冬、保育園に何着てく?NG服10選を現役保育士が紹介【フード付きはやめとけ】
「保育園へのプチ不満!現役保育士が理由を説明&言い訳します」という記事で、「裏起毛は駄目とか後から言わないで、事前に連絡してほしい」というクレームを受けたことがあると紹介しました。
実際、保護者からは保育園生活の実態が見えにくいため、保育園でどのような服がNGとされているかは分かりにくいものです。
今回は、保育園では適さないNGとされている服や身の回りのアイテムを、冬服に着目して紹介します。
静電気パチパチ裏起毛のトレーナー
暖かな裏起毛のトレーナーやズボンですが、保育園には着てこないで欲しいと頼まれることもしばしばです。理由の多くは、着替えるたびに静電気が発生し、園児と着替えを補助する先生の間で「イタタタ・・」ということが繰り返されてしまうからです。
ただし、自分で着替えが完結するようになる3歳児以降では、裏起毛NGと言われることが少ないはずですよ。
引っかかる可能性があるフード付きジャンパー
フード付きのジャンパーやカーディガンなどは、保育園では着用NGと言われることが多いです。理由は、遊具等に引っかかってしまう可能性があるなど危険だからです。
遊具がなくても、集団生活の場である保育園ではふざけてお友達がフードを引っ張ることも考えられるため、避けるほうが無難です。
首に絡まるかも?マフラー
フード付きジャンパー同様、マフラーも安全面への配慮から保育園では推奨していない場合が多いです。
登園時には着用OKなので、保育園の門を入ったら外してお家の方に持ち帰ってもらうなどの方法で、かわいいマフラーを楽しんでほしいですね。
自分で脱げない!長いタイツ
おしりからつま先まですっぽり包むタイプのタイツは、特に小さい子のクラスでは推奨していません。多くの保育園では、上履きを履かない0-2歳児クラスでは、保育園内では裸足で過ごすことが多いです。このため、足先まで包むタイプのタイツを履いている場合、脱がなくてはいけません。
3歳児クラス以上でも、タイツは体温調節がしにくいため、おすすめはできません。
このため、脱ぎにくい長いタイツは保育園ではNGと言われることが多いでしょう。タイツを履きたい場合は、くるぶしまでのレギンスに靴下での登園がおすすめです。
走れない!ブーツ
子どものブーツ姿、可愛いです。かわいいのですが、梅雨の長靴と同様、元気いっぱいの子どもたちはブーツでは外遊びで思いっきり走れない・・
また、靴の着脱が不慣れな月齢では、動きやすい運動靴の子どもと比較し、ブーツだと着脱にどうしても時間がかかってしまうため、お友達が履き終わっているのにひとりで靴と格闘しているのが気の毒です。
洋服と比べて特に靴は、履きやすさ・走りやすさを最優先で選ぶ方が、子どもは嬉しいと思うのです。
自分で留められない!ボタンの上着
ボタンタイプのジャンパーやカーディガン。子ども自身で着脱できる月齢であれば、全く問題ありません。自分で着脱できない場合は、ボタンタイプの上着は避けるほうが良いでしょう。
保育園では衣類の着脱を自分で行うことが重視されるため、より着やすく脱ぎやすいファスナータイプの上着がおすすめです。
全身総着替え?ロンパースやオーバーオール
0歳児のロンパースやオーバーオール姿はとても可愛らしく、お腹も冷えないためつい着せたくなる服ですね。残念ですが、保育園ではロンパースやオーバーオールは推奨していないことが大半です。
理由は、セパレートタイプと比較し、おむつ替え等に時間を要するだけでなく、少しの汚れでも全身すべて着替えとなってしまうためです。
子どもには暑すぎ!ヒートテック
寒いだろうとつい着せがちなヒートテック。確かに暖かいですが、熱がこもりやすく体温調節機能が未発達な子どもたちに適しているとはいえません。
子どもたちは冬でも元気に活動しており、汗をかくこともしばしばです。下着にはヒートテックよりも通気性の良い綿素材がおすすめです。
押し入れに入らない!分厚すぎる羽毛布団
午睡時に掛ける布団は、暖かいだろうと分厚すぎる羽毛布団にするのはやり過ぎです。保育園の室内は暖房が入っているため、分厚い布団は暑すぎるのが一番の理由です。
また、年齢が上がってくると自分で押し入れに布団をしまうなどの活動を行います。ひとりで持ちきれない厚みの布団だと、自分で押し入れに入れられずに悲しくなってしまう子もいるでしょう。
午睡の掛ふとんは毛布程度が適当です。
ぜんぜんOK!でも名前を分かりやすく「量販店のジャンパー」
お友達も多く持っているブランドや店舗のジャンパーだと、お友達とかぶることも。靴やお洋服もお友達とかぶることが多いですが、ジャンパーは、室内では脱いでいるため、園児自身で着脱をする機会が最も多いアイテムのひとつです。
お友達のジャンパーと似ていたら、記名することはもちろん、腕や胸部分にワッペンをつけて、子どもが自分で識別しやすいように工夫するのがおすすめです。
まとめ
保育園でNGとされている服装やアイテム(冬編)を紹介しました。
一方、冬のアイテムのうち、持ってくると保育園の活動がもっと楽しめるというものがあります。それは「雪の日の手袋」です。
車での登園だと、雪の日も軽装で登園することが多いですが、そんな日は急遽園庭で雪合戦や雪だるま作りが繰り広げられることもあり、手袋があるともっと楽しめますよ。
保育園で適さないとされている服装は、園によっても異なるため、購入する前に担任の先生に聞いてみてもよいでしょう。