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オートバイのあれこれ『カワサキへ8耐優勝をもたらした記念車』

Rotti.モトエンスー(moto enthusiast)

全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。

今朝は『カワサキへ8耐優勝をもたらした記念車』をテーマにお話ししようと思います。

バイクファンにはお馴染みのレースである鈴鹿8耐(鈴鹿8時間耐久ロードレース)

夏の風物詩として観に行く人も多いことでしょう。

今回は、そんな8耐を制した初のカワサキマシンをご紹介します。

ZXR-7』です!

▲カワサキの8耐マシン・ZXR-7(1993年型)
▲カワサキの8耐マシン・ZXR-7(1993年型)

ZXR-7は、1993年(第16回)の8耐で見事勝利を挙げ、カワサキを初めて8耐王者に導いた存在です。

ZXRはレース中、ヤマハ『YZF750』とバトルを繰り広げますが、YZFがマシントラブルで失速。

ライバルが自滅したことで、ZXRは207周を逃げ切り優勝を果たしたのでした。

(ちなみにこのZXRを駆っていたのは、アーロン・スライトとスコット・ラッセルでした)

ベースマシンは、レーサーレプリカモデルの『ZXR750R』。

スタンダード仕様の『ZXR750』に手が加えられ、よりレース志向となっていたモデルです。

▲750ccのレプリカモデル・ZXR750
▲750ccのレプリカモデル・ZXR750

ZXR-7の各部の特徴としては、市販車の『ZZR1100』等にも採用されていたラムエアシステムを装備していたことや、緩やかな曲線を描くツインスパーフレームが用いられていたことなどが挙げられます。

また、93年型ZXR-7に関しては車体のカラーリングが当時のスポンサーだった『伊藤ハム』イメージのトリコロール(青・赤・白)となっていました。

ZXR-7が8耐優勝を果たすと、カワサキはこれを記念して伊藤ハムカラーを施した特別仕様の『ZXR400』を350台限定で発売し、これも当時話題に。

台数の少なさから、伊藤ハムカラーのZXR400は今も希少車として扱われているそうです。

▲2019年、26年ぶりにカワサキが8耐を制した(画像引用元:川崎重工)
▲2019年、26年ぶりにカワサキが8耐を制した(画像引用元:川崎重工)

カワサキは93年に8耐を制して以降、またしばらく8耐王者から遠のいていましたが、2019年に『ZX-10RR』が優勝。

26年ぶりにカワサキへ栄冠をもたらしたのでした。

モトエンスー(moto enthusiast)

バイクを楽しむライター。バイク歴15年で乗り継いだ愛車は10台以上。ツーリング/モータースポーツ、オンロード/オフロード、最新バイク/絶版バイク問わず、バイクにまつわることは全部好き。

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