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【大阪市生野区】大阪らしさ満載のモダニズム建築。廃業した登録有形文化財の銭湯「源ケ橋温泉」の現在とは

ぺるたろう地域ニュースサイト号外NETライター(大阪市)

昭和モダニズム建築の様式が残された貴重な建築遺産であることから、銭湯としては日本で初めて有形文化財に登録された「源ケ橋温泉」。

マンションの建設工事による振動などの影響で倒壊のおそれがあり、一時休業となっていましたが、再開されることはなく2020年に廃業されました。生活の場であった常連さんはもちろんのこと、銭湯・建築好きからも残念だという声がSNSでは未だに見かけられます。

今回こちらの源ケ橋温泉でイベントが開催されていた為、関係者の方々に許可をいただき特別に銭湯内を撮影させていただきました。

源ケ橋温泉

戦時中の1937年(昭和12年)に建てられた源ケ橋温泉は、戦後には1日に2000人以上のお客さんが訪れることもあり、近くの生野本通商店街には入浴を待つお客さんの列ができるほどの人気の銭湯だったそう。

直線的でモダンな造りに載せられた屋根瓦は、まさに和モダンといったところ。自由の女神像・鯱・ステンドグラスで装飾されていて、ハイカラで賑やかな大阪らしさが全面に出ています。

自由の女神像は入浴=ニューヨク=ニューヨークにちなんだ源ケ橋温泉のシンボル。松明ではなく、温泉マークを持っていてユニークです。

玄関

足元にはレトロで可愛いタイルが敷き詰められています。

天井は白で塗られ、洋を感じることができます。4灯の照明もレトロで素敵。

建物内

昔ながらの銭湯といえばこちらの番台がおなじみですが、番台が男女の脱衣所の中心にある銭湯はどんどん減ってきていますね。私自身もこのようなタイプの銭湯へは数回しか行ったことがありません。

脱衣所はとても広く、沢山の方で賑わっていた様子が想像できます。

お風呂上がりの人々を癒やしていたであろう坪庭は、現在でも丁寧に手入れされています。

脱衣場の天井は細かな装飾が。さらには折り上げ天井ということもあり高級感が漂います。

豪華な天井やシャンデリアに、年季を感じる扇風機のコントラストがたまりません。

男湯

御影石が贅沢に敷き詰められた立派な浴室です。

この日開催されていたイベントは「煮有喜来」(にゅうよく)というイベントで、ポップでカラフルな作品を作られている多数の作家さんたちが参加していました。(現在イベントは終了しています。)

銭湯とカラフルな作品たちを組み合わせる事により、空間そのものがアートのようです。

赤と青のカランとホースのないシャワーも趣がありますね。

もともと浴室にあった電気風呂の看板も、レトロでポップな作品が多いこのイベントの雰囲気にマッチしていました。

女湯

女湯側ものぞいてみましょう。

こちらも個性的でアーティスティックな作品で浴室が彩られています。

現代の作品と融合した昔ながらの銭湯は、また違った表情を見せていました。

今後について

源ケ橋温泉の所有者の方にお話をお伺いすると、年に一度行われる登録有形文化財のイベントに参加されたり、このようなイベントのお話があれば要相談で開催されているとのことです。建築好きな方は今後のイベントなどをチェックしてみてください。

銭湯としての役目を終えた今も、様々な形で人々に愛され続ける源ケ橋温泉。外観はいつでも見ることが可能なので、お近くを通る際には是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

源ケ橋温泉

住所:大阪市生野区林寺1丁目5−33

地域ニュースサイト号外NETライター(大阪市)

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