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今日は『初の4スト250レプリカ！』をテーマにお話ししようと思います。

1980年代の日本のバイクシーンを沸かせた、レーサーレプリカブーム。

スズキの『RG250ガンマ』をきっかけに、日本の各メーカーからレーシングマシンを模した高性能なスポーツバイクが絶え間なく出現してきました。

ここで取り上げるヤマハの『FZR250』も、その熱狂の最中に誕生した一つです。

FZR250がデビューしたのは、1986年(昭和61年)12月のこと。

当時はレプリカというと、２ストローク250ccもしくは４ストローク400ccのどちらかで、４ストクウォーター(250cc)クラスにはレプリカスタイルのモデルがまだありませんでしたが、ヤマハは他社に先駆けここへレプリカの格好をしたFZR250を投入。

FZR250は当時流行していたロードレースのレギュレーション外ではあったものの、２ストクウォーターのコンパクトさと４スト400の安定感あるフィーリングを兼ね備えており、また「史上初の４ストクウォーターレプリカ」という話題性もあって、人気を集めました。

このFZR250が登場してからは、ヤマハ以外のメーカーも『GSX-R250』や『ZXR250』といった４ストクウォーターレプリカを続々とリリースし、２スト250、４スト400に次ぐ「第三のレプリカ」カテゴリーとして盛り上がりを見せることとなりました。

FZR250は激しいレプリカブームの中でモデルチェンジを遂げていき、88年には初代の2KR型から二代目・3HX型へと進化。

その後89年には早くもフルモデルチェンジが実施され、車名末尾に「R」が加わったFZR250Rへと発展していきました。

ちなみに、上の画像に写っているFZR250の車体色は、当時ヤマハのスポンサーを務めていた資生堂の化粧品『TECH21(テックツーワン)』のイメージカラーになります。