【秋田県由利本荘市】売り切れ御免!?アカマツの樹皮を練り込んだ郷土菓子「松皮餅」
こんにちは!地域情報発信ライターの佐藤らなこです。
由利本荘市矢島に行くと、必ず買っちゃうものがいくつかありまして。そのうちのひとつが今回ご紹介する「松皮餅」です。由利本荘市にお住まいのほとんどの方は、ご存知なのではないでしょうか。
つい最近も某TV番組で取り上げられていて「すぐ売り切れちゃう...」と言ってましたね。みなさんがハマる気持ちわかります!だって美味しいんだもの。
冒頭で「矢島に行くと必ず買っちゃう」と書きましたが、松皮餅は由利本荘市矢島地域と鳥海地域で作られている郷土菓子です。
ですので、鳥海地域でも松皮餅は購入できますが、今回は矢島の「やさい王国」で買ってきた”手づくりの店Pao・ぱお”の松皮餅をご紹介します。
「やさい王国」では3個入りと6個入りの松皮餅を販売しています。我が家はいつも我慢して3個入りを購入。(食べ過ぎ防止のためです...)
松皮餅は、アカマツの樹皮の内側を剥いで煮詰めたものを練り込んで作られています。大変な手間をかけて作られていることがうかがえます。
江戸時代から作られ始めたと言われていて、食べるものがない時に飢えをしのぐため、兵糧攻めに備えるためだとか始まりには様々な説があるようです。
また、松は長寿の象徴なので縁起物として食べられてきたそうです。
ふだんはすぐにかぶりつくのですが、撮影のために半分に切ってみました。お餅の外側に黒い糸状のものが見えると思いますが、それがアカマツの繊維です。
お餅の色を見た感じやアカマツと聞くと、苦いとか渋いとかそんな味を想像するかもしれませんが、まったくそんなことはありません。松皮餅は、あんこの甘さも控えめで美味しい郷土の和菓子です。
まとめ
大変な労力をかけて作られていることを知ると、ただ「美味しい、美味しい」と松皮餅をバクバク食べていいものか、ちょっぴり考えてしまいます。
そして、アカマツの皮を剥いで煮詰めてお餅に混ぜてみようと最初に思いついて、実行してみた人ってすごい!それがしっかりと地域で受け継がれ、現代でも食べられていることはなんだかとっても感慨深いです。
自然の恵みと作り手さんに感謝しながら松皮餅をいただこうと思います。
「手作りの店Pao・ぱお」の松皮餅の取扱店は以下の通りです。
・矢島町農林水産物直売所 やさい王国
・イオンスーパーセンター本荘店内 めんこいな市場
・グランマート一番堰店、本荘南店、石脇店(※いずれも不定期販売)
※取材時の情報です。売切れとなっていたり、諸事情により販売されていなかったりする場合もありますので、店舗にてご確認ください。