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『好き嫌い』でも『食わず嫌い』でもない【舌の感覚過敏】「少しずつでも食べてみて」と言わないで!

【育児マンガ】夢かなえ保育士 介護福祉士

彼には小さな頃から、苦手な食べ物があります。

「きのこ」と「こんにゃく」です。

僕は、この食材が…
僕は、この食材が…

大嫌いだ!ムリムリ!!ギャー
大嫌いだ!ムリムリ!!ギャー

グニグニするような食感が…本当に嫌なんだ…
グニグニするような食感が…本当に嫌なんだ…

じゃあ、小さくしたらどうかな?

と、どんなに小さく刻んでも…

味を変えたらどうかな?

と、いろんな味付けにしても…

彼の反応はNO!です。

小さく刻んだって、一流シェフが作ったって、食べたくない!
小さく刻んだって、一流シェフが作ったって、食べたくない!

給食の献立表に、『こんにゃく』『きのこ』と書いてあるだけで嫌がり、登校を渋る日もありました。

これも感覚過敏?キノコもこんにゃくも独特の食感がありますよね。苦手な子も多いですよ。無理に苦手なものを食べさせる必要なないんじゃないかな。
これも感覚過敏?キノコもこんにゃくも独特の食感がありますよね。苦手な子も多いですよ。無理に苦手なものを食べさせる必要なないんじゃないかな。

どうして、キノコとこんにゃくだけを異常に嫌がるのか、発達相談の先生に聞いてみました。

その結果、

「彼の感覚過敏が、ここにも現れているのかもね」

と言われて驚きました。

口の中の食べ物の触り心地や、舌にも感覚過敏があるなんて…

「少しずつでもいいから、食べれるようになろう!」と言わないでー!どうしても無理だー!わかってくれー!
「少しずつでもいいから、食べれるようになろう!」と言わないでー!どうしても無理だー!わかってくれー!

親はついつい「少しずつでも食べてみて!」と言ってしまいます。

でも、本人にとっては、その一言がつらいのですね。

単なる好き嫌いでも、食わず嫌いでもなく、我慢できないぐらい口の中が気持ち悪くなるのですから。

「食べてみようかな」と、自分で思える日が来るまで、親の気持ちはぐっとこらえて、見守っていきたい…と思う今日この頃です。

保育士 介護福祉士

専門職として学童保育や老人介護の現場で、病気や障害を持つ児童や高齢者のケアにあたってきました。自らも、発達障害の診断を受けた子の親として育児に奮闘中。子育てに悩む方のために役立つ情報、専門性のあるケアの工夫を、一般の方にも分かりやすいマンガを通して発信していきます。

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