うちの子保育園で何してる?1日のスケジュール0・1・2歳児クラス編【現役保育士が解説】
現役保育士&資格マニアです。
保護者の目線だと分かりにくいのが保育園での過ごし方です。
筆者が勤務する園児80名ほどの保育園をサンプルに、保育園での1日のスケジュールを細かく公開します。
家庭保育とは異なる部分が多いことに気づくことでしょう。
保育園のスケジュール
今回は0・1・2歳児クラスに絞って、保育園での1日の過ごし方を紹介します。
3・4・5歳児クラス(年少~年長)の1日のスケジュールについては、「うちの子保育園で何してる?1日のスケジュール3・4・5歳児クラス編」で紹介しています。
7:00 合同保育1
- 視診、検温のあと、自由遊び
- ブロックやおままごとなどのおもちゃを出して遊びながら過ごす。
- 登園児が少ない時間帯であるため、0歳児から5歳児クラスまで全学年での合同保育の場合が多い。
8:00 合同保育2
- 登園児が増えてくる。
- おむつ交換・トイレを済ませる。
- 未満児と呼ばれる0・1・2歳児と、以上児と呼ばれる3・4・5歳児とで合同保育を分ける。
- 3・4・5歳児は別室へ移動。
- ブロックやおままごとなどのおもちゃを出して遊びながら過ごす。7時からいる子どもは飽きてしまうため、おもちゃの種類を変更することもある。
8:50 合同保育終了
- おもちゃ片付け
9:00 各クラスに移動
- 0歳児クラス、1歳児クラス、2歳児クラスにそれぞれ分かれた活動を開始する。
- 各クラスの保育室に移動。
- 手洗い
9:10 朝おやつ
- エプロンを身に着け朝おやつを食べる準備をする。
- おやつの歌
- いただきますの挨拶
- ごちそうさまの挨拶
9:15 朝の会
- 朝の会の標準的な流れは次の通り。
朝の歌
朝のあいさつ「先生おはようございます。みなさんおはようございます。」
季節の歌(正月・クリスマスなど行事に即した歌など)
出欠
今日の予定など先生の話を聞く
9:20 主活動準備
- トイレ、おむつ替えを済ませる。帽子を被るなど
9:30 主活動
- 散歩・制作・室内あそびなど、天候や欠席者の状況に応じて活動内容が変わる。
- 運動会や発表会などの練習も基本的に午前中の主活動の時間に行う。
- 0歳児で午前寝が必要な子どもは様子をみながら、午前寝をはさむ。
10:40 かたづけ
- 帽子を脱ぐ、のりや粘土を片付けるなど
10:45 トイレ・着替え
11:10 給食準備
- エプロンをつける、配膳、消毒
11:15 給食
- 給食の歌「給食、給食うれしいな、お手々もきれいになりました。」
- いただきますの挨拶
- 食事
- お茶を飲む
- エプロンを外し口を拭く
11:40 ごちそうさま
- ごちそうさまの挨拶
11:45 午睡準備
- トイレ・おむつ交換など。
- 職員が布団を敷く。
- 午睡に入る前に読み聞かせをすることがある。
- 同時に、職員が給食のあとの片付けと布団敷きを行う。
12:00 午睡
- 職員は、日報などの事務処理、制作活動の準備、発表会などの準備、掃除、職員会議などを済ませる。途中、昼食をとる。
14:45 目覚め
- 布団片付け
- おむつ交換・トイレ
- 検温
- 手洗い
15:20 おやつ
- おやつの歌
- いただきますの挨拶
- ごちそうさまの挨拶
15:45 帰りの会
- 帰りの会の標準的な流れは次の通り。
今日やったことなど振り返り
サヨナラの歌「今日も楽しくすみました。なかよしこよしでかえりましょう。」
かえりの挨拶
- 2歳児クラスではカバンをしまうなど降園準備をする。
- 16時からの合同保育まで時間があるときは、手遊びや読み聞かせ、お絵描き等の活動を行う。
15:55 合同保育準備
- トイレ・おむつ交換
- 合同保育の保育室へ移動など。
16:00 合同保育3
- 0・1・2歳児と3・4・5歳児の2つに分けた合同保育
- 自由遊び
- ブロックやおままごとなどのおもちゃを出して遊びながら保護者のお迎えを待つ。
18:00 合同保育4
- 延長保育と呼ばれる時間帯
- 0歳児から5歳児まで全クラスの合同保育になることが多い。
18:05 補食
- 小さめのおにぎりやパンなどの軽食とお茶
- 読み聞かせやおもちゃ遊びなどをしながら保護者の迎えを待つ。
- 補食を食べたあとは合同保育を再開する。
保育園生活ではルーティーン化した活動が多い
概ねこのようなスケジュールで保育園生活が流れていきます。
行事等の都合で、スケジュールが多少変更になることがあったとしても、朝の会・おやつ・給食・午睡・帰りの会といったルーティーン化している活動が大きく変更することはありません。
また、意外と認識されていないのが、保育園生活では活動ひとつひとつに明確な手順が決まっていることです。
例えば園庭に出るという行動ひとつ取っても、きっちりと手順が決まっています。
帽子を被ってから靴を履くという順番や靴を履く場所など、各クラスで手順を決めて毎日繰り返し、身につけていきます。
手順やスケジュールを固定しているからこそ、保育園の子どもたちは集団で動けるし、少ない保育士の人数でたくさんの子どもをまとめられるのです。
まとめ
中規模保育園を例として、0・1・2歳児クラスにおけるスケジュールを紹介しました。
スケジュールは、保育園の規模や職員数によっても異なるため、利用中の保育園の先生に詳しく聞いてみるのがおすすめです。快く教えてくれるはずですよ。
3・4・5歳児クラス(年少~年長)の1日のスケジュールについては、「うちの子保育園で何してる?1日のスケジュール3・4・5歳児クラス編」で紹介しています。
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