Yahoo!ニュース

【宇治市】藍で染め替えアップサイクル! 地球に優しい持続可能な循環を目指す「一期一藍」にて藍染め体験

さかみち地域ニュースサイト号外NETライター(宇治市・城陽市)

日本の伝統技術である、天然灰汁発酵建てによる藍染を行われている「一期一藍(いちごいちあい)」さん。

藍染めを行う、大谷焼の藍甕(あいがめ)
藍染めを行う、大谷焼の藍甕(あいがめ)

クラウドファンディングに成功し、本格的な藍甕(あいがめ)を購入。2回目の天然染料を、2022年9月に完成されました。毎日様子をみて、かきまぜるという作業を繰り返していくうちに安定期に入り、だいたい3カ月ほどで「染める」という役割を終えるそうです。

染料としての役割を終えた後は、畑にかえすことで上質な肥料として再利用できます。それが、「天然灰汁発酵建て」の藍染が地球に優しいといわれる理由なんですよ。

左が藍の葉、中央が藍の花、右は石灰です。
左が藍の葉、中央が藍の花、右は石灰です。

「一期一藍」さんでは、ここで染めた製品を販売するほか、
・染め替えアップサイクル
・藍染め体験
・ワークショップ
などを開催されています。詳しくはホームページをご覧ください。

染める回数により、このように色が変化していく藍染め
染める回数により、このように色が変化していく藍染め

以前取材したときに、「藍染めにより服をアップサイクルし、長く大事に着ることができる」ということをお聞きし、感動した私。

シミの付いてしまった白いカーディガンの「藍染め体験」をさせていただきました!

時間をかけて発酵させ、丁寧に作り上げられた染料の甕(かめ)へ、染めたいものをゆっくり浸します。染料は生きているので、優しく扱うことが大事なのだそうですよ。

染料に浸したあと、空気に触れることで酸化し染まっていくそうです。1分ほど浸したら取り出し、絞ります。それを繰り返すことで、どんどん染まっていきます。

10回ほど「染める→絞る→空気に触れさせる」を繰り返し、今回の染め体験は終了。だいたい1時間半ほどかかりました。このあと、たっぷりのお水に一晩つけた後、脱水して乾かせば完成です。

実は、今回私が持ち込んだカーディガンの素材は「レーヨン61%、ナイロン39%」でした。天然素材でないと染まらない、もしくは染まりにくいため、この後洗いを繰り返すことでどのように変化していくかはわからないそう。

でも、ひとまずとてもステキな藍色に染まり、大満足です! ありがとうございました。

袖のシミはまったく気にならなくなりました!
袖のシミはまったく気にならなくなりました!

安くて良いものもたくさんありますが、安いから長く使えないというものは、持続可能を目指す世の中にはそぐわないものなのかもしれません。洋服1着、ハンカチ1枚購入する際も素材を確かめ、「長く使えるものかどうか」という視点をもつことも大事だなと思いました。

大切な衣類をアップサイクルしたい方、藍染めが気になったという方は、ぜひ「一期一藍」さんにご相談してみてくださいね。

【基本情報】
一期一藍
所在地:〒611-0002 京都府宇治市木幡南山12-131
公式Instagram:ichigo_ichiai

地域ニュースサイト号外NETライター(宇治市・城陽市)

地域ニュースサイト号外NETで京都府宇治市・城陽市を担当しています。メルマガ制作からスタートしライター歴は約15年、現在はWeb記事制作を中心に活動中です。2020年には「世界一やさしい Webライティングの教科書 1年生」を出版しました。城陽に住んで約50年、子育ても終わり、「地元に貢献する仕事をしたい」と2021年より号外NETのライターを始めました。宇治市・城陽市のお店やイベント、地域活性化のためにがんばる人々を「情報発信」という形で応援していきます。

さかみちの最近の記事