「虫は好きですか？」と聞かれたら、私は「好きです」とは答えないですが、例えば夏の夜に飛んでくるカブトムシやクワガタはカッコいいなと思うし、立派なアゲハチョウを見かけたら嬉しくなります。蚊には嫌われたいと思うし、カメムシは部屋に入ってほしくないです。思えば、虫は身近な割に、その種類や生態系などはあまり知らないような気がします。このたびご縁あって、そんな虫についての専門家にお会いする機会がありました。

こちらは宇部市西万倉です。近くに「楠こもれびの郷」があり、のどかな風景が広がります。個人のお宅ですが、虫に関する貴重な図鑑や資料などのコレクションがあり、希望があれば開放しているとのこと。勉強会を開催することもあるそうです。

図書館にも揃っていないような、入手困難な図鑑など、虫に関する貴重な資料が並んでいます。

こちらは、鱗翅目（りんしもく）を研究されている岡村さんのお宅です。鱗翅目（りんしもく）とは、いわゆる蝶（ちょう）や蛾（が）のこと。図鑑や資料だけでなく、標本もすごい数があります。

こうやってみると、芸術的ですね。

岡村さんが採集した、超レアで博物館クラスの標本もあります。

こちらは現在はワシントン条約により採集禁止になっている種だそうです。

標本の作り方も見せていただきました。採集したものは、大切に保護して持ち帰り、冷凍庫にて保存。

そして、このように羽を広げて固定して、乾燥させます。

キレイに乾燥したら、個体別に標本にまとめていきます。

なんと、「山口むしの会」という団体があるそうです。（ホームページはこちら）

「山口むしの会」が出版した「山口県の蝶」という本も、岡村さん宅にあります。今時期、夏休みの研究にも良い資料になるのではないでしょうか！

こちらのお部屋を見てお気づきかもしれませんが、

茶室にもなるそうです。縁側の奥にこのような設備もありました。

茶道にも精通している岡村さんは、茶さじや花器も自作されるのだとか。

岡村さんは、子供たちの研究や興味を広げる場所になるなら、いつでも開放したいと考えていると、お話されていました。

興味がある方、詳しく知りたい方は、下記のお問い合わせ先までご連絡お願いします。