よりもシナモン由来と思われる甘い香りが目立ち、甘辛醤油味にシナモンは日本の料理ではあまりない組み合わせ。甘い香りが後を引く味わいでした。

肉がたくさん
肉がたくさん

湯戻し後のライスは粒がしっかり立っており、汁は少なめ。時間経過とともにライスがスープをさらに吸ってだんだん水気が少なくなっていきます。雑炊よりはリゾットに近い感じでしょうか。だんだん炊き込みご飯のようになっていきます。

具は、コロチャーシュー、ミンチポーク、ネギ。2種の肉が入っていますが、特にコロチャーシューの量が多く食べ応えがあります。「謎肉丼」ほどの大量ではないものの、これだけ肉の量が多いとお得感がありました。
本来の「魯肉飯」の豚バラ肉とはだいぶ違いますが、量が多いのは正義です。

「台湾メシ 鹹豆漿粥」

「台湾メシ 鹹豆漿粥」
「台湾メシ 鹹豆漿粥」

続いては「台湾メシ 鹹豆漿粥」。こちらは台湾の朝食の定番である「鹹豆漿」(シェントウジャン)という豆乳スープをお粥にして再現しています。
日本では「魯肉飯」ほど食べられるお店は多くなさそうですが、台湾料理店を中心にメニューに並ぶお店も多くあります。

「台湾メシ 鹹豆漿粥」完成
「台湾メシ 鹹豆漿粥」完成

とろみのついた豆乳スープに、お酢の酸味やほんのりだしを加え、「鹹豆漿」風に仕上げています。豆乳スープはクリーミーで、実際豆乳以外にもクリーミングパウダーなどが入っており、やさしい甘みが特徴的。
クリーミーな甘みにお酢の酸味でアクセントが加えられていますが、お酢はそれほど強いわけではないにもかかわらず、甘みが酸味を際立たせる形になっています。

特製香醤辣油
特製香醤辣油

別添の「加味特製香醤辣油」に入っているラー油。辛味はそれほど強くありませんが、日本で食べるラー油とは異なる独特の香りがありました。
この香りとスープの酸味が好相性で、本来主役である豆乳スープのやさしい甘みが酸味とラー油の引き立て役状態になっていました。

お粥状のライス
お粥状のライス

湯戻し前のライスはいつもの日清カップライスより粒が大きかったですが、湯戻し後は食感のやわらかいお粥状になっています。

日清のカップライスはお米がそのまま使われているわけではなく、炊いたご飯を熱風で乾かして乾燥させたものが入っています。
今回の粒の大きなライスは乾燥時に通常より圧力をかけて膨らましているようで、膨らませることでできた粒内の気泡に湯戻し時に水分が入るため、お粥のようにやわらかくなっていました。

ライスを膨張させてかさが増しているためか、他のカップライスほどライスの重量はありません。豆乳やクリーミングパウダーのとろみである程度のボリュームは確保できていますが、それでも「魯肉飯」に比べて食べ応えは見劣りしていました。

具は、アミエビとネギ。アミエビとはとても小さなエビのの仲間で、「アミ」とか「オキアミ」とは別のものとのこと。食べてみても小さすぎてエビの味はよくわかりませんでしたが、真っ赤な色味でとても目立っていました。

個性的なカップライス

味とボリュームを両立している「魯肉飯」、日清のカップライスでは珍しいお粥ででお酢とラー油の風味が印象的な「鹹豆漿粥」どちらも個性的でおいしかったですが、ライスに加えて肉の量も多く食べ応え十分な「魯肉飯」を特にオススメしたいです。

カップ麺ライター

カップ麺の新商品を食べてレビューするのがライフワーク。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。特にペヤングウォッチャーとして、「獄激辛」や「ペタマックス」などペヤングの新商品を追いかけています。実はスープにごはんを入れて食べるのが麺をすするより好きで最も至福の時。

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