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子どもの自己肯定感を高めるにはどうすればいい?

ピッグママチャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

こんにちは、チャイルドコーチングアドバイザーのピッグママです。

『コーチング』ってなに?と思われるかたもいらっしゃると思うので、簡単に説明します。

それは、コミュニケーションで「相手の夢や目標」、「効果的な行動ややる気」、「自発性」を引き出そうという『質問提案型のコミュニケーション』です。

チャイルドコーチングは、子どもが内側に秘めている意欲を上手に引き出すことで、抱えている問題を解決したり、目標達成のために必要な方法を自ら引き出せるようにするコミュニケーションスキルを応用したものです。

自身も一児の母として、このスキルが役立っていると実感しているので、子育てに悩んでいるかたはもちろん、子どもの潜在能力をを伸ばしたいと思う親御さんに読んでいただけたら嬉しいです!

さて今回のテーマは、子どもの自己肯定感を高めたい!ということで、早速その方法をご紹介します。

日本は自己肯定感が国際的に低い国

photo: Pixabay
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日本は自分に自信を持っている若者が、諸外国と比べて少ないといわれています。自分の意見を相手に伝えることや、初めての物事に挑戦することが苦手な割合も多いそうです。

就職活動などのときに面接で「あなたの長所はなんですか?」と聞かれると、一応答えは用意しているものの、ちょっとなんか恥ずかしい...なんて経験はなかったでしょうか。

つい人と比べてしまう、人と比べて「自分はダメだ」と思うのは他人の価値観の中で生きているから。自分はどう思うのか、目標のためなら「誰に何を言われても、自分はやってやるんだ!」と腹をくくれるかどうかが、成功のカギです。

自分が実現したい目標を決める、自分で問題を解決する、自分の力で夢を叶えるためには、「自分にはそれができる」と強く信じる自己肯定感が必要なのです。

目標を叶えるためのサポート

photo: Pixabay
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コーチングとは、実現したい目標を自分で決め、自分の力で行動するよう相手をサポートし続けることも重要です。

人は自ら導き出した答えによって、自発的に動けるようになります。なので、指示命令ではなく、質問というアプローチで相手に考えることを促し、相手の言いたいことをできるだけたくさん聴けるかがカギになってきます。

幼い頃から「あなたはどう思う?」「自分が思うようにやってみていいよ。」と言われる機会が多いと、自然と自発性が育まれ、承認欲求も満たされ自己肯定感も高くなることでしょう。

まずは、親子の信頼関係が築けているかが大切です。子どもが信用してくれる親になることはもちろん、親も子どもの可能性を信じることが重要です。どちらかの思いが上回ることなく、対等な関係性であることがポイント!

自分で考える習慣をつけよう

photo: Pixabay
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兄弟は似ているようだけど、性格はそれぞれ違いますよね。親子だからといって、考えが一緒とは限りません。親の希望どおりに導かないように、子どもが決めたことには口を出さずに見守るという強いスタンスが必要です。

それは、失敗しても放っておくということではありません。失敗しても、「次はどうする?」と自分で考えられる習慣を身につければよいのです。

例えば、子どもが宿題を忘れた場合、コーチングでは次のような方法で子どもに答えを考えさせます。

「どうすれば宿題を忘れずにできると思う?」「どうすれば宿題をやる気になれそう?」などと質問をして、子どもに解決策を自分で考えられるように導きます。

さいごに

大人に対しても言えることですが、目標が明確になれば、そのために自分は何をすればよいか考えますよね。自分の話を受け止めてもらえるという安心感があれば、心に余裕が生まれる。自信があれば、失敗を恐れず行動できるようになる。

幼少期に自己肯定感を高めてあげることは、夢を叶える力を育むことにつながります。

帰ったら、子どものことも自分のことも家族のことも労ってみてはいかがでしょうか。

参考文献:

『子どもを伸ばす共育コーチング〜子どもの本音と行動を引き出すコミュニケーション術〜』岸英光監修、石川尚子著、拓殖書房新社、2007年

『コーチングのとびら』石川尚子著、Dybooks、2010年

『オランダ流コーチングがブレない「自分軸」を作る』石川尚子著、七つ森書館、2017年

チャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

一児の母として、コーチングや心理学を子育てに応用する方法などを発信しています。年間180本ほど見る映画ファン。

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