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【名古屋市中区・閉店情報】今月29日を持って、27年間の歴史に幕『銀座トリコロール名古屋松坂屋店』

Satoko_Okumaライター/ごま食堂(名古屋市)

地下鉄名城線「矢場町」駅直結・松坂屋名古屋店の北館B1のある喫茶店『銀座トリコロール 名古屋松坂屋店』が、2月29日(木)【レストランフロア レ・シ・ピ】の終了に伴い、閉店します。

『銀座トリコロール』はその名の通り、1936年(昭和11年)銀座にオープンした香り高きコーヒーと手作りケーキのお店。現在は、本店のほか、仙台、玉川高島屋、そして名古屋松坂屋の4店舗が運営中です。

松坂屋の北館B1入り口入ってすぐの場所にあります。地下から松坂屋の店内に入ると、いつもコーヒーのよい香りが漂っていたのは『銀座トリコロール』がここにあったから。

“戦前に本店で販売していたエクレアを出来る限り再現しました”の言葉に惹かれ、はじめて来店した際に食べた「エクレア」税込700円。一般的なエクレアよりもすっと細く、サクッと香ばしく焼かれた皮の中にほんのりバニラ風味のとろりとしたカスタードがたっぷり。2人でシェアして食べたのを覚えています。
もう一度、食べたかった…。

おそらく最後の来店になってしまう本日いただいたのは、クラシックブレンドとモンブラン(セットで税込1370円)。14時頃の来店で「エクエア」は既に売り切れ。ということで「モンブラン」をチョイス。

『銀座トリコロール』で初めて注文する「モンブラン」、てっきりお馴染みの山型のものを想像していたら、4つの層が美しい長方形のケーキが登場です。
上からマロンクリーム・バニラムース・マロンムース(おそらく)・洋酒をたっぷり含んだスポンジ。甘過ぎず、それぞれの素材の味がよくわかる、きれいな味わいの正統派なケーキは、苦味&酸味ともほどよいバランスのコーヒーと好相性。

ちなみにこちらのコーヒーは、ネルのフィルターで一杯ずつ丁寧に淹れる挽きたてハンドドリップ。落としたてのコーヒーを銀色のポットに移し、店員さんがテーブルの上でカップに注いでくれます
ちなみに「カフェオレ」を頼むと、ポットが2つ。
「ミルクとコーヒーの割合はいかがいたしますか?」と聞いてくれ、好みの割合のカフェオレをテーブルの上で仕上げてくれるのです。

こじんまりとしつつも、落ち着いた心地よい雰囲気の店内。テーブル&ソファ席の他、2人がけテーブル、カウンター席もあります。

店舗奥の壁際には「27年間、ありがとうございました」と、残り「4」の文字
店内では、「買い物の後、ここでコーヒーを飲むのが楽しみだった」「今度から立ち寄るところがなくなって残念」「どこか他の場所に出店しないの?」と店員さんに声をかけるお客さんの姿が後を断ちません。店の外には、平日の昼間なのに行列も…。本当に多くの方々に愛されていたということがよくわかります。

29(木)の閉店まで残り3営業日

ちなみに「エクレア」「アップルパイ」など特に人気のケーキは、午前中の早い時間での売り切れが続いているそう。最後にいただきたい方は早めの来店がおすすめです。

27年の歴史に幕を下ろす『銀座トリコロール松坂屋店』に最後に足を運んでみてはいかがでしょうか。

店舗情報

店名:銀座トリコロール松坂屋店
住所: 愛知県名古屋市中区栄三丁目16番1号 北館B1
開催時間:9:00~20:00(2024年2月29日にて、営業終了)
電話番号:052-251-3466
公式サイト:(外部リンク

ライター/ごま食堂(名古屋市)

名古屋市在住のフリーライター。各種広告や企業広報を中心に【書く仕事】をしています。得意分野は、アート・医療・健康・地域文化・食・暮らしなど。取材・インタビューもお任せください。 また、『ごま食堂』の屋号で「食や自然を通じて、すこやかになる」をテーマに料理教室&ワークショップも開催しています。 グーグルマップなしでは目的地に辿り着けない方向音痴ながらも、趣味は散歩と町歩き。おいしい・楽しい・行きたくなる、名古屋の魅力をお伝えします。

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