全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。

今朝は『オフロードは有益。』をテーマにお話ししようと思います。

皆さんは、オフロードバイクに乗ったことがあるでしょうか。

私は、オンロードバイクと同じくらいオフロードバイクも好きで、以前はよく林道やモトクロスコースへ走りに行っていました。

オフロードバイクは、外観のカッコよさや所有満足度、エンジンスペックといった面ではオンロードモデルに劣るかもしれませんが、私個人としては、オフロードバイクに乗って得られるモノというのはひじょうに価値があると考えています。

その“価値”について、結論から言いましょう。

オフ車でオフロードを走ると、バイクの運転が上手くなります。

そしてそれは、オンロードでのライディングにも役立ちます。

オンロードバイクを上手に操るのにも、オフ車での経験はとてもタメになるのです。

(もちろん、バイク好きの全員が「運転を上手くなりたい」と思っているわけではないでしょうから、全ての人にオフ車をオススメする気はありません)

オフロード走行では、常に路面が不安定な(＝グリップしない)状態でオートバイを走らせることになります。

これはつまり、“バイク任せ”の走行がオフロードでは通用せず、常時ライダーが適切な入力を行う必要があるということ。

なんだか難しそう( というか実際にはやはりそこそこ難しい)ですが、私はこのオフロードライディングを時々行うことで、ライダーとしての運動神経が効率的に研磨され、どんなバイクでも上手に操れるようになると信じています。

事実として、MotoGP等に出場している選手がオフシーズンにオフロードトレーニングをしていますから、やはりオフロード走行はスキル向上に有益なのでしょう。

一般ライダーがオフロード走行で鍛えられることとしてもっとも有益だと思うのは、スリップ耐性。

オンロードでも、濡れた路面や落ち葉を踏んだ時に滑ることがありますよね。

オフロードで滑ることに慣れていれば、アスファルト上で多少滑っても身体がすぐに反応して、リカバリーできる可能性が高まります。

極端な言い方をすると、オフロードでの経験がスリップダウンによるバイクの傷を一つ減らしてくれるのです。

また、路面状況が悪いオフロード走行ではどうしても運転が丁寧になり、その丁寧さが染み付くと、オンロードにおいても(無意識かもしれませんが)丁寧なライディングをするようになります。

この丁寧なライディングが、「バイクの運転が上手い」ということになるのだと思います。

ライディングスキルを磨きたい方は、一度オフロードの世界を体験してみてください。