自分から挑戦する子の親がやっていること!保育士が教える「子どもを伸ばすたった1つのポイント」とは
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。
今回は自分で挑戦し、自分で学べる子どもになるための、子どもを伸ばすたった1つのポイントについてお話ししていきたいと思います。
消極的な子は学ばない?
「何でそんなこともできないの!」「何回言ったら分かるの!?」という言葉は、親であれば1度や2度は口にしたことがあるかと思います。
・自分から挑戦してみようとしない
・何度叱っても同じ失敗を繰り返す
などのように、つい子どもの姿に呆れてしまったという経験もあるのではないでしょうか。
「同じクラスの〇〇くんとどうしてこんなに差があるのかしら」なんて考えてしまったこともあるかもしれません。
ところが、たった1つ気をつけて関わるだけで、子どもたちは様々なことに挑戦し、自ら学んでどんどん伸びていくようになるのです。
一体どのようなポイントに気をつけると良いのでしょうか。
やってみよう!
子どもが自分で学ぶ方法。
それは子どもの"不適切な行動"と"失敗"を見分けることです。
例えば、食事中にコップを倒してお茶をこぼしてしまったとしましょう。
この場合、コップは故意に倒したわけではないので、不適切な行動ではなく失敗です。
ところが、この時に「この前も言ったのにどうしてコップをテーブルの端に置くの!?」と叱っても仕方ありません。
そんな時には「失敗してお茶をこぼしちゃったね。どうやって片付けしようか?」と自分で片付けてもらった後に、「次はどうしたらこぼさないと思う?」と同じことを繰り返さない方法を一緒に考えるようにしましょう。
このように、失敗してしまったことについては叱らず、次の改善策を見つける手助けを行うのです。
どうして?
なぜ失敗を叱ることは良くないのでしょうか。
それは、多くの場合、失敗は無知や経験不足によって起こるものだからです。
そのため、同じことを繰り返さないように考えることで、その失敗が1つの経験となり、それが子どもにとっての学びとなるのです。
ところが、失敗に対して叱ってしまうと、子どもたちは消極的になってしまいます。
もし、お茶がもっと飲みたいと思っていても、「よし、自分でコップに入れてみよう」などのようなことはしません。
「もしこぼれたら怒られるからなぁ」と失敗を恐れて挑戦しなくなるでしょう。
その結果、自分から動くことをやめ、どんどん消極的になってしまうのです。
ところが、失敗を学びにできる子は失敗を恐れません。
失敗しても自分で片付けをして、次はどうすれば繰り返さないかを考えるだけです。
そのため、失敗を叱らないということは非常に大切なポイントなのです。
不適切な行動とは?
ここまで失敗についてお話ししてきましたが、そもそも不適切な行動と失敗はどのようにして見分けると良いのでしょうか。
両者を見分けるポイントとしては、故意か故意でないかを基準にすると分かりやすいです。
例えば、食事中にふざけていてスプーンを落としてしまうのは失敗ですね。
これは故意ではありません。
本人がやるべき事はスプーンを拾って洗い、床を拭くまでの片付けです。
ところが、「あーん」と食べさせてほしかったのに、断られたからといってわざとスプーンを下に落としたのであれば、それは故意なので不適切な行動です。
この場合は片付けをするように話してもやらないことが多いため、ひとまず話を聞いたり、構わずに様子を見たりするのが良いでしょう。
このように、失敗に対してちょっとした勢いでつい子どもを叱ってしまうことは日常の中では多いのかもしれません。
不適切な行動と失敗とを見分けるポイントとして、ぜひ覚えておいてくださいね。
まとめ
今回は自分で挑戦し、自分で学べる子どもになるための、子どもを伸ばすたった1つのポイントについてお話ししました。
子どもの挑戦心と学ぶ機会を潰してしまわないためには、"不適切な行動"と"失敗"とを見分けて関わるようにしましょう。
そうすることで失敗することを恐れなくなり、自ら積極的に色々なことに挑戦するようになっていきます。
見分ける基準の1つとして、故意か故意でないかで判断するようにしましょう。
子どもの学びを大切にしたい方は、ぜひ試してみてくださいね。