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【姫路市】ベルベル人の食事を堪能、日常から解き放たれるアフリカンなひととき

千姫文筆家・ライター講座講師・モデル(姫路市)

このままだと、平凡に今年の夏が終わってしまう。「夏の思い出2022」を作りたい。焦った千姫は異空間に身を置くべく「BISTROT ZEBRA(ビストロゼブラ)」へ駆け込みました。来年で20周年を迎えるAfrican&French。姫路市市民会館の南、「市民会館前通り」に位置しています。

一歩入ると、そこはアフリカ

オーナーシェフは姫路や神戸などのフランス料理店で修業後、ジンバブエ共和国とガーナ共和国の日本国大使館で公邸料理人料理長として3年間務めた奥見武久さん。木を基調とした伸びやかな空間は、アフリカをイメージしたものです。

現地で集めた調度品が飾られていて、BGMはリズミカルなアフリカンミュージック。日常から解き放たれていきます。

メニューリストの「ベルベル人のお昼ご飯」に惹かれました。ベルベル人はサハラ砂漠で過ごす遊牧民。その人々が食べている食事を日本人向けにアレンジしたメニューだそうです。

アフリカンランチでパワー注入

「ベルベルの人、聞こえますかー?」とあいさつを済ませて、いただきます。

「ベルベル人のお昼ご飯」(1470円)。前菜・スープ付き
「ベルベル人のお昼ご飯」(1470円)。前菜・スープ付き

前菜はキノコのテリーヌ。

テリーヌはコクと旨みが存分に味わえます。「なるべく前菜は、グループ内で違うものを提供している。3人グループなら3人ともに異なる種類をね」と奥見さん。
食器も美しいですね。ポルトガルやスペインのものが多いとか。

ジャガイモとトウモロコシの冷製スープ。

形状からドリンクと勘違いしていました。スープの下には氷が敷き詰められていたのですもの。冷たさを維持する心配り! すーっと体に染みわたりました。

いよいよメイン(シチュー、クスクス、肉のグリル、平パン)。

7種類の香辛料を使ったシチューは2口目にピリッときました。口に運ぶたび、ピリッ、ピリッが繰り返され、パワーが出てきます。エビがのっているのも「NO SHRIMP, NO LIFE.」を掲げている千姫にはうれしい限り。そして、かなりの量のクスクスに満腹。ケバブのソースは、やはり異国の味でした。平パンはあっさりしていて、途中、シチューに浸してみたり。

とはいってもランチの一番人気は「ワニのグリル・アフリカ春巻き添え」。ディナーでも「クロコダイルのソテー」や「ダチョウのステーキ」をはじめとする料理に注目が集まります。アフリカワインとともに!

「ワニが苦手」でも大丈夫。フレンチも充実

フレンチメニューも同じくらい用意されています。奥見さんは群馬県中之条町で開催された食の国際大会において、和の食材を生かしたフランス料理で受賞。

「Global Food Design Competition 2020」の表彰プレート
「Global Food Design Competition 2020」の表彰プレート

味噌を使ったスペアリブ、干し芋のタルトといった料理が評価されました。
千姫がこれまで同店へ行ったときに注文してきたのは、すべてフレンチメニュー。今回はアフリカンメニューをピックアップし過ぎましたが、フレンチもおすすめなのです。

BISTROT ZEBRA(ビストロゼブラ)
住所:兵庫県姫路市綿町63 藤野ビル1F
電話番号:079‐282‐4040
営業時間:11:30~14:30(LO)/ 17:30~21:30(LO)
定休日:水曜 ※定休日以外も遠方への配達などで臨時休業の場合あり。予約がベター。

文筆家・ライター講座講師・モデル(姫路市)

大好きな姫路のまちを、さらに元気に―。その一心で執筆をしています。千姫自身の率直な感想と取材で得たこぼれ話などを通して「ここに行きたい!」と心が動く場所を紹介していきます。元新聞記者、モデルとしてはファッションショー・ヘアショーに出演。 Yahoo!ニュースエキスパート2023年10月、11月、2024年3月 地域クリエイターMVA受賞

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