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栄養価高いのにジャンク!「完全メシ 焼そばU.F.O. 濃い濃い屋台風焼そば」

オサーンカップ麺ライター
日清食品「完全メシ 日清焼そばU.F.O. 濃い濃い屋台風焼そば」

栄養価とおいしさを追求する「完全メシ」

今回レビューするのは、日清食品の「完全メシ 日清焼そばU.F.O. 濃い濃い屋台風焼そば」。「完全メシ」は、日清食品のフードテクノロジーを駆使することで「日本人の食事摂取基準」で設定されたビタミン・ミネラルなど33種類の栄養素を含みつつおいしさも追求するブランドとなっています。

「カロパ」とは?
「カロパ」とは?

パッケージには「カロパ」という聞き慣れない言葉が書かれていますが、「カロリーパフォーマンス」の略で、摂取カロリーあたりの栄養バランスが良いことが謳われています。

「完全メシ 日清焼そばU.F.O. 濃い濃い屋台風焼そば」の内容物

透明フタの中に3袋
透明フタの中に3袋

まずは本体の上の透明フタを開けると、3つの別添袋が入っていました。「液体ソース」「粉末ソース」「仕上げオイル」で、ソース系に3袋も使うとはいかに味付けにこだわりがあるのかがわかります。ちなみに通常の「UFO焼そば」は「ソース」と「ふりかけ」の2袋。

カップの中には麺とかやく
カップの中には麺とかやく

中のフタを開けると、麺やかやく類が入っていました。かやくは豚肉とキャベツでいつもの「UFO焼そば」と同じ。麺は本家が100グラムなのに対し今回は80グラムでだいぶ少ないですが、いつもの油揚げ麺ではなくノンフライ麺です。

33種の栄養素がずらりと並ぶ
33種の栄養素がずらりと並ぶ

いつもの「UFO焼そば」の定価が税別236円なのに対し、今回は398円。麺量こそいつもより少ないもののノンフライ麺を使っており、「完全メシ」の大きな特徴である33種の栄養素も含まれています。

「カロパ」はもちろん大事ですが、価格差があるので「コスパ」も気になりますよね。

酸味が強力な超濃厚ソース

「完全メシ 日清焼そばU.F.O. 濃い濃い屋台風焼そば」完成
「完全メシ 日清焼そばU.F.O. 濃い濃い屋台風焼そば」完成

「仕上げオイル」由来の豚肉を炒めた風味に、「液体ソース」によるコクと酸味が感じられる超濃厚なソース。

いつもの「UFO焼そば」も「濃い濃いソース」を売りにしており、他社のカップ焼そばより濃厚で強い味なのが特徴ですが、今回のソースはその濃厚さを遥かに上回ります。特に酸味の強さは凄まじく、ソースのコクや豚肉の炒め風味が下支えすることで浮いた存在になることなく、酸味が猛威を振るっていました。

さらに「粉末調味料」にはあおさや紅生姜の粒が入っており、ソースの味を盛り立てています。また、高い栄養価の元となる成分もこの粉末に多く入っていると思われます。

栄養食は往々にして栄養価を無理やり詰め込むことで苦みが強くなることがありますが、今回のソースではそれを濃いソースの味によってうまく隠しており、隠しきれないちょっとした苦みはソースの中で旨みとして感じられました。

意外と食べ応えがあるノンフライ麺

中細のノンフライ麺
中細のノンフライ麺

麺は、中細で緩やかに縮れのついたノンフライ麺。ソースのりも抜群。ソースのりが良すぎて麺の味は超濃厚ソースに完全に支配されていますが、麺の主張が控えめなのもソースの濃すぎる味に貢献しています。ノンフライ麺なので油揚げ麺の油の匂いがないのもソースの味がストレートに感じられる要因になってます。

麺量は80グラムで一般的なカップ焼そばの麺量に比べると少なめですが、カップが小さい割には入っています。同じ容器に入っている「日清焼そばU.F.O.ペロリ」という商品には65グラムしか入っていません。そして、酸味の強い超濃厚ソースで80グラムの麺量はなかなかの食べ応えでした。

豚肉チップとキャベツ
豚肉チップとキャベツ

具は豚肉チップとキャベツ。超濃厚ソースやノンフライ麺には高価格に見合うプレミアム感がありましたが、具はいつもの「UFO焼そば」と同じで量も多いわけではなく、少し見劣りしているように見えました。

罪悪感なくジャンクな味を楽しめる

33種の栄養素が入った栄養食としての側面に加え、酸味が強い超濃厚ソースのインパクトが凄まじく、ソースのコクや豚肉を炒めたオイルの風味がしっかりあることで、酸味だけひとり歩きして浮くことがなかったのも素晴らしかったです。

価格の割にボリューム面で多少物足りない部分はありますが、栄養的に悪いものを食べているという罪悪感なく思い切りジャンクな味を楽しめる貴重な商品ではないでしょうか。

カップ麺ライター

カップ麺の新商品を食べてレビューするのがライフワーク。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。特にペヤングウォッチャーとして、「獄激辛」や「ペタマックス」などペヤングの新商品を追いかけています。実はスープにごはんを入れて食べるのが麺をすするより好きで最も至福の時。

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