2010年創業「本田商店」

豚骨ラーメンの発祥の地とも云われる久留米。当然ながらラーメン店は、古くも新しくも数多く。ラーメン激戦区の街でもあります。その久留米市の南側に位置する人気店は「本田商店」。

もともとは、半世紀以上前から久留米ラーメンの名店であった「丸福ラーメン」からの流れのようですね。すでに本家は閉店したようですが、その味を受継ぐお店は現在もいくつかあるようです。

当初は丸福ラーメン筑後店として受継ぎ、その後、久留米の卸問屋であった先祖代々続く、家業の屋号を復活させたのがこの「本田商店」とのこと。

歴史ある屋号と味を伝承しながら、温故知新の精神で躍動を続ける人気店は、現在はキャナルシティ博多にも出店している、久留米ラーメンを代表するひとつです。

店内はカウンターに座敷、そしてテーブル席と、いろんなパターンに対応できる広いスペース。店前には駐車場もあります。歴史ある伝統のお店から受け継がれる味は、もう50年以上続く伝統の呼び戻しスープ。絶やすことないスープは、守り続ける伝統の味です。

純味（半熟煮卵トッピング）

メニューは、基本の「純味」、にんにくチップとにんにく香油の「元味」、にんにく香油に唐辛子味噌の「眞味」と3種類の味がありますが、基本の純味をいただきました。焦がしチャーシューにネギとキクラゲ、追加の半熟煮卵がトッピングされた仕上がり。泡立つスープがまた美味しそうです。

この伝統の呼び戻しスープ。香りよく濃厚なとんこつスープはまろやかで美味しい。ほんと臭みなくサラリといただけるのが不思議です。コク深さを感じながらもクリーミィ。飲み続けてしまう味わいです。そして豚バラを使ったこの豪快なチャーシューが、柔らかく味わいも良く美味しい。

中細サイズくらいのストレート麺は、お店の中にある製麺室で仕上げる自家製麺。通常の久留米ラーメンより若干細めくらいですが、ツルツルっとした食感でコシもありスープとの相性バッチリ。さすが独自ブレンドの自家製麺です。

やきめし（小）

ラーメンにあわせていただきたいのがやきめし。しっとりと仕上がって良い味加減。大・中・小とサイズも選べます。

久留米式ちゃんぽん

本田商店のもうひとつの人気メニュー、それがこの久留米式ちゃんぽん。ラーメンも美味いのですが、このちゃんぽんを食べにくるお客さんも数多く。厳選された国産豚骨100％のスープは同じ。そこに、野菜や海鮮の旨味が加わり、スッキリとした美味しい味わい。ちゃんぽん麺ももちろん自家製麺。同じスープでも、これはラーメンとはまた違う味わいをみせる、とっても美味しいちゃんぽん。

丸福ラーメンから50年以上続くスープをベースに、新しく進化を続けるスープをブレンド。これぞ呼び戻しスープ。ただ伝統を守るだけでなく、新しいチャレンジの中で進化を続ける久留米ラーメン。スープを飲み干したならば、丼には感謝の文字が。ラーメン激戦区の久留米で愛される人気店は、間違いなく美味い一杯でした。

拉麺久留米 本田商店 久留米本店