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転んだ子が泣き止まないのは原因があった!保育士が教える「一瞬で機嫌を戻す魔法のひと言」

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。

「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。

今回は転んで泣いている子の機嫌が一瞬で戻る方法についてご紹介していこうと思います。

転んだ子がいつまでもグズグズ…

子どもたちが遊んでいる中で、足がもつれて転ぶのはよくあることです。

ところが、その転んだ事をきっかけに、楽しく遊んでいた姿から一転。

いつまでもグズグズしてしまい、結局帰る時まで機嫌が直らなかった。

なんて経験はありませんか?

近所の公園でならまだしも、せっかく遠くまで遊びに来た日にそうなってしまっては、見ている方も残念で仕方ありません。

ところが、子どものこういった姿はあるやり取りをすることで、簡単に、そして一瞬にしてもとに戻るのです。

この方法さえ知っていれば、もう抱っこ攻撃やイヤイヤに悩ませることもありませんよ。

また一人で駆け回って遊び始めること間違いありません。

機嫌を戻す方法とは!?

子ども機嫌を一瞬にして戻す方法。

それは「痛いなら遊べないか。もう帰ろうね?」と、心配しながら声をかけることです。

そうすると、恐らく子どもたちは「嫌だ!帰らない!」「もう大丈夫だから!」と答えてくれるでしょう。

そこですかさず「え?大丈夫なの!?良かった!じゃあ帰らなくて平気なんだね?」とフォローを入れることで、子どもの機嫌はもう元通りです。

文章で見ていると全く大したことのない会話ですが、実際に使ってみると効果を実感いただけると思います。

なぜそれで機嫌が戻る?

一体どうしてこんな方法で、子どもたちの機嫌が戻るのでしょうか。

それは子どもの気持ちを何よりも大切にしていると示しているからです。

子どものグズグズを収めるためには、気持ちを切り替えることが最優先です。

そのためには、【「いたい!」と騒ぐ子どもを一瞬で泣きませる一言】でもお話しましたが、子どもの気持ちに寄り添うことがポイントとなります。

しかし、「もう、せっかく公園に来たんだからさ!」みたいな事を話してしまうと、それは子どもたちを突き放すことになってしまいます。

そこで、「帰ろう」と心配した様子で伝えてみるとどうでしょうか。

「そこまで言うなら、これ以上無理をさせて遊ぶのは可哀想だ」というように感じませんか?

大人側が遊ぶことを諦める姿を見せることで、それが最上級の寄り添いとなるのです。

一方で、子どもたちはどうでしょうか。

「そんな帰るほどじゃない!」と、子どもたちの心は揺さぶられますよね。

そこで気持ちが切り替わるのです。

そうする事でまた元の機嫌に戻り、再び遊び始めるようになります。

使う時に気をつけること

とても簡単なやり方ですが、話しかける際にはいくつかの注意点があります。

順番にご説明していきましょう。

①気持ちを込めて

子どもたちに言葉をかける時には、「心配した様子で」というのがキーポイントとなります。

そのためには、気持ちの込めて温かい雰囲気で話しかけるようにしましょう。

なぜなら、子どもの気持ちをしっかりと汲み取り、それを何よりも大切にすることで、言葉が効果を発揮するからです。

言葉を話すだけの作業ではなく、あくまで人間同士のコミュニケーションである事を忘れては意味がありません。

話しかける際の表情にも注意しながら、気持ちを込めて話すようにしてみてくださいね。

②目線を合わせて

子どもに話しかける時には、できるだけ子どもと同じ目線になるようにしましょう。

そうすることで、子どもを大切にする気持ちが強くなり、言葉も一層意味のあるものとなります。

しゃがんで話す事は、子どもの気持ちを受け入れ得るための第一歩ではないでしょうか。

そのため、離れた場所からではなく、子どもの横にしゃがんで声をかける事を意識してみてくださいね。

③最後は喜んで

「大丈夫!もう痛くないから」と子どもが話した後には、「良かった」と最大限の喜びを見せるようにしましょう。

諦めていたところから、

「やっぱりまだ帰らなくて良いんだ!」
「まだここで遊べるのか!」

という気持ちを表現することで、そこで子どもたちも踏ん切りが付くからです。

そして、それがまた遊び始める勢いへと繋がります。

そのため、ある意味ここが最も大切なポイントと言っても過言ではありません。

子どもの「大丈夫だ!」という気持ちを、ここでしっかりと後押ししてあげるようにましょう。

まとめ

今回は転んで泣いている子の機嫌が一瞬で戻る方法についてお話ししました。

一度気持ちが崩れてしまうと、なかなか機嫌を立て直すことが難し良い子どもたち。

しかし、そんな時には「痛いなら遊べないか。もう帰ろうね?」と心配した様子で声をかけてあげることで、一瞬にして気持ちを切り替えることができます。

ただし、
①気持ちを込めて
②目線を合わせて
③最後は喜んで

という3つの点は、忘れないように注意してください。

せっかく休日に遊びに来た公園で、残念な思いをすることがないように、困った時にはこの方法をぜひ使ってみてくださいね。

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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