筥崎宮が見守り、博多の三大祭りのひとつ「放生会」も行われる福岡市東区の箱崎。そんな街に、最近はいろんな麺のお店が登場。ラーメンにうどんに新しい新感覚メニューまで。そして話題となり人気となっています。博多駅から二駅という距離感もそんなに遠くない。箱崎という街の美味しい麵メニューを5選、お店をご紹介してみます。

１．中華そば いけ田

※2024年1月末で閉店いたしました

2023年3月に筥崎宮近くにオープン。箱崎駒やを間借りしてお昼時間のみ営業。オープン当初から話題と人気のお店です。名前の通り、美味しい中華そばを提供するお店。カウンターのみですが居心地よい空間。

中華そば（しょうゆ）

鶏をベースに炊きだしたスープはしょうゆの旨味がキリッと際立つ味わい。メンマのトッピングがこれも歯応え良く麺と一緒にいただくのもこれまた美味しい。鶏の旨味とカエシの味わいのバランスが抜群の中華そば。

中華そば（しお）

透き通る綺麗なスープに海苔が飾られたビジュアルは美しい仕上がり。鶏の旨味がグッときて塩味で優しく包む。さっぱりと柔らかくとても美味いスープ

どちらのスープにも絡むモチっとちぢれ麺は、優しいスープを引き立てるように味わいも食感も良い。数種類の節を組み合わせふりかけたぶし玉という替玉もある。麺の旨味も違いがありこれがまた美味い。

蘭王（卵かけごはん）

つまめるほど新鮮な卵黄。まさにつまんでごらん。つい卵黄を持ち上げて、そしてご飯に混ぜ合わせてこれがまた美味い。

２．へらへらぁ麺 研究室 箱崎店

2023年1月オープン。箱崎の方はご存じかもしれませんが、昔、お好み焼きのひろしまがあり、その後はエニエルがあった場所です。カレーで有名な筥崎荘々の下でもあります。もともと香椎に店舗があり２号店のようです。箱崎の新感覚ラーメンがこちらです。

エスプーマらぁ麺

衝撃のホワイティな仕上がり。真ん中のローストビーフが素敵。まさにえすぷーま（泡）です。クリームスープのようなビジュアルとは裏腹に、ひと口飲むと豚骨の旨味と風味がグッと。しかしながら、泡の食感も混ざり合いまろやかな仕上がりのスープです。これはまさに新感覚。

バジルらぁ麺

そもそもエスプーマのまろやか豚骨スープは絶品です。そこに加わるバジルの風味。これが別物に変えるのです。バジルの味わい良い主張が豚骨の中に広がりイタリアンな仕上がりに。エスプーマらぁ麺とは一味違う美味しさ。

おつまみをいただきながらハイボールも良いです。もちろん〆にラーメンもいただけますよ。

店内はシックでモダンな仕上がりです。ランチもいただけるし夜はお酒も飲める素敵なお店です。

３．うどん箱太郎

2023年3月に現店舗に移転オープン。朝5時から営業の限定30杯。「脂、足りてますか」のワードから、「最強の脂うどん」の謳い文句で一躍人気店へ。そのぶっ飛んだ営業スタイルもさることながら、上質な食材を使い、こだわり抜いた肉うどんは絶品。現在も多くのファンを獲得し続けるお店。

肉うどん（月見トッピング）

メインメニューの肉うどんに月見トッピング。熱々に仕上がっています。スープに脂っぽさは感じません。それどころか、出汁と醤油の味わいのバランスに、牛すじの旨味が加わり、コクのあるスープに仕上がっています。脂うどんといいながらも、鰹だしの香りがすごく良いさっぱりいただける一杯です。

浅利バター

限定麺だという浅利バター。たくさんの浅利をバターで固めてまあるく仕上げてます。それが丼の真ん中に浮かびます。ベースのスープは醤油の味わいも控えめ。最初はあっさり出汁を楽しみながら、だんだんバターの風味を織り交ぜていく。浅利バターが絡んでくるとバターの味わいと塩味が広がり、とっても美味しくなります。

夢つくし＆淡雪のTKG

あわせていただきたいのが、国産ブランド米の夢つくしの白ご飯を使ったTKG。そこに、おぎはら鮮魚店の究極の削り節という淡雪。さらに超特選の生卵。これをドラゴンボールと呼びます。レンゲをあわせて綺麗なビジュアルのドラゴンボールです。

うどん屋店主でありながら、YouTuberでもありTik Tokerでもあるという、多彩な箱太郎大将。

４．麺や よかやす

2022年8月にオープンした「麺や よかやす」。もともとは西区福重にて居酒屋を営んでおられたようで、現在は、鶏清湯のスープをベースとして、醤油・塩・鶏白湯の三本立てのメニュー。箱崎駅から筥松小学校側へ路地を進めば、その一角にお店があります。お店前には駐車スペースも。

味玉塩らーめん

味玉塩らーめんは、透き通るスープに綺麗に盛り付けられたトッピングが美しい。黄金色に輝く綺麗なスープです。やはりまずは鶏の旨味。スープに凝縮された鶏の風味はひと口で口の中に広がる。そこにスッキリとした優しい味わいの塩ダレの味わいが。この鶏だしの旨味に加わる塩ダレが、さらに味を奥深くしていく。

味玉醤油らーめん

醤油らーめんも美味しそう。塩らーめんに比べると、スープが醤油色に染まり、このビジュアルもまた綺麗です。少し甘さも感じつつ味わいがよい仕上がり。醤油の味わいが鶏のスープに良い感じに色を付け、またコク深く感じる味わい。

そこに絡むモチっと太麺もスープの旨味を引き立てる。麵がスープを持ち上げて、いいバランスのコシと味わい。

味玉チャーシュー丼

一緒に食べたいサイドメニューの味玉チャーシュー丼。たっぷりの刻みチャーシューに韓国海苔が散りばめられています。チャーシューと海苔の味は、どちらもご飯には絶品。これもまた美味いメニュー。

５．でんじゃま

福岡市東区の社領に2022年4月にオープンしたお店。お店の入り口前にある電柱が邪魔やねぇ・・・でんちゅうじゃまやね・・・そして「でんじゃま」という名前になったそうです。まずはこのネーミングセンスに脱帽です。確かにお店の入口に電柱。

チゲそば でんじゃま

でんじゃまのメニューはチゲそばのみ。チゲそばとは、シロちゃん（ホルモン）、卵、ニラ、キムチ、ラーメン、特製のチゲ味噌を石鍋で煮込んだメニュー。焼肉店をやっていたという大将がこだわり抜いて編み出したという新感覚のメニューです。このように、土鍋で熱々のチゲそばと白ごはんがセットになっています。

博多ラーメンでは老舗で有名な宝フーズの麺を使い、細平打ち麺を使用。これがまたコシがありチゲスープと絶妙に絡み合う。

セットでついているご飯にもこだわり。厳選されたお米を使用しているというのでそのままでも美味しい。そのお米を土鍋にドボン。最後のチゲスープを余すことなく味わえるという最高の〆です。

土鍋にドボンではなく、逆にお茶碗にしろちゃんや卵を盛り付け。スープをかければミニチゲ丼の完成。これもまた美味い。ご飯を使っていろんなアレンジができるのも面白い。

いかがでしたか。こんなに様々なメニューがいただける箱崎の街。どのお店も行列ができるほどの人気です。チェーン店にはない箱崎ならではの魅力あるお店ばかり。ぜひ博多から少し足を伸ばして新感覚の麺メニューを楽しんでみてはいかがでしょう。