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食事に集中してくれない!?保育士が試してほしい意外な食事の方法とは【0,1歳向け】

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。

「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。

以前は、ダラダラと食事をしてしまう子が30分で食べ終わる方法についてご紹介しました。

今回はその続編ということで、離乳食期の小さな子が食事に集中する方法についてお話ししていきたいと思います。

離乳食って難しい!

離乳食が思うように進まないと感じる方は少なくないと思います。

例えば
・ごはんは味が付いていないと食べない
・果物ばかり欲しがる
・食べたくなくなるとすぐに立ち上がる

などのように、離乳食期の小さな子が集中して食事するのは、なかなか難しいものです。

子どもの機嫌や気分で大きく左右されてしまうため、食事そのものがやりにくいと感じる方は多いのではないでしょうか。

しかし、たった一つ工夫をしてみることで、驚くほどに集中して食事をすることができるようになります。

その方法さえ知っていれば、食事が嫌で子どもに泣かれる事もありませんし、苦手な食べ物も口に入れてくれるようになりますよ。

それでは、見ていきましょう。

やってみよう!

離乳食期の小さな子が食事に集中するためには、どのようにすれば良いのでしょうか。

それは「好きな食べ物を小さく刻んで渡す」ことです。

一体どういうことでしょうか。

例えば、いちごが大好きな子がいたとしましょう。

いちごを食べている時だけは座って食事をしてくれるけれども、それ以外は何を見せても立ち上がってしまうとします。

その場合、小さく刻んだいちごを1かけらだけ目の前に置き、自分で手づかみで食べてもらうようにしてください。

すると、どうでしょうか?

思うようにいちごが掴めず、苦戦します。

でも、どうしても食べたいから必死につまもうとするわけです。

この必死の時間は、口元に何を持ってきてもあっさりと食べてくれるはずです。

そして、いちごを取って食べてしまったら、また1かけらだけ目の前に置くようにしてください。

これを繰り返すことで、スムーズに食事を進めることができるでしょう。

いちごは量をたくさん用意しなくても、細かく刻めば数が増えるので、少量で時間は稼げます。

さらに少量で済むということは、お腹がいっぱいになることもないので、ごはんそのものを食べなくなることもありません。

どうしてそれで座るようになるの?

そもそも、どうしてこのような方法で座って食事をしてくれるようになるのでしょうか。

これには、人間の面白い心理が隠れています。

例えば、こんな話を聞いたことはありませんか?

電話をしている時に手渡されたものは、何でも受け取ってしまう。

面白い話ですね。

つまり、ある一つのことに集中している時は、他のことが疎かになってしまうという事です。

そして、これを食事に置き換えたのが、上でご紹介したものです。

子どもたちは指先を使うことで集中力が高まるため、大好きな食材を用意することで、一生懸命に食べようと自分の世界に入り込んでしまいます。

この状態を上手く利用することで、本人が苦手を意識しないまま、無理なく食事が進められるのです。

注意点も

簡単にできてしまう方法ですが、注意点がいくつかあります。

①のどを詰まらせないように注意する

子どもたちは指先に集中しているため、咀嚼することが疎かになっています。

そのため、大きなものを口に入れたり、次々と詰め込んだりしてしまうと非常に危険です。

できるだけ無理のないように、1口を小さくして口に入れてあげるのが良いでしょう。

時々水分を取ることも忘れないようにしてくださいね。

②大きさは様子を見ながら決める

目の前に置く食材の大きさは、常に見直すようにしましょう。

小さ過ぎると指で取れず、口で拾いにいってしまいます。

また、大き過ぎると簡単につまんでしまいます。

他にも、食材の柔らかさ等によって大きさを変えてみると良いです。

子どもたちの反応を見ながら大きさを調節するのが良いため、最初に全てを同じ大きさに切ってしまうのではなく、少しずつ刻むと良いでしょう。

まとめ

今回は離乳食期の小さな子が、食べられる方法についてお話ししました。

誰もが悩む離乳食期の食事ですが、食事に集中してくれないことに悩んでいる方は非常に多いものです。

そんな時には「好きな食べ物を小さく刻んで渡す」ことで、座って食事することができるようになるでしょう。

しかし、
①のどを詰まらせないように注意する
②様子を見ながら大きさを決める

などには注意が必要です。

そして、これらはあくまで一時的なやり方です。

しっかりと食事と向き合えるようになるためには、食事の方法を改善していくだけでなく、子どもの発達を気長に待つ必要があります。

子どもたちの発達は一瞬で変わるものではありません。

そのため、離乳食期は焦らずに、少しずつ食事を進めていくようにしましょう。

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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