創業昭和39年

中州の街で深夜に行列が絶えないのは、創業昭和39年の老舗、「王餃子」。名前の通り餃子も美味しいのですが、何といっても創業から愛される「元祖博多しょうゆラーメン」。豚骨王国の博多の街で、数少ないしょうゆラーメンの元祖と言われています。確かに今でこそ、中華そばなるメニューが増えてきましたが、昔は豚骨一本の街でしょうゆラーメンを貫き続ける、いわゆる非豚骨ラーメンのパイオニアです。
このように小さな入口ですが、奥行きがある長いカウンター、そして奥にはテーブル席があります。夜が更けるにつれ、〆のメニューを求めて行列が絶えない人気店です。

元祖博多しょうゆラーメン

これが博多で元祖といわれるしょうゆラーメン。もやしとネギがたっぷり。独特の脂控えめのざく切りチャーシューも特徴的です。しょうゆの色合いがよいスープ。
秘伝の鶏ガラスープに厳選された7種類以上の緑黄色野菜を入れて、ていねいにコトコト煮込んだ澄んだスープ。
これが中州名物といわれる〆のしょうゆラーメン。

日々研究を続け進化を続ける味わい。さっぱりとして程よいカエシの味わい。表面に浮かぶのは鶏油でしょうか。優しく広がる味わいは、鶏の旨味と野菜の旨味、そこに味付けされる醤油の味わいは絶品です。

しょうゆラーメンにあわせるのは自家製の中細麺。これがあっさりなスープによく交わり、スルスルっと食べ終えてしまいます。

卓上にある大きなブラックペッパー。しょうゆラーメンにはこれがよく合います。卓上調味料がこれオンリーなのが渋いですね。

DINING BAR WAN

こちらは、王餃子の脇の階段を下った地下にある姉妹店。知る人ぞ知る、というようりなかなか入れるお店ではない。通のみが入れる餃子やラーメンが食べれる隠れ家のようなBAR。一見さんにはちょっと難しいお店。

みそラーメン

隠れ家のお店でいただいたのは、みそラーメン。ベースはしょうゆかもしれませんが、味噌が濃厚な味わいを出し、とっても美味しい。もやしにネギと千切りキャベツ、そこに大きめのチャーシューが。味噌の風味を引き立てるトッピングです。

しょうゆからすると濃いめの濃厚な味わい。だだ濃いわけではない、ベースのスープの旨味と味噌の味わいがしっかりとマッチしている。このチャーシューがまた美味いんですよね。

こちらは太めの平打ち麺。自家製麺は、しょうゆとみそで違う側面を見せる。コシがあり納戸スープとバッチリの絡み。

元祖といわれるしょうゆらーめんに、もうひとつのみそラーメン。そして王餃子の焼きめしがまた絶品なのです。さらに常連さんが好むという中華カレー。
〆にいただくには美味しすぎるメニューがズラリ。これは行列が絶えないのも当然だ、そう思える福岡中州の名店です。

王餃子(ワンギョウザ)