親子で自己肯定感を高める方法5選
こんにちは、チャイルドコーチングアドバイザーのピッグママです!
これまでの記事で、子育てに活かせる「コーチングの技術」や、「親御さんの在り方」などをご紹介してきました。
今回は、コーチングをする上での前提となる考え方である「存在価値を認める」ことに着目し、存在価値を左右する自己肯定感のお話をしたいと思います。
日本人は自己肯定感が低い
私たち日本人には、「謙遜」の文化がありますよね。
相当頑張っていたとしても「そんなの大したことないです」と謙遜することが、美徳とされています。
そういった姿勢や振る舞いが「謙虚」と称賛されることもありますが、自分の存在価値を認めている日本人は、世界的に見たらまだまだ少ないというのが現実だと思います。
特に子育てには正解がなく、孤独を感じたり、自己肯定感が下がったと感じたりする機会が多いもの。
しかし、子どもが見せてくれる希望や成長に触れるとき、自分の存在価値を感じることができるのではないでしょうか。
子育てなんてできて当たり前と思われがちですが、子育てほど尊い仕事はないと思います。
なかなか感謝される機会がないからこそ、せめて自分では「生きている価値がある」と認めてほしいものです。
存在価値を感じてもらうためには、どういった接し方や言葉をかければよいのか、一緒に学んでいきましょう!
1. I (アイ) メッセージで伝える
「私」を主語にして表現する I (アイ) メッセージを使って、子どものプラスの取り組みを伝えてみましょう。
子育てしていると、つい注意してしまいがちですが、子どもは子どもなりに頑張っていることが多いです。
子どもの頑張りを認め、伝えていくことで、自己肯定感を高め、存在価値を感じられるようになります。
大人でも頑張りを認められたり、褒められたりしたら嬉しいですよね。
声かけ例:
- 「私は感動したよ!」
- 「私は嬉しかったよ」
- 「頑張りに励まされたよ」
- 「私も負けられない、と思ったよ」など
2. 「大切な存在」だと伝える
「もっとこうあってほしい」という周囲の過剰な期待は、時に人を強い自己否定に陥れます。
何か特別なことができなくても「いるだけでいい」「必要とされている」と感じられたら、誰しも自分の存在価値を感じられます。
子どもに無条件の存在承認を感じられるような言葉をかけて、自ら前進する力を発揮してもらうことが、理想の在り方です。
声かけ例:
- 「大切な家族の一員だよ」
- 「いてくれるだけ十分だよ」
- 「大切な存在だよ」など
3. 常に味方でいる
「この人だけは私を絶対に見捨てない」という人がひとりいるだけでも子どもは救われます。
もちろん間違っていることをしたときは、「それは違うと思うよ」と伝えることも重要です。
しかし、心から信じる気持ちとともに、味方であると伝え続けることで、子どもは勇気と希望を持って前に進むことができます。
「自分が子どもの立場であったなら、どうあってほしいか」と子どもの立場から想像してみるとよいでしょう。
声かけ例:
- 「いつでも味方だよ」
- 「信じているよ」など
4. プラスの暗示をかける
たとえば、他人から「明るくなったね!」などと言われると、自分ではそう思っていなかったのに、そんな気になってくることがありますよね。
子どもの成長を後押しするためにも、プラスの暗示の言葉をかけることは効果的です。
そうすることで、子どもの自己肯定感を高め、背中を押すことがあります。
ただし、声かけ例を覚えて、そのまま言えばいいかというとそうではありません。
あなた自身が心から思ったことでないと、子どもの心には響きません。
また、あなた自身も楽しい気持ちで伝えることも肝心です。
声かけ例:
- 「本番に強いタイプだから、きっと大丈夫だよ」
- 「器用だから、できると思うよ」
- 「コツさえ掴めば、すぐにできると思うよ」など
5. 個性を認める
人には一人ひとり個性があります。得意、不得意があります。
みんな同じことが同じようにできるわけではありません。むしろ、できなくていいのです。
「勉強ができないからダメ」「運動ができないからダメ」と限られた尺度で評価するのは、多様性を認める現代においては、時代遅れの考え方といえるでしょう。
子どもに、さまざまな角度からスポットライトを当て、その子ならではの価値を認めてあげましょう。
そういったアプローチが、現代の社会にも求められていると思います。
声かけ例:
- 「他の人とは違う可能性があるよ」
- 「〇〇がよくできているから、〇〇もできる可能性があるよ」など
まとめ
親御さんの信頼から生まれる言葉で、子どもは積極的になれます。
常に子どもの味方でいること、自分には価値があると気づいてもらう声かけをしていきましょう。
そのためには、以下の3つを意識してみてください。
- 無条件の存在承認(Iメッセージで伝える、「大切な存在」と伝える)
- 存在を受け入れる(常に味方でいる、プラスの暗示をかける)
- 背中を押す(個性を認める)
子どもの自己肯定感を高めるためには、まずは自分の存在価値を認めることも必要です。
「今日も1日よく頑張った!」と自分を褒めてみましょう。