佐賀神社の近くで

佐賀駅から南へほどなく、佐賀神社の近くで見つけたラーメン屋さん。住宅街というか、所々にお店がある商店街というか、そんな路地に見つけたお店。さらに近くには佐賀城跡もあり、かつては城下町でもあったのでしょうか。

「東洋軒」というお店は、２階建ての自宅兼お店のような雰囲気で、入口には綺麗な暖簾がかかっています。店の横の細い路地のところに駐車場もあります。

お店前の幟に書いてある、どうやら「味噌らーめん」が推しのようです。佐賀ではというか九州では珍しい。

もう随分と歴史があるのでしょうか。歴史を感じる店内です。母娘なのか、女性お2人で営業されています。お店に入るとカウンター席と小さなテーブル席があります。佐賀市内でふと見つけたお店。詳しいことはわかりませんが、古き良き雰囲気であることは間違いありません。

テーブル席にいいよ！と声かけてもらったので着席。メニューを見ると、どうやら一番人気はみそラーメン、もちろん豚骨もあります。札幌から麺を仕入れているようで、本格的な札幌味噌ラーメンが看板メニューのようです。札幌から佐賀へ繋ぐご縁も凄いなぁと思いましたが、やっぱり佐賀に来たならば、豚骨に玉子入りラーメンを食べたい。

玉子入りラーメン

最近は博多でも流行りの玉子入り（卵黄）ラーメン。そのルーツは佐賀にあると聞きます。佐賀のラーメン屋さんに来ると、生卵がトッピングされているのはデフォのようにも感じます。この東洋軒でも、トッピングはもちろん生卵。そしてチャーシューも綺麗に敷き詰めらています。ネギも散りばめられていて、とっても美味しそうなビジュアルです。

白い色合いの豚骨スープはまろやかで旨味を感じます。程よくカエシも味わいながら、さっぱりといただける一杯です。豚骨が濃すぎず薄すぎず、塩味がパッとくる味わい。博多よりも久留米系？なんてふと思いますが、それとはまた違う、これが独特の佐賀ラーメンなんですね。この塩味の味わいがあるからこそ、生卵のまろやかさが活きてくるような気がします。

細めより少し太めのストレート麺も、スープに美味しく絡んでサラッといただける仕上がり。いつものように途中で生卵を軽く溶きながら麺を絡めていただきます。

美味しいスープは完食です。そして丼にデザインされた店名や電話番号が、どこか昔懐かしい哀愁が漂います。

佐賀神社と佐賀城跡に隣接するエリア。ふと見つけて訪れたお店ですが、佐賀らしさが随所に感じられる美味しい豚骨ラーメン。次回は人気メニューの味噌らーめんもいただいてみたいものです。

東洋軒