【姫路市】手仕事品に魅了される。作家の背景を知ることで、より一層愛着が湧く器や生活雑貨
7坪のプレハブには心華やぐものが、いっぱい。キュンキュンのキュン。今夏にオープンした広畑区の「すずめ道具店」は“手仕事”の魅力が感じられる器と生活雑貨を扱っています。
商品の半分を占める九州もん
店長の川野かえさんは福岡県の出身。「地元のものが恋しく、そばに置きたかったんです。中でも手作りの品を皆さんにもご紹介したくて」と九州の伝統工芸品を中心に並べています。
「博多曲物」。創業300年の柴田徳商店のコースターです。上品で縁起の良い絵柄ですね。
竹で作られたお箸は熊本県のヤマチクから。「社長は後継者を見据えた取り組みをしている熱い人」と川野さんに教えてもらいました。自身が工房を回って直接、作り手と会っているから「パンフレットなどには記載されていない内容、意思や空気感もうかがえるので、お客さまにお伝えしやすいんです」と話します。
お箸は軽くて先が細いのが特徴。木で、ここまで細くしようとすると折れてしまうので、竹ならでは。ほかにも種類があります。お試し用で、どれが自分に合うかを見極められますよ。
cocosaraの有田焼アクセサリー。
アクセサリーは磁器と同じ釉薬を使っています。佐賀県の特許技術「光彩上絵」を用いたものも。
自然で素朴な焼き物を身近に
野趣あふれる焼き物はどれもこれも魅力的。
約400年前から受け継がれてきた陶器、熊本県の小代焼(しょうだいやき)に目が留まりました。小代本谷ちひろ窯の作品です。
新しく入荷したのは福岡県の小石原焼圭秀窯(けいしゅうがま)。
普段使いにできる器で、食卓が和みそう。箸置きは、茶碗にご飯を盛った形やレンコンをはじめ、デザインにちょっとした遊び心が。
川野さんの説明を受けながら、千姫が感じたこと。「作家さんの背景を知ると、心が動いた作品にさらに愛着が湧く!」
今後も続々と入荷予定。近々、川野さんの九州巡りも決定しています。
この季節にぴったりの手仕事品
九州以外の手仕事の品々もそろっています。
兵庫県赤穂市御崎のきらきら坂に工房兼ショップを構える御崎ガラス舎の製品は今の時期、クリスマスムード一色。インテリアに、プレゼントに。
お正月の贈り物には京都烏丸六七堂の張り子を。なんて、可愛いんでしょう。しかも京都東山・満足稲荷神社で、ご祈祷済みですって。阿波和紙を使用し、中にはおみくじが入っています。
「渋い」の一言! 丹波立杭焼 昇陽窯の海老絵が描かれた皿や徳利とぐい呑み。
「当店で好みの焼き物に出合い、窯元まで足を運んでくださった方もいると聞き、嬉しいです」と川野さん。そうか、お気に入りの作品を見つけて、作家さんに触れる旅もいいな。
すずめ道具店
住所:兵庫県姫路市広畑区高浜町3丁目89(古着屋アンティック五番街敷地内)
電話番号:090-6893-7202
営業時間:10:00~18:00
無休
駐車場:あり