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【大阪・心斎橋】船場の小さな店で生まれた、元祖・きつねうどんをすする

船場ランチ編集長

株式会社エフィール ライター(大阪市)

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初代・二代目と受け継がれ、守られている製法

古くから大阪には「ダシ文化」が根付いています。そして大阪のダシ文化の真髄とも言える「うどん」は古くから大阪人に愛されてきたソウルフード。

油揚げを甘辛く煮込みうどんの上に乗せた“きつねうどん”は、今や全国のどこでも食べられているうどん界の王道メニュー。

そんなきつねうどんの発祥店が心斎橋にあるってご存知でしたか?

大阪市中央区の「船場」と呼ばれる地域にポツンと立つ、
1893(明治26)年創業の「うさみ亭マツバヤ」で誕生しました。

120年以上の歴史があるうどん店。

店名が書かれた一枚板や少し黒ずんだメニューの板から、品格を感じずにはいられません。

外から見るとかなり小さいお店に見えますが、1階と2階を合わせると約50席あり、
ランチのピークタイムにもあまり並ばずに入店できます。

メニューは件のきつねうどんをはじめ、さまざまなうどんとそば、丼がそろいます。

こちらには載っていませんが、予約しないと食べられない、うどんの入った茶わん蒸し「小田巻蒸し」という裏メニューもあったりします。

ここでどうやってきつねうどんがうさみ亭マツバヤで生まれたのかを説明しておきます。

創業者がこの場所でうどん店を始めた際、奉公先の寿司店のいなりずしをヒントに、
うどんとは別に甘く味付けした油揚げを添えて出していました。

それがある時、お客さんが添えられていた油揚げをうどんに乗せて食べ、
気に入ったことがきっかけで商品化されました。

当時は縁起のいいキツネにあやかって、こんこんうどんと呼ばれていましたが、
いつの間にかきつねうどんという名称に。

商標登録などは考えていなかったそうで、全国的に名前が広がったそうです。

こちらが、元祖・きつねうどん¥600

京都・錦市場から届く油揚げは、一番ダシと二番ダシを合わせて炊くことでまったりとした味わいに。分厚い揚げを口に入れると、ジュワ〜っとダシの味が広がります。

カツオと昆布の旨味たっぷりのダシは、色が濃く感じますが見た目以上に柔らかい味で、そこに揚げの甘さが加わると絶妙な旨みが際立ちます。

大阪うどんならではの柔らかいながらもコシがある麺は、一度すすると箸が止まりません!

現在は宇佐美芳宏さんが三代目店主を務めています。
利尻産の昆布や屋久島の枯節など数種を合わせたダシと、手ごねで仕上げる大阪人好みの柔らかめの麺は、創業当時のまま。
120年以上守り続けられる味に思いを馳せながら、しみじみと味わいたい一杯です。

きつねうどんと双璧を成す看板メニューも

物がない戦時中、麺もご飯も半分ですむようにと二代目が考案した、もう一つの看板メニューがあります。

それが半膳のご飯と半玉のうどんを、具材と一緒に煮込んだおじやうどん¥820

特注の四角い南部鉄器で出てくるため、最後のひと口までアツアツ!

具材は鶏肉やアナゴ、どんこシイタケ、刻み揚げ、かまぼこなどが豪華に盛られています。
卵でまろやかに、 甘酢ショウガでさっぱりなど、食べる部分で味わいが違うのもユニーク。

戦争で食べるものが少なかった時代、この料理が多くの人の心を豊かにしていたに違いありません。

もし海外で長く生活することになり、何年かぶりに日本に帰国した際、何が食べたくなるか?
と考えた時、このきつねうどんかおじやうどんが頭に浮かんでくる。

そんなことを思わせてくれるうどんとの出会いに感謝したいです。

うさみ亭マツバヤ
住所/大阪市中央区南船場3-8-1
電話/06-6251-3339
営業時間/11:00〜19:00、金・土曜11:00〜19:30
定休日/日曜・祝日

うさみ亭マツバヤの記事はこちらでも!

ふわトロ親子丼に正統派大阪うどん「うさみ亭マツバヤ」のうどんセット

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