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梅雨でも快眠!質の良い睡眠のための梅雨時期おすすめ寝具選びのコツ3つ

rina 睡眠インテリア睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

5月が終わり全国的に梅雨の始まるこの時期は、睡眠に不調を感じやすい時期でもあります。
気温差、湿気、気圧の変化など、私たちの体には大きな負担がかかりやすくなっています。

この記事で紹介する内容
・なんで梅雨時期に睡眠が不調になるの?
・寝付きの良くなる環境とは?
・梅雨時期の寝具選びのコツ3つ

・なんで梅雨時期に睡眠が不調になるの?

室温が高すぎたり低すぎたりすると睡眠の質が落ちると感じている方は多くいらっしゃると思いますが、良い睡眠をとるためには温度と同じくらい「湿度」が重要です。
梅雨の時期、気温はそこまで高くなくても、湿度の高い状態が続きます。湿度が高いと汗をかいても空気中に蒸発しにくいために乾きにくく、皮膚が汗でべたべたして体温調節がしにくい状態になってしまいます。このような状態になると浅い睡眠状態になりがちで、睡眠の質が落ち、寝ても疲れが取れず疲労がたまってきてしまいます。梅雨時期の対策が必要です。

・寝付きの良くなる環境とは?

理想的な湿度は約50%前後です。私たちは就寝中にコップ1杯ほどの汗をかきますが、湿度50%前後だと、汗が蒸発されやすい湿度環境なので発汗や体温調節が容易にできます。
ただ、梅雨時期の室内の湿度は70~80%以上になることもあります。湿度が高すぎると汗をかいてもうまく蒸発されず不快に感じてしまいます。また、うまく汗をかけないと体温調節が難しくなるために余計に睡眠の質が低下しやすくなってしまいます。
さらに湿度60%以上になると寝具などにカビやダニが発生しやすくなります。清潔なお部屋を維持するためにも、適切な湿度を保ちましょう。

・梅雨時期の寝具選び方のコツ

1.梅雨時期でも掛け布団

梅雨時期や夏場は掛け布団を使わないという方もいらっしゃるかもしれませんが、湿気や暑さがあっても薄手の肌掛け布団やタオルケットは必須です。睡眠中の約7時間、私たちの体は汗をかいたり、体温がやや低下したりと体の変化が起こっています。掛け布団は、汗を吸収・放出してくれたり、適正な体温に調節してくれたりする役割を持ちますので、寝苦しいからといって掛け布団を使わないのは逆に睡眠の質の低下につながる可能性があります。いつの時期でも季節性に合わせた掛け布団を用意しましょう。

2.吸湿性や放湿性のある素材を選ぶ

湿気の多い梅雨時期は特に、吸湿性・放湿性のあるシーツや布団カバーなどの寝具を選びましょう。
おすすめの素材は麻です。麻は吸湿性や吸水性に優れるので、汗をかいてもすぐに吸い取ってくれます。さらに、放湿性を持つため、吸い取った水分を素早く放出してくれます。
ざらざらとした硬めの素材なので肌に張り付きにくく肌触りが良いのもメリットの1つです。
また麻は熱を吸収しやすい素材のため、天然繊維の中では最もひんやり感を感じることができます。接触冷感素材の寝具も多く販売されていますが、中には冷感機能は抜群でも吸湿性に劣る商品もあります。梅雨時期に使う寝具は吸湿性・放湿性を重視してみましょう。

3.寒色を取り入れる

寝具のカラーには青色に代表される「寒色」がおすすめです。寒色の空間は赤色やオレンジ色の「暖色」の空間に比べ、体感温度が2~3度低くなるという研究結果が出ています。視覚的にも、肌からも何かしら色の影響を受けているようです。さらに寒色は筋肉の緊張が緩み、それにともなって質の良い睡眠につながる可能性も示唆されています。
寝苦しさを感じる梅雨時期や夏場は特に、青色や水色の寝具やインテリアがおすすめです。

さいごに

梅雨の時期は、室温はまだそれほど高くはないものの湿度が高いため不快に感じやすく睡眠の質が低下しやすい期間です。除湿器やエアコンに加え、寝具も梅雨時期に最適なものを使用することによって眠りの質が格段に上がる可能性があります。ぜひ試してみてください。

睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

上級睡眠健康指導士、インテリアコーディネーター、薬剤師。 睡眠の質を上げる!?インテリアコーディネートのコツを発信したり、健康系やインテリア系記事のライターをしたり、薬局で勤務したりしています。

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