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”座らないでできる”トイレトレーニングがあるのを知っていますか!?(楽しいトイトレ①)

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。

「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。

今回は大人も子どもも面倒に感じるトイレトレーニングを、ストレスなく進める方法についてお話ししていきたいと思います。

トイレトレーニングは面倒

トイレトレーニングって、つい面倒だと思ってしまいますよね。

数々の子どもを見てきた保育士でも嫌になるくらい面倒です。

・常に時間を見ながらトイレの間隔を意識しないといけない
・子どもを説得しないとトイレに座ってくれない
・失敗したら後片付けが大変

などと、大変なことが本当にたくさんあります。

それまでは「大人の手でオムツを交換するだけだったのに・・・」と、トイレトレーニングのせいで仕事が増えていくと思うと嫌気がさしますよね。

一方で、子どもの目線で考えてみるとどうでしょうか。

・遊びを中断しないといけない
・楽しくない
・時間がかかる

などと、やはり子どもにとっても面倒に感じる理由は、思いの外多いものです。

このように、双方にとって簡単なことではないため、誰もが面倒に感じてしまうのですね。

だからといって、いつまでもオムツだと困ってしまいます。

ところが、トイレトレーニングはトイレに座ってもらうことが全てではありません。

なんと、話しかけるだけでできるトイレトレーニングがあるのです。

そんな簡単だなんて驚きですよね。

このトレーニング方法さえ知っていれば、無理やりトイレに連れて行ったり、「嫌だ!」と泣かれてイラッとしたりすることもなくなります。

一体どのように行うのでしょうか。

やってみよう!

座らないでできるトイレトレーニング。

それは
「オムツが濡れていて気持ち悪いね」
「オムツびしょびしょで冷たいね。気持ち悪いよね」
などと濡れたオムツの不快感伝えることです。

恐らく最初は「いいの!」なんて言って逃げてしまうと思いますが、一方的に催眠術でもかけるかのように言い続けてみてください。

もちろん、まずは「座ってみよう」と思えるような関わりや、環境を作ることは最も大切です。

例えば、トイレの壁に大好きなキャラクターを貼るとか、1秒でも座ることができたらタッチして一緒に喜ぶとか、やり方は色々ありますよね。

しかしながら、そういったことをやってもなかなか上手くいかない場合もあります。

そういった時には座る事を強要せずに、この方法を試してみてくださいね。

なぜそれがトレーニングになる?

なぜ、話しかけるだけでトイレトレーニングになるのでしょうか。

それは、言葉をかけてあげることで、自分が不快な思いをしているという状況を段々と自覚するようになるからです。

毎日毎日言われれば、嫌でもオムツの中を意識してしまいます。

そうすることで、「確かにこれは気持ち悪いな」とおむつが濡れていることを不快だと認識するようになり、それが「オムツを脱ごう」「トイレに座ってみよう」といったきっかけになるのです。

それが子どもたちにとっての「気付き」になり、自分の体の状態を知ることで、トイレに興味を持つ事へと繋がります。

このような日々のちょっとした一言ややりとりが、少しずつ子どもの心に響き、後の行動に影響してくるのですね。

そのため、今、無理矢理に座らなくても、「不快」を経験することで自発的な行動が促せるのです。

気長にやれば良い

とは言っても、声をかけていれば簡単にトイレトレーニングが進むという事ではありません。

最も大切なこと。

それは、とにかく気長に待つことです。

おまるに座るのは、興味を持ってからで十分ではないでしょうか。

ところが、「早くオムツを取りたい」と考えている方が多いようで、つい周りと比べながら急いでしまうのですね。

しかし、急ぎ過ぎるからこそ、興味がないから嫌がるし、拒否されてイライラする原因になってしまいます。

大人がやるべき事は2つ。

先ほどの「声をかける事」

それから、「見える場所におまるを用意しておくこと」

たったこれだけです。

環境だけ用意しておいて、「私もトイレに行ってこよっと」とか言っておけば、そのうち自分から座りに来るのです。

それを気長に待つことが、何よりもトイレトレーニングで求められることではないでしょうか。

まとめ

今回はトイレトレーニングをストレスなく進める方法についてお話ししました。

トイレトレーニングはおまるに座ることが全てではありません。

「おむつが濡れてて気持ち悪いね。そのままでいいの?」
「変えないとびしょびしょになっていて冷たいね。気持ち悪いよね」

なんて言葉をかけることで、濡れたオムツの不快感を意識するようになり、それがトイレに興味を持つきっかけとなります。

そのためには、
・声をかける事
・おまるを用意しておくこと

この2点が必要で、後は気長に待つだけです。

どうしても「早くパンツに!」と急ぎたくなってしまうものですが、2,3歳は個人差の大きい時期。

その子にあったペースややり方がある事を忘れずに、焦らず挑戦してみてくださいね。

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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