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【大津市】1時間ほどで琵琶湖の絶景が見られる宇佐山登山!城址や神社など歴史も追体験できます

Sari地域情報発信クリエイター・エシカルコンシェルジュ(大津市)

こんにちは、Sariです!今回は山登りレポートです!!

近江神宮の裏手にある標高335mの「宇佐山」という山を登ると、1時間ほどでこんな絶景を見ることができるってご存知でしたか?

今回は「滋賀村プロジェクト」のボランティアとして宇佐山の整備をされている川崎慶介さんにガイドをしていただき、宇佐山にある神社や城跡の説明を聞きながら楽しい山登りをしてきましたのでご紹介していきたいと思います!

始めは近江神宮の奥にある「よいこのもり保育園」の前からスタート。駐車場もここの前にある近江神宮の駐車場を利用でき、無料となっています。

宇佐山登山は山登り初心者の人でも気軽に登れます。このようなスニーカーでも十分登れました。途中少し急斜面もありますが、つかまる縄が張ってあったりするので大丈夫でした。

宇佐山を登る途中には「宇佐八幡宮」という神社があるのですが、山登りをする前に下にあるこちらの「下拝殿」を見ることができます。こちらは山に登れない方などが拝むことができる場所ということでした。

ここからが宇佐八幡宮であり、登山のスタートでもあります。(ここで標高110mほど)

斜面は滑らないように細い溝があるコンクリートの道が続きます。この道は宇佐八幡宮のお祭りのときに、人が地下足袋で神輿を担いで下まで下りる道のため、滑りにくくしてあるそうです。

少し進むと「御足形(おあしがた)」という石がありました。今から950年ほど前、全国に神社(八幡宮)を作ろうとした源頼義が、この辺りに適した地を探していたとき、鳩が現れて連れて行ってくれたという言い伝えがあります。

その鳩が飛び立った後に神様の足跡が残ったというのがこちらの石で、確かに少しへこんでいました。大事な石ということで、奉られています。

ここから宇佐八幡宮までがコンクリートとはいえなかなかの急斜面で息が上がりました。

途中、宇佐八幡宮へと続く「神輿道」と、山頂へ続く「表参道」に分れていて、私達は「神輿道」の方へ進みました。「表参道」から登ることもできるそうです。

宇佐八幡宮へと続く道、最後は階段になっていました。

頑張って登り切ると、大きな本殿がありました。源頼義の時なので950年ほど前に建てられ、織田信長の時代に戦で焼かれて再建し、明治時代にもう一度建て直されて現在の姿になっているそうです。

鳩が使者として宇佐八幡宮のシンボルとして絵柄になっていますが、向かい合うことで「八」の文字を表してもいるとのことで、可愛らしいですね。

参拝はコロナ対策で、無接触で出来るようになっていました。

この並んでいる鳩は子どもの成育を祈る「土鳩信仰」というもので、鳩のつがいの一羽を奉納し一羽を持って帰るのだそうです。

この宇佐八幡宮まで来たら宇佐山登山の半分。水分補給をして、あと半分を登っていきます。

ここからは、一気に登山っぽくなっていきます。登ったのが夏の終わりで汗はかきましたが、真夏でも日は当たらないとのことで、そこまで暑くはありません。

途中、登山道の道標がいくつかありました。ボランティアの方のサポートのもと、地元の志賀小学校の子ども達がメッセージと建てる場所を考えて作られたそうです。

小学生にしてはなかなか味のある言葉もあり、面白くて登る元気をもらえました。

あと35m!この辺りで疲れてあきらめる人がいると聞き、ボランティアの方がこの看板を作られたそうです。あと少し!私もハアハア息を切らしながら頑張りました。

頂上近くまで来ると、宇佐山城の石垣が見えてきました。野面積みという、自然石をそのまま積み上げる方法で作られています。

宇佐山城は織田信長が命じて建てさせた城で、初代城主は「森可成」2代目城主は「明智光秀」。琵琶湖の水運と京都までの陸路を支配しようと作ったそうです。

頂上に着きました!宇佐山城の三の丸跡が整備され、「宇佐山テラス」と命名されたそうです。本当に見晴らしが良くて、素敵なテラスでした。写真は湖西方面です。

こちらは南湖です。写真だと木が邪魔をして見にくいですが、肉眼だとパノラマビューを楽しめて、木は気にならず、とってもいい景色を堪能しました。

テラスではボランティアの方達によるお手製の丸太のベンチも置いてあり、ゆっくり休憩することができました。

帰り道は「表参道」から帰り、途中にこちらの「金殿井(かねどのい)」を見て帰りました。

大津京の時代に中臣金(なかとみのかね)がこちらの井戸水を飲ませて天智天皇の病を治したことから名付けられた井戸だそうで、今も水が湧いていました(飲むことはできないそうです)。

ちなみに今回はガイドをしてもらったので迷いませんでしたが、宇佐山はガイドなしでも自由に登ることが出来ます。その際には道標と、ガイドの方が作られたこちらのピンク色のテープを目印に登るといいそうです。

今回ガイドをしてくださった川崎さん。ボランティアでされている宇佐山の整備は、もともとNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で宇佐山も舞台となった際に登れるのかという問い合わせが多く来たことをきっかけに始まったそうです。ガイドも無償でされています。

最後に問い合わせ先を記載します。ぜひみなさんも絶景を見に行ってみてください!

宇佐山テラス

[住所]大津市南滋賀町776
[アクセス]京阪近江神宮前駅・JR大津京駅より
[問い合わせ]メール k_ke_saki@yahoo.co.jp

地域情報発信クリエイター・エシカルコンシェルジュ(大津市)

幼少から滋賀県大津市で育ち、二人の子供も大津で育て、子育て終了と共にこれからは多くの人に大津の魅力を伝えようと活動中。エシカルをライフワークに、こちらでは大津のエシカルなお店や人も紹介します。滋賀のローカルメディアLOMOREグルメライターの顔ももちます。グルメのInstagramアカウントは @sari_heart77 こちらもよろしくお願いします!

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