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子どもの癇癪に疲れてしまった。親としてどう対応する?

しゃーごん

保育士/チャイルドカウンセラー

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こんにちは!保育士母さん、しゃーごんです。

現在、保育士として地域の公民館や療育教室で親子遊び講座をしたり、地域の保健師さんと一緒に子育て講座にまわったりするような働き方をしながら、子育てに関する情報発信をしています。

先日、おたよりフォームにこんなご相談をいただきました。

【ペンネーム:いっくんかかさんより】
癇癪がひどくて1時間以上泣き続けたり、夜中や早朝起きが続きつかれました。私まで涙が出てきちゃいます。乗り越えられる自信がありません。

今回は子どもの癇癪について、親としてどんな心構えで対応していけるか一緒に考えていきたいと思います。

▼子どもの癇癪は台風のようなもの

子どもの癇癪とは、大声で泣き叫んだり激しく奇声を発したりするような興奮を伴う混乱状態のことをいいます。

床にひっくり返って泣きわめいたり、物を投げたり、周りの人を殴ったり蹴ったりすることもあり、親としてはこのような子どもの行動を見ると「やめてほしい。早く落ち着いてほしい。」と思ってしまいますよね。

癇癪を起こす原因は、環境や子どもの気質や発達段階などによってさまざまです。親が思いもしないようなことがキッカケとなり激しい癇癪につながることもあります。

例えば、乳幼児期だと眠気や空腹、痛み、おむつが濡れている等の不快な刺激や状況によって癇癪が引き起こされますが、子どもが成長するとともに何らかの不都合を親に伝え、それを取り除くコミュニケーションの機能をもってきます。

子どもにとって叶えたかった要望がありそれが叶わなかった場合、そのことが不都合なできごととなり、癇癪が引き起こされるということです。

そこで親がどう働きかけても工夫しても、癇癪を起こして興奮状態の子どもに届かないこともあり、泣き声を聞き続けたり攻撃を阻止したりしながら対応するのはとても大変です。

そのためまずは、癇癪に対応する際に子どもにどう働きかけるか以前に、親が心の平和を保てるかどうかがとても重要になってくると考えています。

個人的に私も大きい音やうるさい状況がとても苦手なので、子どもが泣き続けている状態というのはかなりイライラしやすくなってしまいます。

親として「子どもの癇癪をどういった心構えで見守るか」というと「台風のようなものだ」と思うことがひとつの方法です。

みなさんは台風が発生した時、わざわざ外に出て台風に立ち向かっていったり、台風を止めようとしてアレコレ働きかけようとしたりしませんよね。

台風が来ると分かったら、必要なものを備蓄したり、過ぎ去るのをおとなしく待って家の中でできることをしながら過ごすかと思います。

それと同じで、子どもの癇癪が起こりやすいと感じたら、必要以上に立ち向かおうとせず「台風が来た」と思って親が対応で疲れすぎないような対策を取るのがオススメです。

例えば私の場合だと、子どもの泣き声に耐えられないときは片耳にワイヤレスイヤホンをつけて、好きな音楽を流したり音声配信を聞いたりしてそちらのほうに気をそらすようにしています。

もし子どもが癇癪を起こしてそれに対して親が「うるさい!」や「静かにしなさい!」などと注意したり、イライラをぶつけて怒ってしまったりすると、その状況が落ち着くことよりもヒートアップしてますます混乱状態になることも多いです。

癇癪が起こったら子どもの身の回りの安全を確保して、必要以上に働きかけずに親の心の平和を保ってほしいと思います。

親の気持ちに余裕があると、イライラしたり怒りすぎたりすることが減って自己嫌悪に陥ることも少なくなります。子どもがどんな行動をしても、親の気持ちの余裕によってそれが大変なことなのか、そうでもないことなのか変わってくると考えています。

▼癇癪が起こった時に必要最低限な対応とは

先ほどから「必要以上に働きかけずに」と言っていますが、具体的にはどのような対応が必要な対応ということになってくるのでしょうか?

まず、子どもが癇癪を起こす理由を考えると、大きく2つあります。

それは生理的な反応として起こるものと、コミュニケーションの手段として表現しているものの2つです。

生理的な反応

癇癪の原因でもっとも多いのは生理的欲求で、乳幼児期は特に、子どもに生理的な欲求や不快な症状があるケースが多く激しい泣きを伴う癇癪が現れることがあります。

例えば、眠気や空腹、痛み、おむつが濡れている等の生理的に感じる不快感などです。

眠たいなら寝る、お腹が空いたなら食べるといった行動を大人は当たり前にできますが、子どもたちはそれが当たり前にはできずにもどかしく、泣き叫ぶといった表現をとります。

コミュニケーションの手段

子どもの成長や自我の芽生えとともに増えてくるのがこちらの原因です。言葉の発達だけでなく、身体機能の発達もまだ十分でないため、自分の気持ちや言いたいことがうまく伝えられなかったり、やりたいことをうまくできなかったりすることで癇癪が起こります。

また、大人の注意を引きたいというケースもあります。癇癪を起こしたことで結果的に子どもが要求を叶えたり、嫌なことをしなくて済んだりしたといった経験があった場合には、コミュニケーションの手段として癇癪が習慣化してしまうこともあります。

そして癇癪を起こしている子どもは、自分でもその状態が止められず困っている場合もあります。「苦しい」という気持ちがうまく表現できず、暴れたり泣き叫んだりする行動に出てしまいます。

必要な対応とは

● 癇癪の起きにくい環境を整える

これは先述した「台風に備える心構え」にもつながる考え方で、起こる前に対策をしようという話です。子どもは自分のやりたい行動がいきなり制限されると、気持ちを切り替えるのが難しいので、それがキッカケとなり癇癪につながることがあります。

そのため、見通しがつくような声かけをして「これの次にはこれをしようか」と子どもにあらかじめ心の準備をしてもらう時間を作るのもオススメです。

そして癇癪が起こった時ではなく、起こっていない冷静な時にこそ子どもとコミュニケーションやスキンシップをたくさんしておくのもよいですね。

● 子どもの安全を確保して真っ向勝負しない

子どもが泣き叫んだり暴れ回っても、子ども自身も周りの人も怪我をすることがないように安全な環境にしておくことが必要です。頭を床や壁にぶつけるなどの癇癪の場合には、クッションや枕を子どもと物の間に挟んで怪我を防ぎましょう。

その安全さえ確保できていれば、親は無理してその癇癪を鎮めようとアレコレ働きかけずに見守っていても大丈夫です。

「こうしたかったんだよね」と気持ちを代弁したり、何も言わずに抱きしめることで落ち着く場合もありますが、それができないほどに暴れ回ったり親の声が届かないケースもあります。

また家の中だけではなく、お店など公共の場所でも癇癪が起こることがありますが、その場でなんとかしようとせずに外や車の中など親子ともに落ち着ける場所に移動して落ち着けるといいですね。

イライラして叱責してしまいそうになったら、イライラした時にどうするかの親の行動パターンを決めておくのもおすすめです。

物が飛んできたり、殴りかかってきたりと怒りの矛先が親に向いたときには距離をとることも大切です。「嫌い」などの暴言に言い返したくなったり、心が傷つけられることもあるかもしれませんが、癇癪中の子どもの暴言の多くに深い意味はありません。

「この子は苦しいって言っているんだ」と癇癪を受け止めると少し気持ちに余裕が出るかもしれません。

● 癇癪が落ち着いたら褒める

子どもの癇癪が止まり、完全に落ち着いたタイミングで「気持ちを落ち着けられたね」「泣かないで教えてくれてありがとう」などのように、癇癪がおさまったことを褒めましょう。

落ち着いたあとすぐに褒めるのが子どもの印象に残るのでおすすめです。

癇癪を起こすことより、癇癪を起こさないで落ち着いたことで子どもが褒められる経験を重ねることで、癇癪の予防にもつながります。

▼子どもの癇癪と育て方は関係ない

一般的に癇癪が落ち着くといわれる4歳ごろまでの癇癪は、子どもの生理的欲求や不満、欲求の阻止が引き起こす場合が多く、育て方や親子関係のあり方などの影響ではないといわれています。

癇癪を起こしやすい気質や、その子の生まれ持ったものによるところが大きいので、親はまず自分を責めずに自分の心の平和を保ちながらできる対応をしていけるといいですね。

また、もし年齢を重ねても癇癪が続いて困っていたり、子育てに孤独を感じたりしたら、専門機関への相談を考えてみてもよいと思います。

親が子どもの癇癪で疲弊しすぎないような対策をして、日々の子育てを無理せず楽しんでいきましょう。

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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

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