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【名古屋栄】『マーブル染め』がおもしろい!染めを楽しむ月曜日、オアシス21

サファーライター(名古屋市)

オアシス21iセンター(名古屋東区)では、毎月第2・3月曜日に名古屋の染め物文化を体験できるワークショップが開催されています。「市内の多くの観光施設が定休日である月曜でも、観光を楽しんでもらいたい」との思いから5年ほど前に始まったワークショップ。観光客以外も大歓迎ということなので、さっそく体験してきました。

マーブル染めで作るオリジナルハンカチ

この日開かれていたのは『マーブル染め体験』。平安時代から伝わる『墨流し染め』の技法で、世界に1枚だけのオリジナルハンカチが作れます(参加料金:税込800円/1枚、1,500円/2枚、材料費含)。

夏はブルー系が人気なんだとか
夏はブルー系が人気なんだとか

さっそく染めてみよう!

教えてくださる先生は山勝染工(名古屋市西区)の中村剛大社長。礼装としておなじみの黒紋付の紋が入る部分を白く染め残す「名古屋黒紋付染」を手掛ける会社です。

色は、赤、橙、黄、青、緑、紫、黒の7色。
色は、赤、橙、黄、青、緑、紫、黒の7色。

容器に入った水にお好みの色の染料をぽたりぽたり。水面に染料の円形がさ~っと広がります。「わ~綺麗」と見とれていると、「最初の数滴は円が大きく広がるのでスピーディーにしましょう」と先生。

2~4色の染料を垂らしたら、棒を差し入れス~っと模様を作っていきます。ハート模様や渦巻、花柄など棒の動きで自由自在に模様が作れるのが楽しいです。

楽しそうに模様をつくるお子さん。実際にやってみると、染料の流動性の高さが癖になります。
楽しそうに模様をつくるお子さん。実際にやってみると、染料の流動性の高さが癖になります。

施設の方によるとマーブル染めは「2~3歳のお子さんでもできます」。この日も夏休み中のお子さんたちが夢中で染めを体験していました。

国試のため名古屋を訪れたという方の作品。色使いは昨年金山で開かれていたゴッホ展のポスターから着想を得たそう。
国試のため名古屋を訪れたという方の作品。色使いは昨年金山で開かれていたゴッホ展のポスターから着想を得たそう。

出来上がった模様を布に写し取って、乾かしたら完成です。不器用でもデザインに自信がなくても、バッチリ仕上がるのがうれしいです。

ハートとお花柄のすてきな作品ができました。思い出になりますね。
ハートとお花柄のすてきな作品ができました。思い出になりますね。

染めを身近に感じて

中村さんは「(体験を通じて)染めやものづくりの楽しさを知ってもらいたいたいです。ハンカチを普段から使ってもらうことで染め物を身近に感じていただき、多くの人に伝統産業を知ってもらうきっかけになればうれしいです。幅広い世代の方へ名古屋の産業を発信できたら最高です」とおっしゃっていました。

中村さん
中村さん

出来たハンカチは、一度洗ってみて色落ちしなければいつも通りのお洗濯で大丈夫とのこと。お弁当包みや、インテリアにも活用できますよ。開催日程などの詳細はオアシス21iセンター公式サイトからご確認ください。

オアシス21iセンター主催 染めもの体験イベント(予約優先)
・住所:名古屋市東区東桜一丁目11−1(オアシス21地下1階)
・第2月曜日:有松・鳴海絞(協力:有限会社 こんせい)/所要時間約20分
・第3月曜日:マーブル染め【偶数月】、家紋刷り【奇数月】(協力:山勝染工株式会社)/所要時間各約15分
※月曜が祝日の場合は直後の平日に開催
・お問い合わせ、お申込はオアシス21iセンターまで。
オアシス21iセンター公式サイト
名古屋市公式観光サイト「名古屋コンシェルジュ」公式ツイッター

英語の説明書の用意もあります。
英語の説明書の用意もあります。

好きな色を詰め込むのも楽しいです。
好きな色を詰め込むのも楽しいです。

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ライター(名古屋市)

名古屋在住。会社員、ちょっとの海外生活を経て今に至ります。名古屋で働き、暮らしながら「虫の目」で見つけた気になったもの、「素敵ね」と思ったことをのんびりと発信しています。「ワクワク」や「美味しい」、「へぇ~!」にテクテク歩いて出会っています。ラジオが好きで、聞きながらあちこちへ行く毎日。白黒の猫と暮らしています。

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