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ごぼうは薬になる?現代人にうれしい効能と秋に美味しい理由

お天気ママ気象予報士&食養生アドバイザー&料理研究家

朝晩が寒くなると、根菜の温かい料理が美味しくなりますよね。根菜の中でも人気のごぼうは、秋が美味しいのはご存じですか?
そこで今回は、これからの時期に重宝するごぼうの効能と、秋に美味しくなる理由を紹介します。

ごぼうは薬として使われている

日本ではきんぴらや煮物など、家庭料理でも身近に使われる野菜ですが、食用にしているのは日本のほか近くの韓国や台湾などの一部のみです。世界的にみると野生種を薬用にしている国のほうが多く、抗炎症などの働きがあります。

日本の食養生の薬膳では、体の熱や炎症をおさえる働きで、のどの痛みの改善やほてりを冷ます食材として活用されています。またごぼうの種は「牛蒡子(ごぼうし)」という名前の生薬になっていて、熱感のあるカゼの初期症状を改善する漢方薬にも配合されています。

ポッコリお腹の改善やダイエット

栄養面での特徴は何といっても食物繊維が多いことです。野菜の中ではトップクラスで、ごぼう100gを食べれば、1日の目標の3割を満たすことができるほどです。食物繊維は便通改善、満腹感を満たす、糖の吸収を和らげるなどの効果があります。ポッコリお腹が気になる方やダイエット中の方にとてもおすすめです。
さらに、腸内環境を整え、悪玉コレステロールを排出する働きがあり、現代人に多い動脈硬化や糖尿病予防の作用もあります。また利尿作用がありむくみの改善効果などもあります。

秋から冬が美味しい

ごぼうで、スーパーでよく見かけるのが、滝野川ごぼうという品種のものです。滝野川ごぼうは、初夏と秋~冬の2回旬があります。初夏ものは早採りになるのでフレッシュな香りと柔らかさが特徴で、サラダなどに向いています。いっぽう畑でゆっくり育った秋~冬ものは、歯ごたえが強く風味や旨味が強いのが特徴で、煮物や汁物に入れるならだんぜん秋冬物のほうが美味しく食べられます。

ごぼうチップス

最後に、我が家でのごぼうの1番の人気レシピを紹介します。煮物やサラダにすることが多いですが、揚げるとお菓子感覚で食べられるので、こどものお気に入りの一品です。ごぼうの風味が強い秋冬に作ると、なお美味しいので、お酒のおつまみとしてもおすすめです。

■3~4人分
ごぼう=1本
片栗粉=大さじ4~5
揚げ油=適量
塩=適量

①-ごぼうは包丁の背で皮をこそげ落とし、斜めに1mm厚に切る。※水にさらさない。
②-片栗粉をしっかりつけ、余分な粉は落とす。
③-170度の油で4~6分揚げる。※油は2cmもあれば揚げられます。
④-塩をふりかける。お好みで七味や山椒をかけても美味しいです。

まとめ

ごぼうは薬として使っている国も多く、解熱や喉の痛みを和らげる効果があります。また利尿作用もあり、むくみやすい方にもおすすめです。
秋冬のごぼうは風味が強く、煮物のほか揚げ物やサラダでも美味しく食べられます。ぜひ旬を迎えたごぼうを楽しんでくださいね。

気象予報士&食養生アドバイザー&料理研究家

気象予報士/薬膳料理家/健康気象アドバイザー/2児の母 気象キャスターと薬膳の知識を活かして、季節の食養生のレシピを提案。 ・季節の食養生 ・体にいい料理 ・簡単&時短&裏ワザレシピを公開中

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