【豊橋市】謎のモアイ像
海岸方面から市街地へ富士見街道を北上してくると、「レークタウン入口」の信号が見えてくる。私はこの道を通るとき、赤信号で停められることはなかった。
ところが、たまたま信号が赤色となり停車した。そこで目に飛び込んできたのは、モアイだ。
大小5体のモアイ像が並んでいる。
モアイ像と認識したものの、距離を置いて見ているので、本当にモアイ像なのか確信できない。
車を空きスペースに停め、先ほどのモアイ像らしき物体が並んでいる場所に近づいてみる。
どうもモアイ像のようだ。
石像のかたわらには「豊橋レイクタウン造成事業」と刻まれたプレートがある。
モアイ像は住宅団地の造成を記念して設置された物だと見受けられる。
しかし、謎だ……。
ひとまず、インターネットで調べてみた。
ところが、確かだと思われる情報がない。レイクタウン造成工事が終了してから、すでに約40年の長い歳月が経過している。
かろうじて確からしい情報が、レイクタウン開発を担当した総合開発機構の関係者が記したブログ上にあった。ただ、そのブログもすでに終了を宣言しており、情報の信ぴょう性が薄い。
該当のブログによると、モアイ像は市内の中学生により造られた作品らしい。
豊橋公園で毎秋に開催される豊橋まつりの一環として、「子ども造形パラダイス」という野外展示が行われている。過去の野外展示の際、以後の処理に困ったモアイ像について、住宅団地の入口を飾るモニュメントとして生かそうとしたのが由来だという。しかし、それ以上のことはわからない。
謎は、謎のままで良いのかもしれない。すべては当事者の胸のうちに秘められたままで……。