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大崎市田尻で農業をガンガン盛り上げたいと頑張るおじさんに未来の構想を聞いたら熱量に圧倒されました

ささキジ宮城県記事に特化したWebライター(涌谷町・大崎市担当)

どうも。ささキジです。

私はこれまで、宮城県のお店やイベントの情報をメインで記事を書いてきましたが…2024年ですよ。2024年になりましたよ。

なにか面白くて、役に立つだけではなく、読者の心に響く記事が書けないものかと考えた結果…人にフォーカスしてみようと思いました。

ということで!今回は大崎市田尻で農業をガンガン盛り上げたいと頑張っている方にインタビューしてみた記事を書いていきます。

早速いってみよう。

今野真二さん

【今野真二】さん

現在は大崎市田尻で農家として活動中。自身が育てた野菜を具材として使用した【HIPCROPS】というファストフード店の経営もしている。

HIPCROPSの記事はこちらから

今野さんの過去

今野さんは大学卒業後、外資系の営業に就職。半年間の試用期間をもって不採用に。

その後、営業の仕事を2社、渡り歩いたという。

今野:3社目の会社では入社10ヶ月後、月間個人売上2000円という結果で…向いてないんじゃない?と上司に言われるほどだったんだよ。そこでいろいろ苦しくて悩んでるときにとある講演を聞きに行ったんですよ。

70歳くらいのおじいちゃんが話してたんだけど、なんで人間は働くのか?って話になってさ。そのときに「ひとよのために働くんだ」ってそのおじいちゃんが言ったの。なんか、心にストンとその言葉が入ってきてさ。感動したよね。

このとき私は「ひとよ」を「一夜」だと思って、このおじさん、とんでもねぇことを言い始めたなとびっくりしました。それを確認すると

今野:ちげぇよ!!人の世と書いて「人世のために働く」だよ!笑顔をつくるのが商売なんだよと。どの商売も笑顔を対価としてお金をもらうんだよと。そうおっしゃるわけですよ。俺、それまではさ「上司に怒られないために」とか「売上を上げるために」仕事してたんだよ。

今野:そこから考え方を変えて、相手を笑顔にする為って考えて相手に寄り添うように働いてみたら、売上が一気に上がったんだよね。営業で呼び出されたときも「昨日しこたま飲んだんで、今日あんまりしゃべれないっすよ俺」みたいなことも言えちゃうような、それでも相手に笑ってもらえるようなフランクな関係を築いていったの。

商品を売るために行くんじゃなくて、喜んでもらうため、笑ってもらうために行く。価値観だいぶ変わったね。

2017年に脱サラし、現在に至るまで今野さんは人世のために働くという思いを抱え、農業街道を全力で突き進んでいる。農業をやろうと思ったきっかけは農家の先輩後輩に話を聞いた際に

「農業ってかっこいいな」と思ったことがきっかけなんだとか。

今野:今思い返すといつも目にしている田んぼや畑の風景、キザな言い方をすればふるさとの風景は、先輩たちや後輩たちがつくっているんだなって、その偉大さを本能的に感じたんだと思います。

そんな今野さんが創りたい未来

今野:農家がヒーローのような時代が来てほしいです。若いやつらが斬新にいろんなことを展開していくような、泥臭くて全然スマートじゃない農業の未来をみたいんですよ。

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今野:

農業の役割として

・生産(野菜の生産)

・コミュニティ(協力し合う)

・教育・感性(体験する)

があると思うんだ。

これらの役割を考えていくと、農業は人間が生きていく上での土台なんだよ。

人間は生きていくために食べることに依存するじゃない?それって土がないと生きていけないってことでもあるんだよ。

その土台(農業)が発展していくってことは心と身体からできている人間は、より豊かになれるってことに繋がるんだよ。

空調がきいたところでずっとパソコンしてたら息が詰まるじゃん?

そらそうよ。だって過去数万年間人間はそんな生活してきてないんだもん。

だから

・風のそよぎを感じる

・草木を踏みしめる

・土に触れる

・太陽の下で動く

というようなゆらぎをいつか求めると思うんだ。そんなとき、そんな人達に趣味でもいいし、体験でもいいから少しでも農業に触れてみてもらいたいのよ。

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現在のファストフード店の経営については

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今野:野菜というものを気軽に若い世代の人たちに触れてもらいたいという思いで、自分がつくった野菜をふんだんに使用したファストフード店を立ち上げたんです。

お店を出すのがゴールや目標じゃなくて、過程なんですよ。なので同時並行で野菜の収穫体験なども行っていて、少しでも農業を認知してもらいたい、盛り上げたいという目的がメインなんです。

最終的には自分が住んでいるこの大崎市で、農の最高傑作を創りたいんです!

農の研究所を誘致して、宇宙防衛軍みたいなかっこいい建物に農業のベンチャー企業をいれて、コンペで競い合うんです。

そこでは超未来的な農業技術を研究していたり、原始的な農業技術を研究していたり、農の最高傑作が集まるんです。

そして世界の人たちがそれを学ぼうと視察に来るんです。

この流れを「アグリバレー構想」って自分の中で勝手に呼んでます。

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なんという夢。なんという野望。

そのためにひたむきに頑張っている今野さんを全力で応援したいと思いました。話を聞いていると熱量に影響され、自分の心まで燃えたぎってきます。

こういうおじさんって、かっこいいよね。

ここまで記事を読んで、心が熱くなった人は多いはず。この熱量を皆さんに届けるために、たまにこうした記事も書いていこうと思います。

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宮城県記事に特化したWebライター(涌谷町・大崎市担当)

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