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「帰らない!」を簡単解決!保育士が教える「気持ちを切り替える1つの方法」【1〜3歳向け】

ぽん先生保育士

はじめまして!ぽん先生です。

「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。

以前は、公園から帰りたがらない子が気持ちを切り替えて帰れる方法についてご紹介しました。

今回は1~3歳の小さな子向けに、「帰らない!」から簡単に帰ることができる方法をお話ししていきたいと思います。

子どもたちは公園が大好き!

子どもたちにとって外遊びは何よりも大切な時間です。

丈夫な体を作るだけでなく、しっかりと夜に寝てもらうためにも、体を十分に動かして遊ぶ時間を作らなくてはなりません。

しかし、「公園に行くとなかなか帰ってくれなくて困る」という悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

「そろそろ帰ろうね」と言っただけなのに「ヤダ!」

「今日は大好きな唐揚げだよ?」
「ヤダ!帰らない!!」
「じゃあ帰ったらアイス食べようよ?」
「いらない!」

みたいなやり取りは、あるあるかもしれません。

もしも無理矢理連れていこうとするものなら、全力で抵抗し、大騒ぎするでしょう。

そんな状態で連れて帰るのは至難の技ですね。

しかし、あるやり方を知っていれば、そんなイヤイヤに困り果ててしまうこともありません。

笑いながら自分の足で、家まで帰ることも夢ではないでしょう。

一体どんな方法があるのでしょうか。

試してみよう!

子どもたちが気持ちを切り替えて公園から帰る方法。

それは、「ポスト係」になってもらうことです。

ポスト係とはなんでしょうか?

それは、ポストを開け、中の手紙を取り出し、玄関まで運んでもらう係のことです。

つまり、出かけてから帰宅した時には、必ずポストの中を確認してもらうようにしてください。

そうすれば、公園で「帰りたくない!」と騒いでいても困ることはありません。

イヤイヤが始まった時には、「そろそろ手紙届いたかも!見た方が良いよ!」と誘ってみてください。

きっと遊びを中断して、帰ってくれるはずです。

どうして帰りたくなる?

子どもにポスト係をやってもらう事で、どうして公園から帰ってくれるようになるのでしょうか?

それには3つの理由があります。

①家族に貢献できる

一言にポスト係といっても、生活を送るのには大切な役割です。

役割を担ってもらうという事は、家族に貢献するという事になります。

1〜3歳のように年齢が低いうちは、そういった経験をできる機会がなかなかありません。

そのため、自分の行いに対して「ありがとう」と感謝されることで、それが責任感へと繋がり、継続する力になるのです。

②ワクワクできる

ポストというものは、中を開けるまで手紙が入っているか、そうでないかを確認することはできません。

つまり、開ける瞬間まで子どもたちはドキドキワクワクを楽しむことができるのです。

はがき1枚の日もあれば、大量の広告が入っている日など、日や時間帯によって様々な変化がありますよね。

この変化は子どもたちの心を揺さぶります。

もし何も入っていなくても、「次はあるといいな〜」なんて事を言いながら、次に期待することもできるのです。

③毎回できる

本来、ポスト係である必要はありません。

例えば、ペットの餌やり係でも何でもいいのです。

しかし、ポスト係の利点として、いつでも何回でも確認できるということがあげられます。

つまり、どんな場面でも使うことができるため、ポスト係がオススメなのです。

注意点も

ポスト係は便利な方法ですが、使う際にはいくつかの注意点があります。

①「さっき見たからもういいよ」はNG

例えば、「一度荷物を置きに帰る」などのように、短時間のうちに何度か帰宅することもあると思います。

そんな時に、「さっき見たからもういいよ」なんて事を言ってしまうのは良くありません。

なぜなら、1度でも確認しない事を勧めてしまうと、習慣として身に付かなくなりやすいからです。

特にポストが高い位置に設置されていて、抱っこをしないと見られない場合は、ついそういった言葉を口にしてしまいがちです。

しかし、キーワードは「毎回」「必ず」です。

子どもの仕事を止めるような言葉はかけないようにしましょう。

また、万が一子どもが体調不良等で出来ない時には、「今日はお母さんがやるね」と代わりにポスト係を担当する事を伝えるようにしてくださいね。

②「ありがとう」を忘れずに

先ほど「家族に貢献できる」という事を伝えましたが、それを実感するためには、必ず感謝の言葉をかける必要があります。

「さっきも言ったし、今はいいか」とならないように、こちらも「毎回」、「必ず」伝えるようにしましょう。

まとめ

今回は1〜3歳の小さな子向けに、「帰らない!」から簡単に帰ることができる方法についてお話ししました。

子どもたちをスムーズに家に帰すためには、役割を作ってあげることです。

様々なやり方がありますが、

①ワクワクできる
②家族に貢献できる
③毎回できる

これらの理由から、ポスト係がオススメです。

ただし、
①「さっき見たからもういいよ」は言わない
②「ありがとう」と必ず伝える

この2点については、必ず忘れないようにお願いします。

公園に限らず、外出先で「帰らない!」に悩まされている方はぜひ使ってみてください。

ただし、大切な郵便物を落として無くすことのないように、注意してくださいね。

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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