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就寝時に靴下を履くのはNG!? 実は睡眠の質を低下させている冬の行動3選

rina 睡眠インテリア睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

寒い日が続きますが、この時期寝つきが悪いと感じていたり、夜中に目が覚めてしまったりしていませんか?少しでも質の良い睡眠を得るために、いろいろ対策をとっている方も多いかもしれません。でも実はその対策が逆に睡眠の質を悪化させてしまっている可能性があります。

この記事で紹介すること
・冬に睡眠の質が低下しやすい理由
・睡眠の質が低下するとどうなるの?
・実は睡眠の質を低下させている行動3選

・冬に睡眠の質が低下しやすい理由

冬は睡眠の質が低下しやすい時期でもあります。
その理由の1つは「日照時間の減少」です。日中しっかり日光を浴びることで、夜に質の良い睡眠が得られやすくなります。しかし冬は日照時間が短く、太陽の下で過ごす時間が短くなりがちなので、夜の睡眠の質が低下しやすくなってしまいます。
もう1つの理由は「寒さ」です。夏の暑さで寝苦しくなるように、冬も寒すぎる環境では体に負担がかかり、睡眠の質が低下しやすくなってしまいます。

・睡眠の質が低下するとどうなるの?

睡眠時間をしっかり確保していても、睡眠の質が悪ければ十分な睡眠が得られているとはいえません。
睡眠の質が低下してしまうと寝ても疲労感が取れないので、翌日ダルさ注意力が低下した状態が続いてしまいます。さらに睡眠の質が悪い日が続くことで、食欲の増加につながることもわかっています。冬に食欲が増すと感じている方、もしかしたら睡眠の質の低下が原因になっているかもしれません。

・実は睡眠の質を低下させている行動3選

❶暖房を切って寝る

特別寒い日でも、寝る前には暖房を切っていませんか?極度に室温が下がりやすい時期は、暖房をつけっぱなしで寝た方が良い場合があります。
個人差はありますが、冬の時期の室温は20度前後が目安です。そして室温と同じく重要なのが、布団の中の温度を示す「寝床内温度」です。この寝床内温度の理想は33度前後といわれています。就寝中に室温が下がり、寝床内温度も下がってしまうと、睡眠の質が悪化してしまう可能性が高くなります。
また、温かい寝具で寝床内温度を33度前後にキープしていても、布団から出ている顔や首まわりの室温が低いと体と顔の温度差が大きくなり、これが体にとっては負担になってしまいます。温かい寝具を使っているからといって、暖房が全く不要になることはありません。

❷加湿を続ける

乾燥が喉やお肌に悪いからといって、就寝中も加湿器をかけたままにしていませんか?乾燥した環境は体へ悪影響ですが、過度に湿度が高くなってしまうことでも睡眠の質は低下してしまいます。
理想の湿度の目安は50%前後です。夜に室温が下がり、それでも加湿を続けていると湿度は上昇しやすくなります。梅雨時期のジメジメした環境では寝苦しいですよね。同じ状況が生まれやすくなります。
さらに、湿度が高くなりすぎると寝具の素材が劣化しやすくなってしまったり、ダニやカビが繁殖してしまったりと清潔感も失われてしまいます。
冬は乾燥しやすい時期ですが、加湿しすぎずに適度な湿度を保ちましょう。

❸靴下を履いたまま寝る

寒いからといって靴下を履いたまま寝ていませんか?靴下を履いていることで、睡眠の質が低下しやすくなります。
私たちは「深部体温」という体の内側の体温が就寝前から就寝中にかけてやや下がることで、眠気や質の良い睡眠を得ています。深部体温を下げるためには手足から熱を放出する必要がありますが、靴下を履いていると熱が体にこもってうまく放出できません。寝る直前まで靴下を履いておくのは良いですが、就寝前は靴下を脱ぐことをおすすめします。
足の冷えが気になる方は、レッグウォーマーがおすすめです。足首を温めつつ、足先が開いているので熱は放出しやすい造りです。冷え性の方は試してみてください。

さいごに

いかがでしたでしょうか。冬は睡眠の質が低下しやすい時期です。
良い眠りを得ようと行っている行動でも、それが逆に睡眠の質を下げている可能性もあります。就寝時は睡眠に最適な環境で過ごして疲労を解消し、寒い冬でも健康的に過ごしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

上級睡眠健康指導士、インテリアコーディネーター、薬剤師。睡眠の質と生活の質を上げるインテリアコーディネートをオンラインでご提案したり、健康系やインテリア系記事のライターをしたり、薬局で勤務したりしています。

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