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親子で自己肯定感を高める方法5選

ピッグママチャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

こんにちは、チャイルドコーチングアドバイザーのピッグママです!

これまでの記事で、子育てに活かせる「コーチングの技術」や、「親御さんの在り方」などをご紹介してきました。

今回は、コーチングをする上での前提となる考え方である「存在価値を認める」ことに着目し、存在価値を左右する自己肯定感のお話をしたいと思います。

日本人は自己肯定感が低い

Photo:Pixabay
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私たち日本人には、「謙遜」の文化がありますよね。

相当頑張っていたとしても「そんなの大したことないです」と謙遜することが、美徳とされています。

そういった姿勢や振る舞いが「謙虚」と称賛されることもありますが、自分の存在価値を認めている日本人は、世界的に見たらまだまだ少ないというのが現実だと思います。

特に子育てには正解がなく、孤独を感じたり、自己肯定感が下がったと感じたりする機会が多いもの。

しかし、子どもが見せてくれる希望や成長に触れるとき、自分の存在価値を感じることができるのではないでしょうか。

子育てなんてできて当たり前と思われがちですが、子育てほど尊い仕事はないと思います。

なかなか感謝される機会がないからこそ、せめて自分では「生きている価値がある」と認めてほしいものです。

存在価値を感じてもらうためには、どういった接し方や言葉をかければよいのか、一緒に学んでいきましょう!

1. I (アイ) メッセージで伝える

Photo:Pixabay
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「私」を主語にして表現する I (アイ) メッセージを使って、子どものプラスの取り組みを伝えてみましょう。

子育てしていると、つい注意してしまいがちですが、子どもは子どもなりに頑張っていることが多いです。

子どもの頑張りを認め、伝えていくことで、自己肯定感を高め、存在価値を感じられるようになります。

大人でも頑張りを認められたり、褒められたりしたら嬉しいですよね。

声かけ例:

  • 「私は感動したよ!」
  • 「私は嬉しかったよ」
  • 「頑張りに励まされたよ」
  • 「私も負けられない、と思ったよ」など

2. 「大切な存在」だと伝える

Photo:Pixabay
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「もっとこうあってほしい」という周囲の過剰な期待は、時に人を強い自己否定に陥れます。

何か特別なことができなくても「いるだけでいい」「必要とされている」と感じられたら、誰しも自分の存在価値を感じられます。

子どもに無条件の存在承認を感じられるような言葉をかけて、自ら前進する力を発揮してもらうことが、理想の在り方です。

声かけ例:

  • 「大切な家族の一員だよ」
  • 「いてくれるだけ十分だよ」
  • 「大切な存在だよ」など

3. 常に味方でいる

Photo:Pixabay
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「この人だけは私を絶対に見捨てない」という人がひとりいるだけでも子どもは救われます。

もちろん間違っていることをしたときは、「それは違うと思うよ」と伝えることも重要です。

しかし、心から信じる気持ちとともに、味方であると伝え続けることで、子どもは勇気と希望を持って前に進むことができます。

「自分が子どもの立場であったなら、どうあってほしいか」と子どもの立場から想像してみるとよいでしょう。

声かけ例:

  • 「いつでも味方だよ」
  • 「信じているよ」など

4. プラスの暗示をかける

たとえば、他人から「明るくなったね!」などと言われると、自分ではそう思っていなかったのに、そんな気になってくることがありますよね。

子どもの成長を後押しするためにも、プラスの暗示の言葉をかけることは効果的です。

そうすることで、子どもの自己肯定感を高め、背中を押すことがあります。

ただし、声かけ例を覚えて、そのまま言えばいいかというとそうではありません。

あなた自身が心から思ったことでないと、子どもの心には響きません。

また、あなた自身も楽しい気持ちで伝えることも肝心です。

声かけ例:

  • 「本番に強いタイプだから、きっと大丈夫だよ」
  • 「器用だから、できると思うよ」
  • 「コツさえ掴めば、すぐにできると思うよ」など

5. 個性を認める

人には一人ひとり個性があります。得意、不得意があります。

みんな同じことが同じようにできるわけではありません。むしろ、できなくていいのです。

「勉強ができないからダメ」「運動ができないからダメ」と限られた尺度で評価するのは、多様性を認める現代においては、時代遅れの考え方といえるでしょう。

子どもに、さまざまな角度からスポットライトを当て、その子ならではの価値を認めてあげましょう。

そういったアプローチが、現代の社会にも求められていると思います。

声かけ例:

  • 「他の人とは違う可能性があるよ」
  • 「〇〇がよくできているから、〇〇もできる可能性があるよ」など

まとめ

親御さんの信頼から生まれる言葉で、子どもは積極的になれます。

常に子どもの味方でいること、自分には価値があると気づいてもらう声かけをしていきましょう。

そのためには、以下の3つを意識してみてください。

  1. 無条件の存在承認(Iメッセージで伝える、「大切な存在」と伝える)
  2. 存在を受け入れる(常に味方でいる、プラスの暗示をかける)
  3. 背中を押す(個性を認める)

子どもの自己肯定感を高めるためには、まずは自分の存在価値を認めることも必要です。

「今日も1日よく頑張った!」と自分を褒めてみましょう。

チャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

一児の母として、コーチングや心理学を子育てに応用する方法などを発信しています。年間180本ほど見る映画ファン。

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