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子どもが行き詰まった際に親ができること5選

ピッグママチャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

こんにちは、チャイルドコーチングアドバイザーのピッグママです。

お子さんが落ち込んだり、悩んだり、行き詰まっているとき、あなたならどうしますか?

言葉の表現などによっては、かえって子どもの前進を阻むことになってしまうかもしれません。

子どもの心理を理解した上で、適切な姿勢と言葉かけを学んでいきましょう!

助言は、逆効果?

photo:pixabay
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大人から見ると、「そんな些細なことで、どうして?」と思うようなことで、落ち込んだり悩んだりしている子どもは多いでしょう。

少し時間が経てば、「大したことではなかった」と振り返ることができたとしても、その時点では子どもにとっては、とても深刻な問題なのです。

今を生きている子どもたちにとっては、いっぱいいっぱいな状態です。

そんなとき、大人は「なんとかしてあげたい」とさまざまな助言をしたくなることでしょう。

しかし、行き詰まっているときの外野からの言葉かけは、かえって逆効果になることが多いものです。

思い悩んでいる人に必要なのは、正論や励ましよりも、まずはじっくりと気持ちを受け止めることです。

私たちがなんとかしてあげなくても、子どもの悩みを承認した上で、目線が変わるような言葉をかけると、子どもは自力で立ち上がることができます。

では、悩みを抱えて行き詰まってしまった子どもには、どんな姿勢や言葉をかければよいでしょうか。

1. 「必要な過程」と伝える

photo:pixabay
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コーチングの技術でリフレーミングというものがあります。リフレーミングとは、ある枠組みで捉えられている物事を、違う枠組みで見ることを指します。

「悩んでいること」は悪いことではなく、「成長の証し」であると伝えることで、子どもの中にある深刻さを軽減します。

「これも必要な過程なんだ」という視点が持てると、辛いけど向き合ってみようと思えるかもしれません。

このような場合に「大丈夫!」「そんなの気にし過ぎだよ」などの安易な励ましは効果的とは言えません。

子どもに「今やっていることは必要な過程なんだ」と現実を受け止めてもらうことが大切です。

声かけ例:

  • 「悩んでいるのは、成長している証拠」
  • 「その気持ちや取り組みは、成長に必要な過程かもしれないよ」など

2. プラスのセルフイメージを刷り込む

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子どもに対してプラスのイメージを持ちながら、「できるはずなのに、どうしたのかな?」という気持ちで「らしくないね」と伝えてみましょう。

このとき、嫌みにならないように伝えるのがポイントです。

親が子どもを全面的に信じていることが伝わると、子ども自身も、プラスのセルフイメージ培うことができます。

声かけ例:

  • 「らしくないけど、どうしたの?」
  • 「今回は実力を出せなかったかもしれないけど、次はできると思うよ」
  • 「過去にもできたから、今回もきっと乗り越えられると思うよ」など

3. 課題を整理する

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とても気がかりなことがあると、すべてがうまくいかないと思えて投げやりになったり、未来に絶望を感じたりすることってありますよね。

そんなときは、丁寧に質問することで、解決すべき課題を明確にすることができます。

質問を重ねながら、課題を整理すると、自分の気持ちや、するべき行動が明確化します。

漠然とした不安や、何から手をつけてよいかわからないといった不安が解消され、子どもの気持ちも軽くなります。

声かけ例:

  • 「何が1番気がかりなのかな?」
  • 「気がかりなこと以外は、全部OKってこと?」など

4. 体験から得たものに着目する

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起きてしまったことや置かれた状況を嘆くのは、あまり建設的ではありません。

どんな体験や状況からも、その意味や価値を見出す力があれば、今すぐに答えが出なくても大丈夫と思えるかもしれません。

「その体験に意味があるとしたら?」と問いかけることで、体験の意味や価値を見いだす力を養うサポートになります。

いつか自分で答えを見つける日がくることを信じて、言葉をかけてみましょう。

声かけ例:

  • 「その体験から、何が学べた?」
  • 「その体験は、次のどんな場面で活かせると思う?」
  • 「その体験で、役立つことや成長したことってある?」など

5. プラスの物語に変える

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逆境や失敗に遭遇すると、「可能性がなくなってしまった」と思い込んで絶望してしまう子どももいます。

そうした状態から抜け出せるように、物語性を強調してみるのも一つの手です。

「アクシデント続きだったけれど、最後には成功した」という物語の中にいると思えれば、勇気が湧いてくることもあるでしょう。

「あとで美談にしよう!」と逆境を乗り越えようという気持ちになるような言葉を、考えてみましょう。

声かけ例:

  • 「辛い体験を乗り越えた分、感動も大きいよね」
  • 「今のこの状況をあとで美談にしよう!」
  • 「これからが勝負だよ」など

子どもが行き詰まったときに、立ち上がる力をつけてもらえるよう、プラスに捉える言葉かけと姿勢をご紹介しました。

励ましや助言は時に逆効果になることを理解し、まずは子どもの気持ちを受け止めてみましょう。

悩みごとを傾聴することから始め、自力で解決を促すサポートに徹してみてください。

チャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

一児の母として、コーチングや心理学を子育てに応用する方法などを発信しています。年間180本ほど見る映画ファン。

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