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オートバイのあれこれ『Z1を超えろ。空冷Zを継ぐニュー・フラッグシップ』

Rotti.モトエンスー(moto enthusiast)

全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。

今日は『Z1を超えろ。空冷Zを継ぐニュー・フラッグシップ』をテーマにお話ししようと思います。

ニンジャ」。

このワードを聞いて、バイクファンの皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。

若い世代の方だと、『ニンジャ250』や『ニンジャ1000』などをイメージする人も少なくないでしょう。

▲最近の「ニンジャ」といえばコレ?〈2008/画像引用元:川崎重工〉
▲最近の「ニンジャ」といえばコレ?〈2008/画像引用元:川崎重工〉

一方、バイク歴の長いベテランライダーの方であれば、おそらくこちらのオートバイを想起する人が多いのではないでしょうか。

GPZ900R』。

▲「初代ニンジャ」ことGPz900R〈1984/画像引用元:川崎重工〉
▲「初代ニンジャ」ことGPz900R〈1984/画像引用元:川崎重工〉

元祖ニンジャ」として現在も熱烈なファンの多い、カワサキが誇る名車の一つですね。

GPZ900R(デビュー時の表記は『GPz900R』)は、1984年(昭和59年)に登場。

1972年デビューの『900SUPER4』(Z1)以降、カワサキのフラッグシップを担い続けてきた空冷Zに次ぐ、次世代のモデルとして鮮烈デビューを飾ります。

▲900SUPER4。70年代カワサキのシンボル〈1972〉
▲900SUPER4。70年代カワサキのシンボル〈1972〉

カワサキが“新世代の最高峰パワーユニット”として生み出した水冷4バルブの4気筒エンジンを搭載しリリースされたGPZは、ピークパワー115psを発揮。

115psというスペック自体は特段強力ということでもなかったものの、既存の空冷モデルより軽量&コンパクトな車体と、空気抵抗を徹底的に削減した車体デザインが功を奏して、GPZは当時の世界最速となるトップスピード約250km/hを達成しました。

また、16インチの前輪などにより車体の運動性も優秀で、カワサキは見事「空冷Zを超える新時代のスポーツバイク」としてGPZを打ち出すことに成功したのでした。

スズキ『GSX1100S カタナ』、ホンダ『CB1100R』等、当時はすでにリッターオーバーのスポーツモデルがいくつかありましたが、GPZが1,000ccに満たないエンジンでそれらリッタークラス勢を追い落としたのは、なかなか痛快な出来事だったといえるかもしれません。

▲GSX1100Sカタナ。最高速は240km/h前後だった〈1981/画像引用元:スズキ〉
▲GSX1100Sカタナ。最高速は240km/h前後だった〈1981/画像引用元:スズキ〉

そしてGPZといえば、そのスタイリングデザインが最大のポイント。

エッジの効いた鋭いカウルデザインは、今見ても飽きない新鮮味で溢れています。

Z1000Mk.Ⅱ』といった「角Z」の面影もどことなく感じられるシルエットで、カワサキにしか成し得ないデザインワークなのではないでしょうか。

▲鋭利なシルエットはカワサキならでは〈画像引用元:川崎重工〉
▲鋭利なシルエットはカワサキならでは〈画像引用元:川崎重工〉

技術・ノウハウが格段に進化した現在、GPZなんかよりも複雑で凝ったデザインのオートバイというのは無数にありますが、どれだけオートバイのデザインが発展しようとも、このGPZの唯一無二のスタイルは、永久に色褪せることはないでしょう。

▲私(筆者)がかつて所有していたGPZ。90年式(A7モデル)の個体だ
▲私(筆者)がかつて所有していたGPZ。90年式(A7モデル)の個体だ

モトエンスー(moto enthusiast)

バイクを楽しむライター。バイク歴15年で乗り継いだ愛車は10台以上。ツーリング/モータースポーツ、オンロード/オフロード、最新バイク/絶版バイク問わず、バイクにまつわることは全部好き。

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