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子どもの習い事は何を基準に選ぶのがいい?

ピッグママチャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー
Photo:pixabay

もうすぐ新学期ということで、お子さんの『習い事』を検討されている親御さんも多いかと思います。

習い事の種類も多様化しており、「子どもの可能性や才能を伸ばしたい!」と思うからこそ、どれがいいのか悩みますよね。

今回は、習い事選びのポイントや、「やめたい」と言ったときの対応法などを紹介したいと思います!

疑問1: 習い事を始めるのは何歳からがいい?

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習い事を始めるのは、何歳からでもいいと思います。

習い事には、対象年齢が設けられていることもあるので、その習い事次第といったところです。

ご両親の教育に対する方針や、子どもの希望、金銭的な問題など、ご家庭の事情と関係が深いため、始めたいと思ったときが『始めどき』ではないでしょうか。

疑問2: 習い事は何をやらせるのがいい?

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習い事を受けるのは子どもなので、子どもが好きなこと・興味があることをするのがいいと思います。

強いていうならば、『通いやすさ』は重視したほうがいいかもしれません。

お子さんが小さいときは送迎が必要ですし、大きくなってきたら1人で通えるかも確認しておきたいところです。

疑問3: 習い事の見学や体験では何を見ればいい?

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心理学と深い関係の話になりますが、人間の行動の背景に隠れているものは、いったい何かご存知でしょうか。

人間の行動を突き動かす背景には、必ず『動機』が存在しています。

また、その『動機』というのは、ひとりひとりそれぞれ違うのです。

例えば、負けず嫌いな性格の子だったら、ライバルがいることが動機になります。

先生またはコーチが「かっこいい」(その人に憧れる、認められたい)などの理由が動機になる子もいます。

この衣装を着る自分が好き、曲に合わせて自分を表現するのが好き、楽器を演奏するのが楽しいなど、本当にさまざまです。

お子さんの性格を知った上で、そこに動機となるものがあるのかを見ることが重要だと思います。

疑問4: 習い事では何を育める?

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私たち親は月謝を払っているせいか、子どもには習い事を通して、技術の習得や実績など『成果』を期待しがちですよね。

しかし、成果を上げるためには、子どもの継続的な頑張り(動機と意欲)が必要不可欠です。

そこで思い出してほしいのが、習い事を始めたときのきっかけです。

家庭では体験できないことを求めて、習い事を始めた人がほとんどだと思います。

習い事で育めるのは、経験と自信ではないでしょうか。

家の中ではできないことが、習い事を通じて体験し、それができたとき、子どもにとっては大きな自信になります。

子どもの自信が育めただけでも、御の字と思える心のゆとりが、私たち親にも求められているのかもしれません。

疑問5: 習い事を「やめたい」と言ってきた場合、どうするのがいい?

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子どもに『やめたい理由』を尋ねた上で、一度やめるのがいいと思います。

「すぐにやめてしまうようでは、忍耐力がつかないのでは?」と考える人もいるでしょう。

しかし、子どもにとっては、動機を見失っていたり、自信が育まれていない、単純に興味がなくなった(飽きた)といった可能性が高いです。

「コーチや仲間との相性が合わない」など環境が合わないといった場合には、お子さんと相談し、別の場所で続けることを検討してもいいと思います。

本当にその習い事(競技や種目)が好きだったら、一時的にやめたとしても、またやりたいと思うときが来るはずです。

子どもに普段から習い事の様子を伺ったり、定期的に意思の確認をすることも大切です。

疑問6:子どもが習い事に興味を全く示さないけど、それって大丈夫?

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習い事は必ずやるべきものではないので、やっていなくても別に大丈夫です。

「家庭や学校の他に、もう一つ自分の居場所があったほうがいいのでは?」という意見もあると思いますが、これは家庭や学校に自分の居場所がないと感じている場合は、第三の場所が救いになるという話だと思います。

家で過ごすのが好き、学校の勉強や趣味で手一杯、新しい環境に入るのが苦手などと感じる子どももいます。

習い事をしなくても、子どもが好きなことをする環境が、家庭で提供できているとプラスに捉えてもいいのではないでしょうか。

疑問7:子どもの習い事は週何日くらいが理想?

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子どもの好奇心が旺盛で、何でも挑戦させてあげたいという親御さんは多いと思います。

しかし、どんな子どもでも、自分で自由に過ごす時間(休み)は必要です。

予め、毎月いくらまでを習い事の費用に回すのか決めておいて、その範囲内でやるというのも一つの手です。

例えば、毎月1万円だったら、習い事は2つか3つといったところでしょう。

習い事は月謝以外にも、費用が発生することもあります。

例えば、大会や発表会に出る際の参加費や交通費、衣装代やテキスト代など。

事前に、月謝以外の費用が、どれくらいかかるかも確認したほうがいいでしょう。

子どもにとっても、限られた範囲で、優先度をつけて決めることは大切な経験になります。

オンラインでできる習い事もたくさんあるので、通う時間や金銭面の負担を軽くすることも可能です。

スケジュールに余裕がないと、休んだ際のレッスンの振替も難しくなります。

お子さんと相談し、どれくらいやるのがちょうどいいのか判断しましょう。

疑問8:いい先生やコーチって、どんな人?

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先生というのは、英語にするとTeacherで「教える人」のことを指します。

コーチというのは、「導く人」のことを意味します。

子どもたちが「先生」と呼ぼうが、「コーチ」と呼ぼうが自由ですが、その人がどちらのスタンスで子どもたちと関わっているかは、大きな違いがあると思います。

先生やスクールが実績などの成果に捉われていると、当然ながら、結果を出そうと練習量を増やしたり、厳しく指導したりすることでしょう。

子どもの目標に合わせたアプローチをしている、まだ目標がない初心者などには楽しさを伝えようとしている人が、いい先生やコーチと言えるのではないでしょうか。

「もっと強くなりたい」「上達したい」などといった願望は、本来ならば、子どもから自然と湧き上がる感情です。

周りの大人が、無理に働きかける必要はありません。

必勝法や対策などを教えてくれることは、有利に思えますが、それは本当に子どものためになることでしょうか。

自分で模索して答えを見つけたほうが、子どもにとっても成長となり、自信や達成感に繋がると思いませんか。

「答えが見つからない」「失敗してしまった」そういった際に、大人と一緒にどう乗り越えるかを考えればいいのです。

さいごに

習い事を始めるときは「どれにしようか」と悩みますが、やめるときは「本当にやめていいのか?」と悩みますよね。

子どもが「やってみたい」と言い、始めたとしても、本人が想像していたのとは違かったり、関心が薄れたりして続かないことは、よくあることだと思います。

しかし、幼いときに始めてすぐやめたとしても、成長の過程でまたやりたいと思うことだってあるのです。

例えば、小学校で水泳の授業が始まり、泳げないのが「恥ずかしい・悔しい」などといったことがきっかけで、またスイミングを始めたなんてことも。

一度やめてしまうと、その分遅れが出てしまったり、忘れてしまうのでは?と不安になるかもしれません。

しかし、きっかけがあれば、また興味がでてくる可能性は十分にあります。

子どものことを信じ、タイミングを待ってみてもよいのではないでしょうか。

チャイルドコーチングアドバイザー/メンタル心理カウンセラー

一児の母として、コーチングや心理学を子育てに応用する方法などを発信しています。年間180本ほど見る映画ファン。

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