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【姫路市】老舗の和菓子スイーツ「どらぺちーの」にサムギョプサル!? 伝統と新進と

千姫文筆家・ライター講座講師・モデル(姫路市)

「フラッペとカプチーノみたいなん、いっぺん食べてきて」、「しかも今、サムギョプサルやで」と知人から聞いて、「?」のまま飛び込んだのは「村井製菓」。姫路城と姫路文学館のほぼ中間の小利木町で、昭和39年から営業している老舗です。工場併設の店舗へ入りました。

昭和から続く看板商品「お菊みかさ」

まずは開業以来、販売しているどらやき「お菊みかさ」から。
ナビゲーターは和菓子職人の村井さほりさん。お菊みかさは、さほりさんの祖父と仲間たちが開発した商品です。

「お菊みかさ」。第19回全国菓子大博覧会で名誉金賞を受賞
「お菊みかさ」。第19回全国菓子大博覧会で名誉金賞を受賞

兵庫県市川町の「タズミの卵」、北海道十勝の小豆を砂糖と混ぜて炊き上げ、水あめと蜂蜜もプラス。ふんわりしたカステラと上品な餡の甘みに、ほっこりします。

焼きたてを狙うなら月、火、木曜に

月、火、木曜の午前中は駐車場を開放し、「美雅沙邑庵(みかさゆうあん)」と呼ばれるお菊みかさの焼きたてを実演形式で販売。担当するのは創業時から在籍している職人さんです。

月、火、木曜の10時から、焼きたてを販売する店舗前の駐車場
月、火、木曜の10時から、焼きたてを販売する店舗前の駐車場

ここで整理!
●お菊みかさ(120円)…賞味期限は製造日から14日。自分用のほか、贈り物にぴったり。
千姫チェックポイント→市場より安価。「わざわざ店舗へ来ていただいたから」との心遣いにキュン。
美雅沙邑庵(110円)…月、火、木曜の10時から実演販売。お菊みかさの焼きたて。
千姫チェックポイント→ここだけでしか味わえないプレミアム感と価格がグッド。

口内でオノマトペが飛び交う「どらぺちーの」

じゃじゃーん。こちらがウワサの「どらぺちーの」です。

「ストロベリーどらぺちーの ~サムギョプサルVer~」(580円)
「ストロベリーどらぺちーの ~サムギョプサルVer~」(580円)

昨年11月に誕生してから大人気。さほりさんは「私たち3姉妹と母、女性スタッフがチームとなって試行錯誤の末、生み出しました」と話します。
「ストロベリー」はミルクフラッペと自家製イチゴソースが交互に重なり、期間限定でサムギョプサルのグミをトッピング。「お菊みかさ」の半分ものっています。シャリシャリ、モチモチ、フワフワ、トロ~リといったオノマトペが勢いよく口内で飛び交うこと! 甘酸っぱいイチゴソースとほんのり甘いミルクにサムギョプサルが違和感なく溶け込んでいます。

「抹茶黒蜜どらぺちーの」(490円)
「抹茶黒蜜どらぺちーの」(490円)

「抹茶黒蜜」は、茶葉の香りがふわ~り。黒蜜も利いています。
ストロベリー、抹茶黒蜜とも、ほど良い甘さで後味がとてもさっぱりしていました。

ほかにキャラメルやコーヒーなど全6種類。

やわらかいのに弾力があるわらびもち

生どら、わらびもちはショーケースに。

手練りの「きなこわらび」(プレーン・抹茶・こしあん 各450円)は、市場では見かけることのない同店だけの販売です。

プレーンの「きなこわらび」
プレーンの「きなこわらび」

最初のタッチはやわらかく、噛んでいくと弾力があります。甘さは控えめ。さほりさんの「和菓子職人は力仕事が多くて、わらびを切る作業もその一つ」との発言を思い出し、ますます味わいに深みが増しました。

大福や杵つき餅をはじめ、贈答に適した商品も数多く並んでいます。

ひとまずの目標は「どらぺちーの」6種類のコンプリート。一緒に目指してみません? 

村井製菓
住所:兵庫県姫路市小利木町1
電話番号:079‐293‐8421
営業時間:10:00~17:30
定休日:日曜・祝日 
※8月28日、9月11・19・25日 は特別営業(11時~15時15分)。
※水曜は「どらぺちーの」の販売はなし。
駐車場:あり

文筆家・ライター講座講師・モデル(姫路市)

大好きな姫路のまちを、さらに元気に―。その一心で執筆をしています。千姫自身の率直な感想と取材で得たこぼれ話などを通して「ここに行きたい!」と心が動く場所を紹介していきます。元新聞記者、モデルとしてはファッションショー・ヘアショーに出演。 Yahoo!ニュースエキスパート2023年10月、11月 2連続 地域クリエイターMVA受賞

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