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【ママとパパ連携してないかな】保育園の先生が言ってる保護者の悪口15例を現役保育士が告白

オオタ先生保育士&幼保英検1級

現役の保育士&資格マニアです。

「私、子どもの保育園の先生に嫌われている?」
「先生、他の保護者と比べて私にだけそっけない気も」
「親が嫌われると子どもも嫌われてしまう?」

子どもを保育園に通わせる保護者の立場ならそんな不安を抱えるかもしれません。
家庭との連携が欠かせない保育園においては、先生たちが保護者の話をすることがあります。

今回は、筆者が勤務中に聞いた同僚の先生たちの雑談から、保護者の悪口15例を紹介します。
中には、筆者自身が発した発言も含み、反省しています。

保育園の先生が言った保護者の悪口15例

「◯◯くんの家、いろいろと細かいので」

保育園へのプチ不満!現役保育士が理由を説明&言い訳します」という記事で紹介した「保育園の消毒液のせいで手荒れしています」というクレームをした保護者の方。
他にも「仲が良くないお友達とは席を離してほしい」とか、たびたびクレームをくださいます。
「◯◯くんの家、いろいろと細かいので」の言葉は、担任の先生の「ああ、またか」といった気持ちがにじみ出たものでしょう。

「◯◯君、いつもかわいそう」

「今日は大切な会議があるから、気持ち悪くても先生に言っちゃ駄目」と、体調不良の子どもに念押しして保育園に預けたお母さん。
子どもが言わなくても保育士なら見抜きます。

こちらの家庭は常日頃からどのような状況でも子どもを預けていくため、悪口ではないですが保育士たちは「かわいそう」と言いたくもなります。

「お家では外遊びをあまりしていないかも」

言葉を話さない0歳児でも、保育園で園庭遊びなどをするとお家でどの程度外遊びをしているのかは分かります。
砂に触れたときの反応などを見るなどで、普段どこで遊んでいるのかだいたい推測できます。

園児が外遊びの経験が乏しいと思ったとき、「お家では外遊びをあまりしていないかも」などと、保育士が話すことがあります。

「他の子のことも少しは考えて欲しい」

行事の後など、保育園での様子をいち早く保護者にも共有してあげたいと、保育園の玄関先に写真を掲示することがあります。
それらの写真に対し、「うちの子が風邪で参加できなかった日の写真は掲示しないでほしい」と連絡をくれた親御さん。理由は、子どもがその写真を見たら自分が参加できなかったことを悲しく思うからとのこと。

その保護者の方について、他の子と保護者のことは考えないのだろうかと事務室内で話題になりました。

「◯◯ちゃんち、パパとママの連携ができていないような」

保護者の方と特に話をしなくても、お父さんとお母さんがどれくらいの頻度でコミュニケーションを取っているのか、密度はどうなのか、保育園の先生には察しがついてしまいます。

お迎えに来たパパにお伝えしておいたことが、翌朝送りに来たママには何も伝わっていないことが頻繁にあると、「パパとママの連携ができていないようだ」と先生の間で話題になります。

「◯◯くんと◯◯くんち、降園後いつも駐車場でしゃべってる。暇なのかな」

悪口というよりは、遊んでいてはいけないことになっている園の駐車場でママ友同士で長時間のおしゃべりをしている保護者に対する文句です。その間、子どもたちは駐車場で走り回ったり、小石を投げたりとやりたい放題です。
何度も繰り返される場合は、園長など管理職に注意してもらいますが、保育士の間ではその保護者は暇なのかなと思われていることは間違いありません。

「◯◯ちゃんちのパパとママ何してるのだろう」

きょうだいがいる場合、下のお子さんの育児休暇中に上のお兄ちゃん・お姉ちゃんが保育園に登園するのは全く問題ありません。是非、毎日登園してもらいたいと思っています。
でも、パパの育休も浸透しつつある中、両親揃って育休中に上の子が朝9時から夕方5時まで、休まずにやってくると、忙しい日には「◯◯ちゃんだけ保育園に来て、パパとママは家で何をしているのだろう」などと先生たちの間で噂になることがあります。

本当に登園して欲しくないということではなく、今何をしているのだろうという素朴な疑問や、先生自身が疲れて休みたいと思っている場合に羨ましさからくる発言ですね。

「◯◯ちゃんち、朝ごはん毎日バナナとヨーグルトだな」

0歳・1歳児クラスの連絡帳では、家庭での夕食と朝食の内容を記入する欄がある場合が多いです。毎日「朝:バナナ、ヨーグルト」と書いてあると、保育園の先生の間では「毎日同じメニューだ」と噂されているでしょう。
でも、毎日同じメニュー、大いに結構です。むしろ正直に書いていただいてありがたいです!

一番困るのが、食べていないのに食べたとか、良い親と思われたいのかメニューを豪華に盛った内容で記入している場合です。連絡帳で喫食状況を共有するのは、健康状態の把握や給食時の配慮に役立てるためなので、事実通りに書いてあることが一番大切なのです。
筆者の場合、保育士ですが冬の夕食欄は2日に1度のハイペースで「鍋」と記入しています。本当のことですから。

「◯◯くんち、お迎え時間守らないな」

事前に聞いていたお迎え時間を大幅に超えることが何度も続く場合、職員会議などで「◯◯くん、17時お迎え予定とのことです。でも、実際は17時30分頃のはずです。」などと伝達されることがあります。
保育園の先生に文句を言われないようにする目的では、お迎え時間の予定を連絡する場合は、余裕をもった時間を書いておくのがおすすめです。

「保育室内で電話する必要あるのかしら」

登園時、子どもの持ち物の整理等で保育室内にいる間に、お父さんのスマホに着信が・・
どうやら部下からの電話のようですが、躊躇なく電話を取るお父さん。

一般企業でも、取引先や他社で作業しているときは、断りもなく着信に応答したりしませんよね?保育士相手ならなぜ良いのかと疑問に思う先生は少なくありません。
筆者は積極的に人の悪口を言うタイプではありませんが、「保育室内で電話する必要あるのかしら」とは、発言してしまいましたね。

「子どもの体調不良というより、自分が仕事行きたくないのでは」

「少し鼻水が出てるのでお休みさせます」という欠席連絡はなんら変わったことはありません。一方、普段は、子どもが激しく咳き込んでいようが、病み上がりだろうが意地でも子どもを預けていく保護者の場合は、余計な解釈をされてしまうことも。
普通の欠席連絡すら「自分が会社行きたくないのかも」などと、勝手な想像をされてしまいます。保護者としてはこう想像されると気分の良いものではありません。

「電話無視してる」

発熱等によるお迎え要請の電話に、意地でも出ない保護者の方がいます。これは、本当に困ります。
さらに、電話に出たとしてもお父さんは「今お迎えに行けないので、妻の方にかけてください」、お母さんにかけると「私も行けないので、夫にもう一度かけてください」。
押し問答の末、最初のお迎え要請電話から4時間後にお父さん到着。子どもに同情しましたよ。
このような保護者に対しては、保育士も「わざと無視してるのでは」と言いたくもなります。

「◯◯くんちは、まず1人目を大切にしてほしい」

朝の7時の開門から夜8時の閉門まで保育園で過ごし、土曜保育も利用する子どもの保護者に対し。お母さんがゆったりとした服装で現れたので、「もしかして2人目ができたのか?」などと勝手に想像した上、2人目の前に1人目を大切にしてほしいと感想を漏らした先生がいました。

根も葉もない噂を立てることは本当に良くないですが、日頃の子どもの過ごし方を見て、いつもと違うことが起きると、先生たちの間で噂されてしまうことは事実です。

「いつも名前書いてないね」

集団保育の場である保育園では、同じ服や似ている服が大集合。持ち物を識別するのに記名だけが頼りです。記名をしていない服が多すぎる場合、先生たちに「いつも書いていない」と悪口を言われてしまいます。

「ずっと見てて、なかなか出ていかないね」

子どもを保育士に預けた後も、仕事には向かわず、そのまま玄関などからじっと様子を覗いている保護者の方がいます。このような場合「◯◯ママ、ずっと見てるね」などと先生たちに噂されてしまいます。

子どもの様子が心配なのは理解できますが、保育士以外の職業でも、例えば、仕事中のPCの画面を後ろからじっと見られていたら良い気分はしませんよね。
筆者自身はこの悪口を言ったことがありませんが、自分の職場では不用意に他人の作業を凝視しないマナーが守れるのに、保育士の仕事なら凝視・監視しても構わないという心理が透けて見え、残念な気分になりますね。

「転園したほうが子どもにはよさそう」

通園中の保育園が我が子には合わないと思っている様子がひしひしと伝わるのに、転園はしないという保護者の方に対し「転園は考えないのだろうか」と感想を漏らす先生もいます。

保育園は形態も活動内容も各園によって様々で、子どもによっても向き不向きがあります。悪口はいけないですが、合わないと思っているのに転園に向けた何のアクションも起こさずに、保育園に対する不満な態度を取り続けることに何のメリットもありません。
通園すると決めたら保育園や先生を信用して良い関係を作ることに努め、どうしても合わないと思ったらなるべく早く転園するのが正解だと筆者は考えます。

まとめ

保育園の先生たちが言っている親の悪口15例を紹介してきました。
仮に先生たちから嫌われた場合、うちの子まで嫌われてしまうなどと心配になるかもしれません。
大丈夫、誤解しないでください。仮に先生たちが親の悪口を言っていたとしても、子どもへの対応には影響しません。保育士は全員、子どもが大好きで保育士をしているのですから。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
次回は「【私に冷たい】保育園の先生に嫌われたときのデメリットを現役保育士が独白」という記事を公開予定です。下のプロフィール欄からフォローいただくと記事が見つかりやすくなります。

保育士&幼保英検1級

現役の保育士&資格マニアです。「うちの子保育園で何してる?」をテーマに保育園のリアルを伝えます。また、子育てに活かせる保育園のノウハウも提供しています。 幼保英語検定1級・TOEIC 875

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