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鎌倉最古のお寺「杉本寺」は見事な苔に覆われた石段が絶景すぎてため息

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こんにちは、休日メディア「ホリデーノート」を運営しているotoです。今回は、鎌倉にある「杉本寺」をご紹介します。

杉本寺があるのは、竹寺として知られる「報国寺」がある方面。鎌倉駅からはバスも出ていますが、徒歩なら25分ほどです。

鎌倉には、苔寺と呼ばれるお寺が二つあります。一つが「妙法寺」であり、もう一つが「杉本寺」です。

杉本寺は734年(天平6年)に開山した、鎌倉最古のお寺とされています。

茅葺き屋根の山門(仁王門)も見どころ

階段をのぼり、受付で拝観料を払うと目の前に飛び込んでくる山門(仁王門)。ところどろこに苔が見られる茅葺き屋根の山門です。

杉本寺は石段の苔ばかりが注目されがちですが、山門の苔も風情があって美しいです。

阿形像(あぎょうぞう)
阿形像(あぎょうぞう)

山門には、左右に運慶作と伝えられる仁王像が鎮座しています。向かって右に鎮座するのが阿形像(あぎょうぞう)で、左に鎮座するのが吽形像(うんぎょうぞう)。

吽形像(うんぎょうぞう)
吽形像(うんぎょうぞう)

右の阿形像は口を開けており、左の吽形像は口を閉じているのがわかります。阿吽(あうん)とは、宇宙のはじまりと終わりの象徴なのだそうです。

仁王像は色あせてはいますが、風格を感じさせますね。

山門をくぐり少し石段をのぼると、いよいよ、杉本寺の大きな見所である苔むす石段が目の前に現れます。

「杉本寺」は見事な苔むす階段が神秘的

緑色をした苔が覆う石段を目の前にすると、どこか別の世界に来たような錯覚に陥ります。

筆者が訪れたのはポツリポツリと小雨が降ったりやんだりの日でしたが、雨の日は苔がより一層美しく見えるので、雨の日のおでかけにもオススメです。

神秘的な苔の石段にくわえ、石段に沿って並ぶ「十一面杉本観音」と書かれた白い奉納旗が荘厳な雰囲気を醸します。ミシュラン・グリーンガイドで、「寄り道する価値がある」とされる二つ星を獲得するのも納得してしまいます。

苔の石段は立ち入り禁止のため、左側にある石段をのぼって本堂へ向かいます。

報国寺や浄妙寺へ行く途中にぜひ立ち寄って

杉本寺は、竹寺として知られる「報国寺」や、鎌倉五山の第五位である「浄妙寺」へ行く途中にあります。

観光名所の多い鎌倉において、それほどメジャーなお寺ではありませんが、時間に余裕があれば、ぜひ「杉本寺」に立ち寄って、見事な苔むす石段を間近で眺めてみてはいかがでしょうか。

苔の石段や山門以外にも見所はもちろんあり、立派な茅葺き屋根の本堂では、源頼朝の寄進による運慶作とされる十一面観音など、貴重な仏像を見ることができます(中は撮影禁止です)。

そしてこちらは「鐘楼堂」。除夜の鐘を撞くことができるそうです。

本堂がある場所から階段をのぼっていくと、見晴らしのいい場所に出会います。

筆者が訪れたときも、杉本寺は混雑とは無縁で、ゆっくりと自分のペースで見学できました。平日でも観光客の多い鎌倉で、静かに時間を過ごしたい方は、鎌倉最古のお寺「杉本寺」に寄り道するのもオススメです。

杉本寺
住所:神奈川県鎌倉市二階堂903
電話番号:0467-22-3463
ご案内:9:00〜16:00(15:45受付終了)
拝観料:一般(高校生以上)300円、中学生 200円、小学生 100円
公式サイト(外部リンク)

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