大阪にはディープな商店街が多数ありますが、その商店街の中でも一際強いインパクトのある鶴橋商店街。まるで映画のセットかのような雑多な雰囲気がノスタルジーを感じることができると今大人気のスポットです。

そんな昭和の香りが漂う鶴橋商店街の一角に、美味しい鶏肉にどっぷり浸ることのできる知る人ぞ知る良店があります。

YONEZAWA鶏NIKUTEN

実は私も何度か訪れている、YONEZAWA鶏NIKUTENさん。土日は昼飲みができる貴重なお店です。

駅近くはかなりの人でごった返しますが、同じ商店街でもYONEZAWA鶏NIKUTENさんは端に位置する為、そこまで人通りが多くなく隠れ家的な良さがあります。

地鶏をリーズナブルに

そしてこちらはなんとあの北新地の有名焼鳥店「焼鳥YAMATO」さんの系列店。

2022年2月には香港での出店が決定するなど、日々躍進を続けています。

品質には並々ならぬこだわりがあり、なんとグループ専用の鶏舎があるのだそう。環境や育成期間などに徹底的にこだわり、手間暇をかけて育てられた地鶏を使用しているとのこと。

YONEZAWA鶏NIKUTENさんはセントラルキッチンの役割も兼ねており、地鶏をこちらで捌き串打ち等の仕込の後、北新地まで運ばれています。

そしてこのお店の最大の特徴は「北新地の焼鳥YAMATOさんと同じクオリティの地鶏がセルフ焼鳥でリーズナブルに楽しむことができる」ということ！

気軽に美味しい地鶏が食べられるとあって、お昼からも食事とお酒を楽しむ人で賑わっています。

カウンターでまったり、テーブル席でワイワイと。

カウンターはオープンキッチンで、仕込みのライブ感を堪能できる食通にはたまらない特等席です。

道を挟んだこちらにはテーブル席があります。２階にもテーブル席があり、友人たちとワイワイ過ごすのにもぴったりのお店です。

美味しいお肉には美味しいお酒！

「CAVE」と名付けられたこちらのスペースには厳選されたお酒がたくさん収納されています。

見学も可能なので気になる方はスタッフさんへお声掛けください。

メニュー

もも・むねをはじめ、希少部位までも一皿330円と超破格です。

美味しい鶏肉料理やその他一品料理も豊富なのでもちろんそれをオーダーするのも◎

テーブル席はスマホでのオーダーが可能。写真付きでわかりやすくなっているそうです。

白肝が出た際にだけ出るというこちらの看板。

SNSでもアップしないそうなので、実際に訪れてみて看板が出ているとラッキーです！

ドリンクはこちら。先程ご紹介した通り沢山のお酒を取り揃えていらっしゃるので、どんなお酒が飲みたいかを是非相談してみてくださいね。

お家で焼鳥パーティー

テイクアウトも可能で、自宅で美味しい地鶏が食べられます。

希望すると炭火で焼き上げてもらうことも可能です。

いざセルフ焼鳥！

もちろん白肝をお願いしました。ふっくらとし、ツヤがあるとても綺麗な白肝です。

鮮度が良いのでさっと炙る程度でOKとのこと。セットされたロースターで指示どおりさっと炙り、期待に胸を膨らませながら一口。肝臓に脂肪が多く付き白くなっていることから名付けられてる白肝は、とろっとしていて口溶けが良く、濃厚な味わいがたまらない。

臭みや嫌なクセが全くと言って良いほど無く、鮮度の高さと肉質の良さを体感することができます。

お次は5種盛をいただきました。なんこつ、みと、かた、皮付きせせり、ささみです。

盛り合わせで注文すると、単品メニューにはないレアな部位が入っているかもしれないそう。

なんこつはひざの軟骨。サクサクな歯応えの中に歯切れの良さがあり、その周りにはジューシーなお肉がたっぷりとついていて最高のコントラストです。

ぷりっとした食感がありつつも柔らかさを感じられ、最後は旨味がふわ～っととろけていくみと（＝肛門あたりの部位）や、手羽元であるかたは、ふっくらしつつもぷりぷりとした食感で美味しい。

ささみは全くパサつきがなく、「ささみってこんなにジューシーだったっけ！？」と驚くこと間違い無し。

特に印象的だったのが、皮付きせせり。皮を付けたまませせりを捌くのには高い技術を要する為、あまり他のお店では見られないのだそう。首のお肉と皮が良いバランスでカットされています。

鉄板の上でジュージューと焼ける肉と、パチパチとはねる脂。食欲をそそる音を聴きながらいただくお酒は格別です。

追加で希少部位のずりくち、めぎも、ペタをいただきました。

ずりくちは砂ずりの上についている胃袋で、タレ漬けで提供されます。ふんわりと感じる肝のような独特の旨味と脂の甘みがたまらない。

フワフワ・プリプリの食べたことのない食感でした。腰の皮であるペタはしっかりと脂がのっていますが、全くくどくなく口の中できれいに油がとけていきます。

そして最後は赤い宝石とも呼ばれるめぎも。めぎもとは脾臓のことで、程良い苦味がお酒にピッタリな部位です。

こんなに様々な部位をいただいても、苦手かも…思うような部位はありませんでした。独特のクセや臭みからホルモン系が苦手という人も少なくないですが、やはり鮮度と肉質でイメージが変わるので、是非こちらのお店で挑戦してみていただきたいです。

鶏肉への熱い想い

鶏肉に対する情熱が半端ではない店長の知識の豊富さと軽快なトークも、リピーターが多い理由の一つかもしれません。部位について尋ねるとわかりやすく丁寧に説明してくださるので、知識を深めながら心ゆくまで鶏肉を堪能できますよ。

ディープな鶴橋を散策した後は、美味しい地鶏でちょっと一杯。食べたことのない美味しい部位に出会えるかも。

【店舗情報】

YONEZAWA鶏NIKUTEN

住所：大阪市東成区東小橋３-20-22

公式ホームページ

公式Instagram

営業時間：平日：17時30分〜22時/土日祝：11時〜22時

定休日：水曜日＋不定休

営業時間や休業日等は、公式ホームページや公式Instagramをご確認の上ご訪問ください。