人間関係を上手く築くための考えかたとは?
こんにちは、チャイルドコーチングアドバイザーのピッグママです。
前回は、「気分」や「感情」に直接影響する『思考傾向』を客観的に理解する方法をご紹介しました。
前回記事『気分や感情に直接影響する『思考』ーあなたの思考傾向は?』
今回は、人間関係を上手く築くための考えかたを『関係構築スキル診断』を用いて理解していきましょう!
親子関係や家族との関係に悩まれている方にも役立つ情報かもしれませんよ。
人は集団の中で生きている
私たち人間は、集団の中に自分の居場所を求め、多種多様な人間関係の中で生活をしています。
そのため、集団の中で自分の居場所を見つけ、周りの人から必要とされ、愛情が溢れる環境で時を過ごすことを望むのは、人間として当たり前とも言えます。
この欲求を満たすためには、人間関係を上手く築く力が必要となります。
育児休業中や子育て中などに、社会からの疎外感を感じるのはそういった関わりがなくなるためと言われています。
あなたの関係構築スキルは?
以下の4つ場面に遭遇したとして、A・B・C のうちどの考えかたがあなたの考えに近いかを答えてください。
あまり深く考えず、感覚的に選んでください。
①旅行に行った知り合いから、お土産をもらう
A 「ありがとう!嬉しい!」
B 「なんか悪いね...。」
C 「今度温泉に行くから、私もお土産渡すね!」
②ちょっとした用事で友人を待たせることに
友人「ここで待ってるよ。」に対して
A 「ごめん、ちょっと待ってて!」
B 「悪いから、先に行ってていいよ!」
C 「ありがとう!急いで行ってくるね!」
③ご馳走してもらう
A 「ラッキー!ご飯代浮いて助かる〜」
B 「いや、割り勘にしよう。」
C 「ありがとう!今度はご馳走するね!」
④仕事を手伝ってもらう
A 「良かった!助かる〜」
B 「いや、自分でやるから大丈夫。」
C 「ありがとう。今度何か困ったら、私も手伝うね!」
このテストでは、あなたの人間関係に関する負担度や考えかたがわかります。
まず、A を多く選んだあなたは「期待不認知タイプ」です。
他者の好意を喜んで受け取り、素直に気持ちを表現する力を持っています。
いつも相手の好意に甘えているばかりでは、「図々しい人」というマイナスのイメージを持たれてしまうこともあるでしょう。
他者からの好意を受け取るばかりではなく、その好意に対して誠意を見せることも、豊かな人間関係を築く上でとても重要なので、意識しておきましょう。
続いて、B を多く選んだあなたは「期待負荷タイプ」です。
他者から何かをもらう、他者の好意に甘えるという行為は、人間関係の親密度や関係性に大きな影響を与えます。
あなたは他者からの期待に対して、重荷と感じやすい傾向を持っているようです。
その根底には、期待に応えるために、自分の持っているもの、自分が大切にしているものが、奪われてしまうのでは?という恐れが大きな影響を与えています。
期待負荷タイプの人は、人から何かしてもらうと、確実に何かを返そうと、一生懸命努力する律儀な人です。
しかし、なんらかの要因で、その期待に応えられないと「自分はダメだ。」と自分を責めてしまうこともあるでしょう。
期待に応えようと過剰に抱え込むことを止め「人間関係を豊かにするため」という前提で、おごったりおごられたりの関係を楽しむ姿勢が大切です。
最後に、C を多く選んだあなたは「期待受容タイプ」です。
あなたは、人とのつながりを求め、そのつながりを大切にする力を持つ、関係構築スキルの高い人と言えるでしょう。
周囲からの期待に応えることに、誇りと喜びを感じられるので、ストレスをプラスの方向に転じさせる力もあります。
その時の関係性だけでなく、後の関係性を強める働きかけもできているので、その姿勢を大切に人と関わっていくようにしましょう。
次回は、身体に影響を与える「性格」の傾向を客観的に理解していきましょう!
参考文献:
『ストレス・マネジメント入門ー自己診断と対処法を学ぶ』著:中野敬子、金剛出版、2005年