お昼の3時間しか食べれない高円寺の人気店。行列必至の博多のクサウマ豚骨の真髄を味わってみた。
12時から15時までの営業
高円寺駅の北口を出て商店街を歩いて数分。オープンからクローズまで行列が絶えない人気店は「ラーメン健太」。お昼の12時から15時までの3時間しか営業してない中で、博多のクサウマ豚骨ラーメンを求めて、日々多くの人々が訪れます。
クサウマ豚骨とはなんぞや?ということですが、博多の人気ラーメン店「駒や」に由来します。こちらの「健太」さん、この「駒や」の味を東京で受け継ぐお店なんですね。豚骨臭が漂い、博多シャバ系なんても呼ばれますが、シンプルでクラシカルな昔ながらのラーメン。クサいというのはもはや誉め言葉、その真骨頂がこちらの高円寺でいただくことができます。
お店は解放された空間で、並んでいる時から豚骨臭が食欲をそそります。この殺伐とした店内が逆にレトロでお洒落で、ちょうど10席程度でしょうか。お水をはじめ、片付けまでセルフのスタイル。メニューはラーメンのみ1,000円、替玉も含みます。両替はNGなので、お釣りが無いようにご用意を。そして食べた後もしっかり綺麗にしましょう。飛ぶ鳥後を濁さずです。
ラーメン
これぞ博多シャバ系のクサウマ豚骨ラーメン。茶褐色のスープは表面にラード感も感じつつ、熱々で冷めない仕上がりです。ネギとチャーシューがトッピングされ海苔も一枚。シンプルです。
豚骨の良い香りがまた一段と美味さを感じさせてくれます。無駄がないクラシカルな雰囲気は、まさに昔ながらの博多ラーメンを彷彿とさせます。
スープをひと口味わうと、豚骨の風味がグッとくる中にカエシの味わいが程よく広がります。熟成された豚骨スープは旨味が凝縮され、深い味わいを感じながらもあっさりと、そして後味もスッキリと。
中細サイズのストレート麵は、スープと相性バッチリに組み合わせられています。程よくコシを感じながらもスープの味を絶妙に絡める仕上がりはさすがです。
麺の硬さは何も言わずにお任せで。博多ラーメンでは、バリカタとかハリガネとかいろいろ言いますが、本来、麺とスープは一心同体。相性やバランスを誰よりも理解している店主さんに任せるのが一番だと思います。
テーブルの上にはゴマと味の素があります。他にコショウもありますよ。この味の素が威力あります。最強の調味料ですね。
そしてもうひとつ辛子高菜、これが辛い。ただし、くれぐれも最初から投入するなど馬鹿な真似はしないように。このように味変するアイテムは、替玉をした後半などに少し変化させる程度で。まずはしっかりとデフォを味わうのが礼儀です。
14時30分過ぎに訪問しましたが行列は絶えることなく。この立て看板を後ろに、列の最後で待つことができました。これだけの行列がありながら、店主の健太さんのワンオペ、これがまたすごい。そしてラーメンを作る健太さんの流れるような動き、そのシルエットを見るだけでも楽しめます。
東京の高円寺で味わう博多のクサウマスタイル。東京で博多の真髄が味わえる名店の味は最高でした。
ラーメン 健太
住所:東京都中野区大和町1丁目66−6
営業時間:12時00分~15時00分
定休日:月曜日
アクセス:高円寺駅北口より徒歩7分
公式X(旧Twitter):@ramenkenta