岸和田CANCANベイサイドモールに、竹あかりで出来た「竹あかりツリー」が飾られているよ！と聞いたので、見に行ってみました。

午後６時過ぎ、どこかなどこかな？と楽しみにしながら到着すると、CANCAN１階外の広場にきらめくツリーが見えてきました。

竹に施された穴から様々な柄が光で浮かび上がり、大変綺麗です！

竹あかりとはなんぞやと言うと、「竹に穴をあけて灯りを燈す」という手法で作られたライトアップ（ランタン）の１つで、昨今人気があります。

竹に細かな穴を開ける事で表現するアートで、画像のような「岸和田城」を表したものや

細かな格子模様や青海波紋などの吉祥紋や

「あ！パンダ！」という子どもの声で気づく「パンダ」模様など、多種多様な柄が繊細な細工で施されています。

そしてここでなぜパンダ？かというと、こちらで使用されている竹は、荒廃林を整備する際に出た竹や、和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドのジャイアントパンダが食べ残した竹幹を再利用したパンダバンブーを使ってランタンを作っているからなのです。

一部の巷では知られている事ですが、アドベンチャーワールドのパンダの餌となる笹は、岸和田市から提供されています。

岸和田の竹がアドベンチャーワールドに提供されるようになったのは約18年程前からで、市内の神於山（こうのやま、標高296メートル）の再生をめざす取り組みからスタートしています。竹は繁殖力が強く、里山を荒廃させる。そこで定期的に伐採する竹の葉をパンダの餌に活用したのが始まりだそうです。

この「竹あかり」の取り組みを行っているのは、市内のクリエイティブ集団「NUTs WORKs　ナッツワークス」の皆様。

皆様、飲食店経営や工務店、アーティスト、服飾関係など様々な個性のある技術やノウハウ、こだわる事に共通項をもつ方々で、メンバー、家族、地域、まち、世の中に幸せを届けるための創作活動を続けて来られています。

NUTs WORKsさんより、「放置竹林の資源活用を表現する目的の竹あかり、社会課題をビジネスの手法で解決する事を目指して竹あかりの活動を続けて来ました。

2年目の集大成として、自分達自身で大型の作品を作り、これからの活動に繋げていく為に、12月のクリスマスイルミネーションは大きな契機となるとメンバーで話し合い竹あかりでツリーを作ろうという流れになり、そこで協力頂ける施設を考え時には出て来たのが岸和田最大のショッピングモール『岸和田カンカンベイサイドモール』でした。

そこからは、たくさんの方に協力を得ながら今回の作品が出来上がるに至りました。」と、今回の取り組みに対しての取材にコメントを頂きました。

ユニフォームのデニム法被は、「古来、作業服として使われてきた法被とワークウエアであるデニムカバーオールを融合させたユニフォーム。岸和田らしさも表しています。」との事。

今後、岸和田の様々な場所で活躍されるであろうナッツワークスさんの他の取り組みなどは、是非HPをご覧いただきチェックしてみてください。
NUTs WORKs HP

ナッツワークスさんの伝えたい「家族、地域、まち、世の中に幸せを届ける」という想いが柔らかな光で表現されており

竹あかりツリーを見物されている家族連れの皆様の顔は、自然と笑みを浮かべておられました。

ツリーの上に燦然と輝く星の明かりは、まるで私たちの幸せを見守ってくれているかのように優しく輝き

日常の忙しさに様々な事を見失いそうな私の心を明るく照らしてくれました。

岸和田産の竹の温かみと幻想的な光に癒される「竹あかりツリー」の展示は2023年11月23日(木・祝)～12月25日(月)まで。

是非、ご家族や愛する人とご覧ください。